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EMFリポート

2018年1月16日

GPIFが1兆円のESG投資を開始 公開情報が投資呼び込む鍵に

GPIFがESGインデックスを用いて日本企業への1兆円の株式投資を始めた。統合報告書や環境・CSR報告書での情報開示が評価を得るのに必須となる。

 140兆円を運用する世界最大の機関投資家、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が日本企業への本格的なESG(環境・社会・ガバナンス)投資に乗り出した。7月3日、ESGに積極的に取り組む日本企業を構成銘柄とする新しいインデックスを用いて1兆円規模で投資を始めたと発表した。

 GPIFは、日本企業を広く取り込み、中長期リスクを減らしてリターンを増大できる新しいESGインデックスを募集していた。27のインデックスの提案があり、このうち3つを採用した。ESGを総合的に評価する「FTSE Blossom JapanIndex」と「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」、 女性活用を評価する「MSCI日本株女性活躍指数」である。

リスクだけでなく機会も評価

 インデックス選定でGPIFがこだわったのは3点。第1がESGを主軸に据えながらリターンも得られること。特定の業種や企業を除外せず日本市場全体を底上げできるもの。第2は企業の公開情報で格付けし、評価手法を公表すること。企業に結果をフィードバックして実力向上を狙う。第3はインデックス会社がコンサルティングなどで特定企業と利害関係がないこと。こうして選ばれたのが3つのインデックスである。

 「FTSEBlossom Japan Index」は、FTSE4Good Japan Indexと同じ評価手法で企業を格付けする。まずESGの14テーマ(下の表)を300以上の指標で採点する。企業の業種や拠点に応じて適用する指標は異なり、各社とも平均120程度が適用される。年次報告書や統合報告書、環境・CSR報告書などの公開情報から企業の事業内容や拠点を調べ、さらされるリスクの大きさやリスクへの対応状況を見て指標ごとに5点で採点。指標間やテーマ間の重み付けを考慮して最終的に企業を0~5点で採点する。その上で業種による重みづけに偏りがないようにして、151銘柄を組み入れた。

■ FTSEのESGスコアの算出方法
[クリックすると拡大した画像が開きます]
■ FTSEのESG格付け上位企業
[クリックすると拡大した画像が開きます]
注)実際のインデックスには、時価総額や業種の重み付けを考慮して組み入れられる

 「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」は、Eが13項目、Sが15項目、Gが9項目の合計37項目から成る「ESG重要課題」への企業の対応を評価する。その中にはリスクだけでなく、クリーンテクノロジーや再生可能エネルギーなど機会創出の重要課題もある。

 産業ごとに業績に影響を与える重要課題をピックアップし(各業界とも6~10項目が該当)、企業がリスクにさらされる度合いを製品や操業地情報から判定、リスク管理能力を方針や計画、実績から判定し、重要課題ごとに10点で採点する。

 複数の重要課題や、EとSとGのバランスを考慮して加重平均をとり、企業をAAA~CCCで格付けする。業種ごとに格付けが高い順に、時価総額上位半分の企業を組み入れた。251銘柄で構成されている。

 「MSCI日本株女性活躍指数」は女性活用に焦点を当てたインデックスだ。昨年4月の女性活躍推進法施行に伴って企業が開示を始めた女性雇用データを活用し、「性別多様性スコア」なるものを算出する。同スコアは男女の平均雇用年数の違いなど5つの指標を各10点で採点した上で、情報を公開していなければ減点する仕組みにした点が画期的だ。同スコアと財務の健全性で重み付けして212銘柄を組み入れた。

■ MSCIの性別多様性スコアの算出方法
[クリックすると拡大した画像が開きます]
■ 性別多様性スコア上位企業
[クリックすると拡大した画像が開きます]
注)実際のインデックスには、時価総額をベースに同スコアと財務の健全性で重み付けして組み入れられる
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