半沢 智(日経エコロジー)

SDGs(持続可能な開発目標)を起点に据えた経営を実践する。激化するライバルとの競争で一歩先を進み、投資家を振り向かせる。

 2017年6月21日、都内で住友化学の株主総会が開催された。十倉雅和社長をはじめ11人の取締役は、SDGs(持続可能な開発目標)の17目標を表した17色のバッジを胸に付けて登壇。十倉社長は、「このバッジはSDGsを示したものです。ここにいるすべての取締役が、SDGsへコミットメントしていることを意味しています」と語った。SDGsに関する住友化学の取り組みを社長自らが株主に説明し、企業全体でSDGsの取り組みを推進する決意を示した。

 住友化学は、SDGs貢献製品を売り上げと収益の向上につなげることで、激しさを増すグローバル競争で確固たる地位を築きたい考えだ。長期的な成長が可能であると示すことで、投資家から継続的に投資を呼び込む狙いがある。

 2016年1月にSDGsが発効して以来、既存製品や既存事業をSDGsの目標にひも付けて、消費者や投資家にアピールする企業が増えている。同社もいち早くその取り組みを実践した。

 そして現在、その次の段階に踏み出している。SDGs貢献製品を新たに生み出す体制を整え、SDGsの取り組みを持続的な成長に結びつけていく。

■ 株主総会でSDGsの取り組みを説明
2017年6月21日に開催した株主総会(左)で、十倉雅和社長がSDGsの取り組みを説明。役員全員がSDGsのバッジを付けて登壇した(右)