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EMFリポート

2016年10月17日

デンソー 2025年、技術で業界をリード

馬場 未希(日経エコロジー)

新たな中期目標で製品や製造、事業などの環境価値向上を打ち出した。強みの分野で技術革新を狙い、自動車業界の低炭素化をリードする。

 デンソーは6月、2025年までの行動計画「エコビジョン2025」を発表した。わずか10年先ながら、世界の新車からのCO2排出量の半減に貢献するという大胆な目標を掲げた。

 2015年にトヨタ自動車が2050年の環境戦略を打ち出し、トヨタ紡織や日立製作所が続くなど企業による環境長期ビジョンの策定が相次ぐ。

 そんな中デンソーは、「取り組みに責任を持てる範囲として2025年を目標年にした」(宮木正彦副社長)。とはいえ、「パリ協定が2℃目標を組み込むなど世界が目指す長期の温暖化対策を踏まえ、経過地点である2025年に部品メーカーとして達成したい技術開発や現場の環境配慮を引き出す目標にした」(棚橋昭・安全衛生環境部長)という。

■ エコビジョン2025で示した10の行動計画
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「社員の誇りと喜びを引き出す」

 2005年にも2015年をめどとする行動計画を掲げた。国内工場のCO2原単位を1990年比で65%削減する目標は2014年に前倒しで達成した。

 2025年目標は、事業を通じた環境・社会への貢献を、社員が誇りや喜びと感じて積極的に取り組むような計画に衣替えした。2015年目標は、「負荷物質の排出を抑える規制のような内容だった」(宮木副社長)。

 衣替えの理由はデンソー経営陣の方針転換だ。「10年前は表舞台に立たない、控えめを美徳とする企業だった。部品業界大手としての存在感が増した今、環境・社会に対し積極的に配慮し、業界をリードする役割を担おうと経営の考えを変えた」と宮木副社長は話す。2013年にまとめた2020年までの経営方針でも、事業において「地球環境の維持」と「安心・安全」へのこだわりを貫くと明確なメッセージを示した。

 背景には、新興国を中心に今後もクルマ需要のさらなる拡大が見込まれ、燃費性能を向上させなければクルマからのCO2排出量が増大し続けるといった現実がある。世界がCO2の大幅削減に向かう中、運輸部門のCO2排出量は大きい。これからもクルマを世に送り出すならば、燃費改善の技術開発や、事業の環境負荷抑制に、社員が進んで動くように導く必要があるわけだ。

 新ビジョンに盛り込んだ行動計画の1つ、「究極の燃費性能」では、技術を磨くことで世界の新車の走行などからの1台当たりCO2排出量を半減させる。しかしこの目標はデンソーだけで達成できるものではない。デンソー製品を調達する自動車メーカーや、競合である部品大手・独ボッシュなど業界全体の取り組みが不可欠だ。「顧客には環境配慮の高い性能をアピールすることで製品を売り込む。競合にも、我々の成果を見せることで、環境技術開発の追随や加速を促す」(宮木副社長)という。

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