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インタビュー

2017年3月27日

川崎重工業 理事地球環境部長・井上 健司氏「熱技術のエンジニア 仕事通じ人を幸せに」

斎藤 正一(日経BP環境経営フォーラム事務局長)

オートバイが入社の動機だが、熱技術のエンジニアの道を歩んだ。「仕事で接する人を幸せにする」を信条に地球環境部を率いる。

井上 健司(いのうえ・けんじ)
1961年大阪府出まれ、86年神戸大学大学院工学研究科修了、同年川崎重工業入社、技術研究所熱技術研究部配属、2011年水素プロジェクト部長、2013年熱システム研究部長を経て2015年から現職

 趣味のオートバイの話題になると、実に良い笑顔で話す姿が印象的だ。高校時代からオートバイに乗り、オートバイ部署への配属を希望して迷わず川崎重工業に入社した。

 しかし、入社後、大学院で蒸気工学を専攻していたことが買われ、技術研究所のエンジニアになった。研究所の熱技術研究部ではボイラーやゴミ焼却炉などの機器の内部で、エネルギーや熱がどのように流れるかをシミュレーションした。エネルギー機器の開発設計の元データを作成する貴重な仕事だ。

 2001年から2年間、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)へ出向した。企画調整部で国家プロジェクトを担当し、ジェットエンジンやロボットなどのプロジェクトをサポートした。「国の開発の仕組みや企業との関係を勉強することができた。社外から自分の会社を見ることができたのも貴重な体験だった」と話す。

 NEDOから熱技術研究部に戻り、再びエンジニアとしての道を歩み始める。その後、東京で新事業推進の仕事に携わった時期はあったものの、技術開発本部で水素プロジェクト部長、熱システム研究部長を務めた。忘れられないのは熱システム研究部長の時に念願のオートバイの仕事に関われたことだ。ガスタービンを担当したガスタービン・機械カンパニー出身の2人の技術者の協力で、量産では世界初の過給エンジンが付いたオートバイ「Ninja H2」の開発を進めた。

 2015年4月に地球環境部長に就任してからは、前任者が立ち上げた「Kawasaki グリーン製品」を社内に定着させた。企業の自己宣言による「タイプII」の環境ラベルは32製品に上り、ホームページ上で公開している。機械メーカーではまだ珍しいこの取り組みは、「環境のKawasaki」を社内外に印象付けている。

 地球環境部は、現在、作成中の長期ビジョンに同社が主幹事として業界横断で取り組む「水素プロジェクト」をいかに盛り込むかにも関わっている。このプロジェクトは、発電時だけでなく製造時もCO2を出さない「CO2フリー水素」を目指す。豪州の褐炭から水素を作り、製造時に出たCO2を海底ガス田へ貯留。水素を液化して海上輸送し日本で発電などに利用するというものだ。

 信条を聞いたところ、「仕事で接する人を幸せにすることです」と答えた。「メーカーは新製品を出して新しい価値を生み出すことができると、関わった人すべてを幸せにできる」との言葉には仕事への誇りが感じられた。休日は愛車、「Ninja 1000」に乗る。年に何回かは社内の仲間と信州や伊豆にツーリングに出かけることを楽しみにしている。

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