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インタビュー

2017年4月24日

コマツ環境管理部長・出浦 淑枝氏「現場で実践が信条 ESGのEを担う」

斎藤 正一(日経BP環境経営フォーラム事務局長)

研究職の後、業界団体出向を経て規制や規格の実務を担当した。「現場で実践」が信条の行動派部長としてESGのEを担う。

出浦 淑枝(いでうら・よしえ)
1965年青森県出まれ、88年筑波大学第二学群生物学類卒、同年コマツ入社、中央研究所配属、2000年日本建設機械工業会出向、2002年業務部規制・標準グループを経て2016年7月から現職

 仕事に対する信条を尋ねたところ、「現場を見ることと、とにかく自分でやってみること」と笑顔で答えた。大学時代は山登りのサークルに所属し、今も休日には山歩きをする行動派だ。

 入社後は中央研究所の配属となり、建設機械の乗り心地や操作性を向上する研究に従事した。この時期、ミニショベルから大型ダンプまで10種類以上あるすべての建機に乗ったという。「自分の肌で確かめて研究に応用する」ためだ。試験場の悪路コースを積載量40tのアーティキュレートダンプトラックに乗って走行したこともあった。「自分では楽しく乗っていたが、周りで見ていた同僚はいつ運転席から落ちるかと肝を冷やしていた」といった逸話もある。

 30代半ばの2年間、日本建設機械工業会に出向した。この経験はビジネスパーソンとしての視野を大きく広げることになったようだ。技術課長として国内外の法律やISO規格、排ガス規制への対応、建機リサイクルの自主目標作りに携わった。コマツに復帰後も建設機械の安全・環境に関する規制や規格の実務を担当し、業界団体での経験を役立てた。

 建設機械がEU(欧州連合)のREACH規制(新化学品規制)への対応を迫られた時には、コマツグループ全体がどのように取り組むべきか中心になって対応プロジェクトをまとめた。調達部門とも協力し、EUに出荷する製品に含まれる化学物質情報をサプライヤーから継続的に収集する仕組みなどを構築した。こうした仕事が評価され2011年に社長表彰を受けている。

 コマツは2016年4月に発表した2018年度までの中期経営計画で、ESG(環境・社会・ガバナンス)の取り組みの推進を明記した。このうち出浦さんが2016年7月から部長を務める環境管理部は、環境面での取り組み強化をミッションとしている。

 中計では環境面での取り組みの中で生産におけるCO2排出量削減とともに、コマツの建機を使用する顧客のCO2排出量の削減を盛り込んだ。代理店が顧客に新しい工法を提案するなどして工期を短縮することで、作業量当たりのCO2排出量を削減するといったものだ。「工場でのCO2排出量削減を『守り』とすれば、こうした新しい『攻め』のCO2削減にも力を入れたい」と話す。同時に海外工場の環境管理活動のレベルを上げることも環境管理部の重要な仕事だ。海外の工場に国内外の工場の優秀事例を紹介する取り組みにも力を入れる。

 「多くの現場を訪ねそこで働くスタッフと話をして、コマツグループの環境活動の進路を定めていきたい」と抱負を語った。現場に出て実践することを信条とする出浦さんが、どんなかじ取りをするのか今後を見守りたい。

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