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インタビュー

2017年5月22日

ダイキン工業CSR・地球環境センター室長・藤本 悟氏「環境と事業の一体化 トップと共有し動く」

斎藤 正一(日経BP環境経営フォーラム事務局長)

環境部門と事業部門が一体となって仕事をする理想の形を作った。現職に10年、経営トップと環境経営の方向性を共有しながら動く。

藤本 悟(ふじもと・さとる)
1952年兵庫県出まれ、77年大阪大学大学院修了、同年ダイキン工業入社、研究所配属、98年技術企画部長、2000年ダイキン環境研究所社長などを経て2007年から現職

 「新しいことに対するコンセプトやビジョンを作ることが好きな研究者だった」と自己分析する。入社後10年間は新型の空調用圧縮機の開発に携わり、その後、抜擢されてリニアモーターカーに使う極低温冷凍機の開発プロジェクトのリーダーになった。

 ただ黙々と研究するタイプではなかったようだ。父親が絵の先生だったという影響もあるのだろう。リニアモーターカーで軽くて強度のあるアルミフレームの開発をしていた時、得意の絵を描いたというエピソードがある。通常の研究者ならば計算するところを、絵にかくことで強度のイメージをつかんだそうだ。「周りから芸術家肌の研究者とよく言われた」と笑う。

 技術企画部門では省エネ、蓄熱、リサイクル、冷媒など環境商品の戦略作りや企画を担当、茨城県つくば市にあるダイキン環境研究所社長などを経て、2007年にCSR・地球環境センター室長に就任した。

 2007年は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書が出た年で環境問題を意識した経営への関心が高まっていた。就任後、最初の仕事が井上礼之会長(当時、会長兼CEO)の講演資料作成の手伝いだった。この時、絵を描く特技が役立った。「ダイキンの環境力」と題して、「世界をインバーターエアコンで満たすようなことをしませんか」といった絵を何枚か描いて示したところ会長が興味を示したと振り返る。

 会長室に呼ばれる回数が増え、インバーターエアコンを世界中に広げる戦略作りにも関わった。経営トップとの間にできた太いつながりは、藤本さんが室長に就任して以来、環境部門と事業部門が一体となって仕事をする理想の形を作り上げた。「事業と離れた環境の仕事をした記憶はない。当社がやるべき環境経営の方向性を経営トップと共有化しながら動いている」。

 この数年、中国やインドでダイキンのインバーターエアコンのシェアが大きく伸びたが、これをサポートしたのがCSR・地球環境センターである。アジアの国々では、規格の問題や環境規制などでインバーターエアコンの販売の障害になっていることが少なくない。環境部隊が先方の政府関係機関などと交渉して、環境に配慮した製品が売りやすい環境を整えるわけだ。

 現職に就いて10年がたつ。「今後、注力したい点は」と尋ねると、「エアコンの持っている価値がどのように社会に貢献するかを見つめ直したい」と答えた。昨年からSDGs(持続可能な開発目標)に関心を寄せる。「エネルギー消費などのインプットを少なくし、人類への貢献を最大化するSDGs効率のような概念をつくりたい」と目を輝かせた。

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