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インタビュー

2017年6月26日

三菱ケミカルホールディングスKAITEKI推進室長・神田 三奈氏「研究所での挫折糧にKAITEKIを推進」

斎藤 正一(日経BP環境経営フォーラム事務局長)

研究所のリストラで研究テーマが無くなり、広報・IR室に異動した。歴代3社長に仕え、KAITEKI経営の推進役を担う。

神田 三奈(かんだ・みな)
1963年京都府出まれ、86年上智大学理工学部卒、同年三菱化成入社、総合研究所配属、2002年三菱化学広報・IR室、2014年三菱ケミカルホールディングス経営戦略室KAITEKIグループマネジャーを経て2017年4月から現職

 三菱ケミカルホールディングスといえば、KAITEKI経営を思い浮かべる方は多いだろう。これは資本の効率化を重視する経営(MOE)、イノベーション創出を追求する経営(MOT)、サステナビリティの向上を目指す経営(MOS)の3軸に時間軸を加えて4次元で経営を見る独自の経営手法だ。4月からKAITEKI推進室長に就任し、社内外に浸透させる重責を担うことになった。

 会社の顔というべきポジションに就いた神田さんだが、会社員生活は決して平坦ではなかった。女性総合職1期生として三菱化成に入社。総合研究所に配属となり、16年間、微生物の機能を利用した研究開発に打ち込んだ。「医薬品や農薬、化粧品などの開発で、その出発となるリード化合物を見つける研究がテーマだった」。

 だが、2000年、業績悪化で研究所のリストラが行われ、取り組んでいた研究テーマが無くなってしまう。2002年に三菱化学の広報・IR室に異動になるが、「最初の1年半は納得がいかなかった」。

 幸運だったのは、「企業の論理でなく、市場のニーズを見てビジネスをしていこう」と事業のマインドが変わった時期に広報・IR室に配属となったことだろう。東京・田町に本社があった時代に三菱ケミカルホールディングスのショールームをてがけ、“化学の見える化”に力を入れたのもこの頃のことだ。

 冨澤龍一、小林喜光、越智仁という歴代3社長に仕え、KAITEKI経営の議論の初期段階から経営陣が何を考えているかに常に接する立場にいた。KAITEKI経営を始めた2011年以降は、記者向け説明会の企画や会社案内、CSRレポートの作成を通じてこの経営手法を発信する役回りを担った。

 2014年に経営戦略室KAITEKIグループマネジャーに就任後は、「KAITEKI経営を単なるコンセプトにとどまらせずに、事業活動に直結させることに力を注いでいる」。2016年から始めた同グループの生物多様性保全貢献製品もそのひとつだ。財務への寄与度を評価しながら生物多様性保全への貢献が高い製品を選んでいる。

 KAITEKI経営についての思いは強い。「究極的には経済価値と社会価値の両立と思っている。企業が社会と共存して、より良い未来をつくる共同作業者になることに尽きる」「今後は実践を通して企業価値や社会価値の向上につなげ、私たちの方向性が正しいことを証明したい」と力を込めた。

 信条は「人事を尽くして天命を待つ」。自分が納得するまで努力した後は、評価を委ねる。「本社に来てからの15年間は、こうしたいと思ったことが必ずポジティブな形になっている。苦労もしているがとても恵まれている」と笑顔で答えた。

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