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インタビュー

2017年8月28日

コニカミノルタ環境経営・品質推進部 環境経営グループリーダー 部長・高橋 壮模氏「上司の言葉に奮起 事業と両立をけん引」

斎藤 正一(日経BP環境経営フォーラム事務局長)

研究所で成果を出せず環境部署に配属、上司の言葉に奮起した。環境と事業の両立を掲げ今後3年でさらに取り組みを進化させる。

高橋 壮模(たかはし・たけのり)
1962年岐阜県生まれ、87年金沢大学大学院工学研究科修士課程修了、同年小西六写真工業(現コニカミノルタ)入社、技術研究所に配属、1999年から環境業務に従事し2015年より現職

 コスト削減や売り上げ増をKPI(重要業績評価指標)に設定し環境活動を事業と両立させる─。コニカミノルタの環境経営は、いまや1つのモデルケースになっている。トップの理解を得ながら同社の環境経営をつくり上げたのが高橋さんである。

 とはいえ入社後の経歴は平坦なものではなかった。技術研究所に配属後、最初に関わった新規事業の免疫診断用素子(フィルム)の開発は商品化されることなく中止になった。続いてがんや成人病を対象にした新しい診断用マーカーの開発に取り組んだ。国内外の1000近くのマーカーを調べることからスタートした。ようやく米国のベンチャー企業からぼうこうがんの診断用マーカーを導入し、厚生省(当時)から新規の腫瘍マーカーとして認可を取得した。販売までこぎつけたが、この時点で診断用医薬品の開発からの撤退が決まってしまう。所属部署が無くなり、配属になったのが環境部署だった。

 「がっかりしました」。1999年の配属当時、これが高橋さんの偽らざる気持ちだったという。工場などから送られてくるデータを取りまとめることだけが仕事のように思えた。入社当時とたまたま同じであった上司に配属3カ月後に異動希望の相談をした。しかし、この時の上司の言葉で奮起した。「これまで新しいことをしてきたのだから、環境でもテーマを見つけて新しいことに挑戦したらどうだ」。

 そこで手掛けたのがゼロエミッション活動だった。「当時、ゼロエミッションと言えば埋め立て廃棄物をゼロにする活動が一般的だったが、当社(当時、コニカ)はコストダウンの目標を入れた。これが現在、事業に貢献する環境活動をする源泉になった」と話す。

 コストダウンだけでなく売り上げ貢献を含めた環境活動を実践するようになったのは、社内で分かれていた環境部門が1つになり、その部長に就いた2013年以降のことだ。

 2017年6月に発表した2019年度までの中期環境計画は、環境と事業の両立を掲げた2016年度までの同計画をさらに推し進める内容にした。環境担当者が営業担当者に同行し、調達先や顧客の工場で省エネや節水などの支援をし、製品販売に結び付ける活動も強化する。この取り組みでは近い将来、ウェブサイトなどを活用してより多くの企業にノウハウを提供する予定である。

 今後の目標について、「環境活動をいかに事業に貢献させていくか、この3年間で取り組みをさらに進化させたい。その先に見据えるのは環境活動のビジネス化です」と明言した。他社に先駆けた活動を次々に打ち出す高橋さんは、かつての上司の助言を今も忠実に実行している。

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