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インタビュー

2017年10月23日

NTT東日本 理事 ITイノベーション部長 グリーン推進室長・北口 隆也氏「息付く子会社DNA 働く意識の改革迫る」

斎藤 正一(日経BP環境経営フォーラム事務局長)

子会社に出向し、新しいことに挑戦するDNAを身に付けた。「前例を踏襲するな」と部下に働く意識の改革を迫る。

北口 隆也(きたぐち・たかや)
1964年大阪府生まれ、90年東京大学大学院(理学系)修了、同年NTT入社、99年NTT-ME出向、2006年NTT災害対策室長、2016年より現職

 学生時代、テレホンカードの登場は暮らしの変革だったと振り返る。実家への長距離電話が格段にかけやすくなった。「電気通信事業はこれから様々な点で人々の暮らしを変えていくのではないか」との思いを抱き、1990年、NTTに入社した。その後の電気通信事業はこの時の予想をはるかに超えて発展したと言ってよいだろう。

 NTTでは本体での事業と子会社での新規事業を交互に経験した。入社して交換機の開発に取り組んだ後、99年にマルチメディアなどを担当するNTT-MEに出向しIP電話を担当した。当時、NTT社内ではIP電話は音声サービスとしての品質を担保できないとの議論があった。そんな背景もあって子会社でIP電話の技術の実用化に携わることになったのだ。「当時のNTT-MEには既定路線をぶち破って新しいことに挑戦するエネルギーがあった。通信の時代が変わるうねりを感じながら仕事をしていた」と話す。

 子会社に7年間在籍し、持ち株会社の災害対策室長に就任した。東日本大震災の前ではあったが、災害が起きた時の事業会社の対処をみて、改めてNTTという組織のすごさを感じたという。

 NTT本社と子会社の社風をDNAという言葉で表現した。通信事業を守るために着実に仕事をする本社のDNAと、何か新しいことを仕掛けようとする子会社のDNAだ。どちらも大切なことだが、子会社での経験が北口さんの考え方に大きな影響を与えたことは間違いないだろう。

 2009年には再び別の子会社に出てインターネットのホームページを作る部隊を率いた。スマートフォンなどが普及しモバイル通信に大きくシフトした時期で、この時も時代の大きな変化を体験した。

 2016年7月にグリーン推進室長になってからは、2017年4月に制定した「NTT東日本グループ環境目標2030」の作成に力を注いだ。2030年を最終年にした4つの目標の1つに、「私たちは、社会のCO2削減貢献量を自社排出量の10倍以上にします」との新たな目標を掲げた。社会のCO2削減貢献量とは顧客がフレッツ光を使ったテレビ会議の利用などにより減らしたCO2排出量を指す。「業務の効率化とともに、当社のサービス利用による環境への貢献を増やすことを同時に狙った」と解説する。事業の成長と矛盾しない環境目標ということなのだろう。

 「前例踏襲はやめ、新しいことにどんどんチャレンジしてほしい」。部下に繰り返し伝えるこの言葉には、子会社時代の経験が裏打ちされている。NTT東日本という大組織のグリーン推進室長として、どのような新規事業を打ち出していくか。今後が楽しみである。

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