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第10回 日本に帰ってからは漢字を懸命に練習

(2015/07/07)

 ニュージーランドでの2年半の母子留学を終えて、昨年の6月に日本に帰ってきました。さて、帰国の時期を決めてから半年のニュージーランド生活。意外とバタバタで大変でした。生活していたものを引き払う方法、日本での家探し、たくさんの手続き、送別会、思い出づくりなどなど。帰国を決めてからの半年は、本当にあっという間でした! 帰国後の学校や住む場所など…。そうして帰ってきた日本での帰国後の生活についてお話します。

♪学校は“英語”を重視しつつ選択

ニュージーランドでは自転車を欲しがっていたけれど、あまりにもアップダウンが激しかったので、ずっとスクーターでした。日本に帰国して、自転車をお下がりで頂き、それはもう嬉しそうでした

 せっかく覚えた英語。ではありますが、英語命!というわけではなく、もちろん日本語・日本の教育も大事であると考えているので、インターナショナルは選びませんでした。

 とはいえ、遅れてしまっている“日本語・漢字”に対して、出来る限りコンプレックスを持たずに前向きに学んでいって欲しい。でも“私は英語が出来る”という自信もなくさないで欲しい。

 この図々しくもある両方の親の願い。その両方を満たしてくれるかもしれない小学校を発見しました。ニュージーランド滞在中に母にお願いして下見に行ってもらい、夫婦で実際に帰国後にも見学に行き、即決! 現在通っていても、大満足です。帰国子女やハーフの生徒も多く、先生は担任・副担任・ネイティブスピーカーの先生、と3人が常に教室に。こういった環境のおかげで、英語力をキープしつつ、日本語・漢字にもだいぶ慣れてきたと思います。

♪漢字・日本語という弱点が全てに影響。。。。。

 ニュージーランドでは自宅で“漢字・日本語”はドリルで勉強はしていたものの、やはり毎日見たり使ったりしない生活だったおかげで、だいぶ遅れてしまいました。

 日本に帰ってきて、毎日の宿題がとにかく大変。“漢字・日本語”でつまずくと、全教科つまずいてしまうのです。まず、問題が読めなかったり、読めても理解出来なかったり…。算数も、計算式は出来るのですが、少しまどろっこしい聞き方をされるともう問題文の時点で大混乱。ちょっとした宿題にも時間がかかり、家で二人とも泣きながら宿題をする日も多々。。。

 とにかく“漢字・日本語”をクリアしない限りはどの教科も進まないということで、放課後にはその2つを重点的にひたすら練習。5年生のお姉ちゃんの方が、漢字の難しさも量も多いので、やはり特に大変そうでした。

♪なかなか馴染めない弟

ランドセル、宿題、たくさんのノートや教科書に戸惑う弟。それを見かねて、最初の頃は姉がよく用意を手伝ってあげていました

 姉の方は、人見知りだった幼稚園時代など嘘のように、ニュージーランドに住んでいる間にすっかり逞しくなり、帰国後もこちらが驚くほどあっっっという間に新しい環境・クラスに馴染んでいました。5年生から転入するのは大変なんじゃないか、女子はグループをつくりがちだから余計難しいのではないか、などの心配はよそに、仲良しのお友達もすぐに出来て、学校で英語もつかえるし、とても楽しそう。新しい学校に通う前日、心配する私たちに「心配しないで。私は大丈夫だから」と笑顔で言われて、夫婦でとても驚いたことを覚えています。

 一方、いつでも新しい環境に馴染むことに時間がかかる弟は、しばらくの間は「ニュージーランドの方がいい」「つまんない」などの不満たらたら。そのおかげで、漢字への拒否感もより一層増し、宿題しながら泣いたり怒ったり。1、2ヶ月ほど経ったころ、少しずつお友達の話が出たり、お友達と一緒に下校してくる姿を見かけたりするようになりました。初めてお友達と帰ってくる姿を見た時は、私までジャンプするほど嬉しかったものです。そして3ヶ月過ぎると、漢字もすっと覚えられるようになってきて、宿題の時間も減ってきました。

 子どもの順応性、逞しさには本当に感動し、私も新生活を頑張らなきゃと彼らの姿を見ていて思ったものです。

♪大好きだったラグビー教室に通うことに

日本でもラグビーを練習。ただ、タックルラグビーではないことが不満のもよう。。。

 弟はニュージーランドではすっかりラグビーに夢中。向こうでは、小学校2年生くらいのころからタックルラグビーの授業が始まるので、タックルラグビーをやっていた彼は一人前に顔に傷もあります。「ラグビーがやりたい!」熱望していたので、漢字が落ち着いてきた頃、始めることに。ラッキーな事に、近くで発見することが出来、毎週日曜の午前中はラグビーに通っています。

 ただ、日本では危ないとのことで、タックルではなくタグラグビー(身体にヒモをつけておき、ボールを持って走っている選手は、そのヒモをとられるとボールをパスしなければならないという身体接触をなくしたルールで行うラグビー)。すっかりタックルラグビーに慣れていた彼は、物足りないみたいです。

 ラグビーの国、ニュージーランドでは、小さい子たちもタックルし、見ている親がヒヤッとするほど激しくぶつかり合うことも。息子の顔の傷も、ボールの取り合い中にスパイクで顔を踏まれた時のもの。

 一方日本は、どうしても危険回避が強い国。物足りないと言われても、あの環境をここで探してあげるのはなかなか難しいようです。

♪グリーンにとにかく飢えている子どもたち

 緑あふれる国から、今度は大都会へ。子どもたち(特に息子)は、「緑が全然ない」「星が見えない」「空が綺麗じゃない」「虹が出ない」「道が汚い」などなど、文句というよりも、とにかくビックリしていた様子。

 裸足で歩きたがるものの、日本で裸足で歩いていると通りがかりの人々にものすごく驚かれるし、ガラスやタバコなど何が落ちているか分からない。(とはいえ、最初の半年は結構裸足で歩いていましたが。。。笑)

 自然あふれる国で幼い頃を過ごせたことは、感受性にとても良かったと思います。子どもは、自然の中で出来れば裸足でのびのびと育って欲しい。

 けれど、都会には都会の良さももちろんあり、多感な時期にその両方を経験することで、自分はどっちが向いているのか・どんな場所で将来過ごしたいのかなどを、これから自分で判断していってくれたらいいなぁと思っています。

日本でも裸足! かなり人々から驚かれます(笑) 最近は公園だけになりました。学校の校風か、お友達の中にも裸足になりたがる子もいて、休み時間は裸足で遊んでいるそうです。おかげで靴下が真っ黒!
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柿本真希ホームページ : http://www.makikakimoto.com/

********* 柿本真希(かきもと・まき)プロフィール。

女性誌を中心にエディター・ライターを努める。小学生2人の子どもを連れて2012年から約3年間、ニュージーランドに親子留学。現在は帰国し、再び女性誌等で幅広く活躍中。

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