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ママ友どうしの返礼のヒント

(2015/09/29)

ママ友どうしの返礼のヒント
イラスト=土本燈子(著者長女)

 今は大学生と高校生の長男長女の保育園時代から、さまざまなママ友の世話になってきた。

 たとえば不規則なフリーランスの仕事で保育園に迎えに行けないときは預かってもらい、ご飯を食べさせてもらった。マンションのママ友の家では、遊んだついでにお風呂に入れてもらうことも。小学校の学童クラブ仲間には、台風の集団下校のとき、まとめて送迎してもらった。地域のサッカーチームの仲間、中学や高校のPTAや部活仲間。

 バタバタといつも落ち着きのない私は、ありとあらゆる人たちの手を借り、支えを得てどうにかこうにか子育てをしのいできた気がする。逆に、こちらの手が空いているときに、助けを必要とするママがいれば、微力ながらもなんとか役立とうと努めてきた。

 今回は、そのように世話になった御礼をどうするか、という話を書きたい。出会ってきたママたちの素敵な返礼には、さりげなく気のきいた贈り物のヒントがたくさん隠されている。

 息子の友達を預かったときのこと。夜遅くに迎えにきたママ友は、透明のセロファンに入ったティーバッグをくれた。すべてフレーバーや茶葉がちがう10種ほどの紅茶とハーブティが入っていた。お茶好きの彼女はきっと家にあったものを見繕ってラッピングしてくれたのだろう。

 ここで大事なのは、ママ友どうしのちょっとした御礼は、本当に“ちょっとしたものでなければならない”ということだ。3千円もする菓子折やケーキを贈ったら、次にその人に預けにくくなる。子育てのヘルプはギブアンドテイク。長く付き合うには、贈る方ももらう方も負担にならないさりげないものがいい。

 紅茶を1缶買うとずっと同じ味を飲まなければならないが、10種バラバラだと楽しい。気がきいているなと思った。

♪シンプルなアクセサリー、リーズナブルなワイン

 手芸やクラフトが好きなママから手作りのピアスをもらったことがある。素朴でシンプルなビーズのアクセサリー。ひと目で値段がわからない粋な贈り物だ。目立つネックレスや指輪と違って、ピアスなら多少趣味の違うものでもそれほど気にならない。ふだん買わないアジアンテイストのものをもらったので、そういうファッションの時に身につけている。「好きで作っているものだから、負担に思わないでください」と添えられたメモ書きも思い出になっている。

 働くママ同士の宴会に、チリワインの白と赤をセットで持ってきたママがいた。チリワインの多くはリーズナブルでおいしい。しかも大勢だと赤白の好みが分かれるが、両方あるとゴージャスだ。私はすっかり、そのチリワイン(コノスルという)が気に入ってしまい、それ以降はリピーターに。ワインというと、いいものを買わないと格好がつかないような気持ちになりがちだが、本当にお酒好きな人は、ちょっとした贈り物にじつにコスパのいいおいしい逸品を持ってくる。

 センスの良いこのママ友とは、今は自宅でなくビストロやレストランで飲む。コノスルよりもう少しいだけいいワインをゆっくり楽しめるくらいに、互いに子育てが一段落した。

 思えば、公園友達と呼ばれる仲間とは縁がなかった。付き合うなら深く長く。小さく助けたり助けられたりしながら、ママどうしの友情は時間をかけてゆっくり深まってゆくものらしい。

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