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楽園ハワイで野生のイルカと泳ぐ

(2017/01/06)

ハワイ・オアフ島西海岸から船に乗り、野生のイルカを見つけ、イルカと一緒に大海原を泳げるツアーが人気を集めています。数社の会社がツアーを運営していますが、その中の1つ「ドルフィン&ユー」のツアーに参加し、人気の秘密を探ってみました。(文/堀内章子 写真/堀内章子、ドルフィン&ユー)

 野生イルカと泳ぐツアーは、どちらもオアフ島の西ワイアナエからボートで出航します。イルカたちは早朝から午後3時頃まで岸の近くまでやってくるため、朝7時と午前11時ごろに出発する形で、ツアーが組まれているのです。

 ただ朝7時の出航には、ワイキキからだと5時台にホテルを出発する早朝のツアーとなります。数社あるツアーの中で今回体験したのは「ドルフィン&ユー」が運営するツアーです。

  「ドルフィン&ユー」は、ハワイの非営利団体「ハワイエコツーリズム協会」によって、ハワイの個性豊かな自然環境を保護し、責任ある持続可能なツアーを推進するツアーオペレーターとして認定を受けています。

まずはイルカの泳ぐ大海原へ

 ワイキキから専用のバスに乗って約1時間あまりで、西のワイアナエボートハーバーに到着します。バスの中ではスタッフから、「これから会うイルカは野生なので、こちらからは追いかけないように」などの話があり、野生のイルカと会うための心構えを学びます。

 参加者は期待を胸にボートに乗船し、出発します。案内役を務めるボートのキャプテン(船長)が、イルカの群れを探し始め、船は沖へと進んでいきます。

 最近新たに導入したというボートは、安定感が高く、しぶきを上げてあっという間に海上を進んでいきます。その日によって時間は違うものの30分から45分ほどで、イルカが泳いでいる場所を見つけていきます。

 さて、イルカの群れを見つけ、飛び込む場所が決定したら、海へ入るための準備を始めます。まずは、無事にツアーが終了するように、ハワイ語でエホマイと呼ばれる歌を歌いながら、オリ(お祈り) を始めます。歌った後にはプルメリアの花を海上へ投げます。

 祈りが終わると、いよいよシュノーケリングをつけて、海に入ります。手つかずの自然、たくさんのパワースポットが混在するといわれるこの地域。早起きした体に海風をいっぱいに感じ、野生のイルカに出会うため、ボートから海に飛び込んでいきます。

多くの野生のイルカに感動

 海の中は、まさしく静の世界。あまりの静かさに、どこか別の世界にタイムスリップしたかのように、全てがゆったりと動いているように感じます。

 決して人間からアプローチをしない、というツアー会社の注意が行き届いているせいか、野生のイルカたちも安心して海中を泳ぎ、人間たちの近くにも堂々とやってきます。

 広い海中の中で、大群のイルカが泳ぐ姿を見つめていたり、悠々と泳ぐウミガメを見ていると、まさしく“癒しの世界”に引き込まれます。

 ある研究では、イルカと泳いでいる時人間の脳波をチェックすると、シータ波と呼ばれる、瞑想している時と同じ状態のようになる波が出ている、つまり最高にリラックスしている時の脳波を発しているとの調査結果が出ているそうです。

 確かに、静かな海の中で、イルカがゆったりと泳いでいる姿を見た時の嬉しさと、なんとも言い難い安堵のような気分を実感すると、この“シータ波が出ている”という結果にもうなづけます。

次はマリーンアクティビティへ

 30分から40分ほどイルカと泳ぐ体験をした後は、ボートに戻り、場所を変え、今度はウミガメや熱帯魚を見ることができる別の海域へ移動します。

 ここでボートはアンカー(碇)を降ろし、トランポリン、滑り台、カヤック、ボディボードやスタンドアップバドルなどを用意し、皆が思い思いのマリーンスポーツに挑戦します。

 保護者と一緒であれば2歳からこのツアーに体験できます。イルカやウミガメなどと一緒に泳ぐ体験をした後は、ボートに戻り、軽食をとります。軽食は早朝出発コース、11時出発コースともに同じで、ハワイのタロ(タロ芋)を使ったバンズのチーズバーガーとチップスが出ます。なるべくゴミを出さないように、缶のジュースではなく、ボートに取り付けてある容器に水とレモネードが用意されています。

 冒頭で「ドルフィン&ユーは」エコツーリズム協会から認定を受けたオペレーターであると紹介しましたが、ツアー中にも、海に漂っているゴミを拾ったり、海の動物にこちらから触れないなどルールを守り、海の自然保護に力を入れている点、またハワイの文化をツアーの中で継承しようとする姿勢が、認定を受けた要因です。

 実際にボートの中で、スタッフがウクレレを弾き、フラを披露するのもなど、ハワイ文化を大切に伝えていこうとする姿勢を感じます。

 ワイアナエの船着場まで戻る間、ハワイの青空の下、スタッフたちは 朗らかにフラを踊り、笑顔が絶えません。そんなスタッフたちを見ながら、参加した人たちも思わず笑顔に。

 たまたまツアーに参加して同じボートに乗り合わせた同士が、3時間近いツアーが終了する頃には、すっかり打ち解けて仲良くなっている。そんな楽しさを味わうことができるのは、ハワイの気候や自然、そしてスタッフたちの笑顔のおかげかもしれません。

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