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この夏、親子で楽しむ「家庭菜園」

(2015/07/07)

ベランダでも手軽にはじめられる家庭菜園。親子で一緒に野菜を育てると、楽しさも倍増ですね。野菜生活研究家の鈴木富樹子さんに7月から始められる野菜づくりを教わってきました。(取材・写真 工藤千秋)

 夏は植物の生長が早く、初心者でも手軽に家庭菜園が楽しめる季節です。「子どもにとっては種をまくところからはじまり、野菜がどんどん生長して実になる様子を見守る貴重な体験に。収穫した野菜をおいしくいただくことで、命のありがたみを実感してもらいたいですね」と野菜生活研究家の鈴木富樹子さん。ご自身も2歳の息子さんと野菜づくりを楽しんでいます。

 野菜ギライの子どもも自分で育てた野菜はおいしくパクパク食べてくれるのがうれしいですね。今回は、夏からスタートできる、きゅうり、にんじん、バジルの育て方をご紹介します。

用意するもの

・鉢 ・鉢底ネット ・鉢底炭 ・元肥入り土 ・肥料 ・じょうろ ・スコップ
・園芸バサミ ・種、苗

 素焼きやプラスチックの鉢もいいですが、アルミのバケツなどを使うと、おしゃれ感がアップ。アルミ製なら、キリや太めの釘で簡単に数カ所穴を開けられます。アルミやスチールのかごに麻を敷いて、鉢替わりにするのもニュアンスがあってインテリアとしても素敵ですね。

 鉢底の穴が大きい場合は鉢底ネットを敷いてから、鉢底石の代わりに土や水を浄化する作用のある炭を入れます。土は最初から肥料が混ぜ込んである元肥入りを使うのが手軽で便利です。

きゅうり

  1. 口径と深さが20㎝以上の鉢を用意して、鉢底炭、土の順番に入れる。土は淵から2cmほど下のラインまで入れる。
  2. 人差し指、中指、薬指の三本を土の中に入れて、種の大きさの3倍くらいの深さの穴を開ける。(写真1)
  3. ひとつの穴にひとつ種をまいて土をかける。
  4. 5日後くらいから双葉が出はじめる。本葉が2、3枚になったら1回目の間引きをする。
  5. 本葉が4、5枚になったら2回目の間引きをして1つだけ残す。
  6. 支柱を立て、つるが絡みやすくなるように20㎝ピッチで麻紐などをしばる。(写真2)
  7. 実がなりはじめたら2週間に1回程度追肥をする。肥料の量は使うものの表示に合わせる。
  8. あまり大きくなりすぎないうちに収穫する。

★育て方のポイント
 芽が出るまで乾燥させないように、常に土が湿っている状態をキープします。芽が出てからは、水のあげすぎに注意して、乾燥したら水やりをするというのを繰り返してください。土に指を入れて湿り具合をこまめにチェックするようにしましょう。

 つるを誘引するために、支柱に麻紐を結ぶ場合は、植物の側から八の字になるように結ぶと茎が太くなったときも適度なゆるみを持って支えてくれます。(写真3)

 きゅうりは実がなると1日で3cmくらいずつ生長します。収穫時期を逃すと、ほかの実がなりにくく、味も落ちます。ジャンボきゅうりになる前に収穫してしまいましょう。

★おいしい食べ方
 子どもが大好きなきゅうりは、そのままパクつくだけで十分おいしいもの。シンプルに1本漬けや浅漬けにしてもいいですね。大きくなりすぎたものは、ズッキーニの代わりにラタトゥイユに入れてしまうのも手です。

にんじん

  1. 深さ15㎝以上の鉢を用意し、鉢底炭、土の順番に入れる。水やりして土を湿らせ、作業しやすいようにしておく。
  2. 割りばしなどで深さ5mmほどの溝をつけて条(すじ)まきをする。株間は1cm、条間(列と列の間隔)は10~15cmが目安。(写真1)
  3. 光が通る程度に薄く土をかける。最後に軽くトントンと土をおさえて種と土を圧着させる。
  4. できれば上からわらなどをマルチングし(写真2)、発芽するまで乾燥しないように水を与える。水やりするときは、じょうろにはす口をつけて、水圧がかからないようにする。
  5. 葉っぱが出てきたら株間が1㎝、2㎝、5㎝の順に3回ほど間引きして、最終的には10㎝間隔になるようにする。(写真3)
  6. 2回目の間引き(種まきから1か月後くらい)のタイミングで追肥する。
  7. 種をまいて3カ月後くらいをメドに掘ってみて、根径が5㎝程度に育っていたら収穫する。

★育て方のポイント
 にんじんの種は太陽の光があると発芽が促される好光性種子のため、土を薄くかけるようにするのがポイント。発芽するまでが大変なので、種は少し多めにまいてもいいでしょう。

★おいしい食べ方
 間引いたにんじんの葉は、天ぷらにするとやわらかくておいしいです。収穫したにんじんはバターで炒め、水とコンソメでやわらかく煮た後、ハンドミキサーなどで撹拌して鍋に移します。 牛乳を加えてあたためて、ほんのり甘いにんじんポタージュに。

バジル

  1. 深さが15㎝以上ある鉢に鉢底炭、土の順に入れ、苗を植えつける。
  2. できれば、わらなどで土を覆うマルチングをする。夏は日よけ対策や土の乾燥防止に役立つ。
  3. 根づくまで1週間程度、土を乾かさないように気をつける。
  4. 1カ月に1回ペースで追肥をする。
  5. 20㎝以上に育ったら先端を摘心して収穫を。10月くらいまで収穫が楽しめる。

★育て方のポイント
 バジルは初心者にも育てやすいハーブ。種から苗に育てるのは上級者向けなので、初心者は苗から植えつけるのがオススメです。花を咲かせてしまうと葉っぱが固くなってしまうので、先端からどんどん収穫するようにしましょう。

★おいしい食べ方
 フレッシュバジルはまとめてフードプロセッサーなどでペースト状にしてジェノベーゼに。フードプロセッサーにかける作業は、子どもにお手伝いしてもらってもいいですね。食べきれない場合はそのまま水気をふいて冷凍保存にしておくと便利です。

 野菜作りは芽を出すまでが最初のハードル。ポイントは発芽するまでは土を乾かさないように水やりすること、種を埋める深さは種の大きさの3倍を目安にすること。ただし、にんじんのように好光性種子のものは、浅く種まきをします。土は空気を含むように、やわらかい状態にしておくようにしましょう。

 上手に使いたいのが、コンパニオンプランツ。一緒に植えると生育が良くなったり病害虫を防ぐ効果のある植物の組み合わせのことをいいます。バジルのコンパニオンプランツは、トマト、ナス、ピーマンなどがあります。

 野菜は、少なくとも1日4時間以上日があたる、風通しがいい場所で育てるのが原則です。日当たりが確保できず適当な場所がないという場合は、思い切って日陰でも育てられる植物を育ててみるという方法もあります。みょうが、ふき、しょうが、さといもなどは日陰で育てるのが向いている野菜です。

 さあ、みなさんも今年の夏は、子どもと一緒に家庭菜園を十分楽しんでくださいね!!

取材協力=鈴木富樹子さん(すずき・ふきこ)

野菜生活研究家。造園会社で屋上農園・庭園の企画設計や管理運営を手がけたのち独立。現在は、吉祥寺の古民家にご主人と2歳の息子さんと3人で暮らしながら、自家菜園で野菜づくりを行う。野菜づくりの講師も務めるほか、ブログ「やさいのいろは」で野菜のある暮らしの魅力を発信。http://www.yasainoiroha.com/

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