「日経デジタルマーケティング」について

日経デジタルマーケティング
編集長
杉山俊幸

 2011年1月27日、「日経デジタルマーケティング」という全く新しいWebサイトがスタートしました。革新的なデジタルマーケティングを巡って試行錯誤する現場の最前線と、経営判断をする企業幹部の架け橋となるような情報を提供することが、新Webサイト立ち上げの眼目です。

 このタイミングを選んだのには理由があります。実名のソーシャルメディアなどが日本でも普及期を迎えつつあり、企業のマーケティング戦略がこれまでとは全く異質な段階へと歩み始める時期だからです。

 思えば、「デジタル」技術の革新は、情報の流れから時間や距離という概念を無くしていきました。人々は便利さを手に入れた半面、ともすれば面と向かう機会が減って互いの結びつきが希薄になりがちでした。パソコンやケータイ画面の向こう側に広がるバーチャルな世界と付き合う時間が長くなるにつれ、そうした動きが加速したのではないでしょうか。その段階では、企業がマーケティングにデジタル技術を活用するにも限界がありました。

 デジタル技術のさらなる進展は、人間関係をもっと疎遠にするどころか、今度はむしろ近づけていったのです。代表例がソーシャルメディアの登場であり、とりわけ実名を原則とするFacebookの普及は、文字通りフェイス・ツー・フェイスの関係に近い環境をWeb上にもたらしつつあります。その使い勝手を良くしてくれるのが、スマートフォンなどの情報機器の進化です。

 企業がマーケティング戦略を練る上で、リアルとバーチャルの融合は大きな課題でした。その一方のバーチャルが、ソーシャルメディアの普及によってリアルに近づいていく好機を、企業がマーケティングに活用するのは自然な流れです。そんな時代に差しかかったからこそ、日経デジタルマーケティングは新しいWebサイトを立ち上げたのです。

 新Webサイトでは、定期購読者の方々の関心に沿って、8つのカテゴリーに分けて記事を紹介してまいります。ライバル企業の革新的マーケティングの最前線を紹介する「国内企業インサイド」「海外企業フロントライン」、多様化する消費者の動向などを調査しまとめる「今週のデータ&ランキング」、知っておきたい用語をまとめた「三歩先読むキーワード」、失敗事例から次なる戦略のヒントを得る「失敗に学ぶ」、マーケティングに不可欠なデジタルツールを提供する企業・サービスの今を紹介する「サプライヤー動向」、日々の重要な出来事をまとめた「ニュースフラッシュ」、時のキーパーソンの言葉を直接お届けする「インタビュー」の8つです。

 偉そうなことを長々と記しましたが、恥ずかしながらこれまで個人としてはソーシャルメディアの類を使ってきませんでした。そんな私ですが、新Webサイト立ち上げの日を記念して、あるサービスの登録を済ませたところです。

 事程左様に、時代は大きく変わっています。最先端にいる方ほど、自らの歩んでいる道が正しいのかを知りたくもなります。そんな時こそ、「日経デジタルマーケティング」をご活用ください。

2011年1月 日経デジタルマーケティング編集長
杉山俊幸

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