
小さな子には読み聞かせ、自分で読める子には読書におすすめの
自然を大切にする心をはぐくむ本を集めました
中村運/文、佐藤直行/絵
福音館書店 1365円
動物園、植物園、野山。動物と植物の違いは?似ている点は? 理学博士の著者は、まず動物と植物を比較しながら、細胞、遺伝子、そして生命の由来について話を展開していきます。地球が生まれて最初の生命が誕生してから、その進化の過程や、ニワトリ、イヌ、そして植物の種がどんなふうに生まれて育っていくかもやさしいイラストで紹介。
生きもののすべてが、遺伝子の変化によって進化してきたという説明とともに、だから、生きものは全部、遺伝子で繋がっているきょうだい同士なんだ、とやさしく語りかけます。
大野正男/文、松岡達英/絵
福音館書店 1365円
「ぼくたち人間より、かしこく生きているやつがいる。しかも、とんでもないところでね・・・」そんな文章とともに、子どもがスコップを手に地面を掘る絵からはじまる本書。掘った穴を真横からのぞくように描かれた絵はかなりリアルで、しかも登場する生きものたちはすべてほぼ等身大。昆虫はもちろん、水の中や、山の根元に住む動物まで登場し、子どもの好奇心を大いに刺激してくれます。
富山和子/著
講談社 1470円
『川は生きている』『道は生きている』に続く「自然と人間シリーズ」の三作目。1981年が初版です。小中学校の国語の教科書で取り上げられるなど、環境の本の名作です。
森からの贈り物である木の話にはじまり、森林がもたらす災害を防ぐ力や水をため込む力の話になり、やがて、森を守ることは水資源や海を守ること、と展開していきます。語りかけるような文章は流れるようで、自然の多様性と、なぜ環境を守ることが大切なのかを無理なく子どもに伝えられそう。小さな子どもには、声に出してやさしく読んであげたい一冊です。
塩野米松/文、村上 康成/絵
ひかりのくに 1260円
夏の池に、2人の子どもがやってきました。池は、トンボ、メダカ、アメリカザリガニ、ナマズ、アメンボ、ゲンゴロウ・・・と、生きものたちでいっぱい。男の子は女の子に大きな魚をとってあげようとするけど、網にかかったのは小さなメダカ。一度おうちに連れて帰るけど・・・。
アメリカザリガニがいばりちらせば、さらに大きなナマズが出てくるように、池の中の生きもののつながりを描きながら、やさしい心もはぐくむ絵本です。
松岡達英/文・絵
福音館書店 1470円
パパと子どもが、船で島に上陸するところからはじまる、海辺のキャンプ。磯の小さな生きものの発見、ペットボトルで作った小さな「しかけ」で獲れる魚介類、磯釣りやテント生活など、ワクワクするようなシーンが緻密な絵で描かれるガイドブックです。
自然を大切にするマナーも、さりげなく盛り込まれています。姉妹作「森のずかん」も。
