
子どもにも便秘の悩みは多いもの。子どもの便秘を考えるときは、赤ちゃんと1歳以上では、原因・症状・対処法が違ってきますので、年齢に合わせて考えるようにしましょう。
監修:宮下クリニック院長 宮下守先生
子どもの便秘も大人の便秘と基本は同じです。うんちをするのが2、3日に1度というペースでも、スムーズに排便できれば、便秘ではありません。反対にうんちが1日1回出ていても、かたくて痛がったり、肛門が切れて出血するときは便秘を疑います。また、うさぎのようなコロコロうんちや量が少ないときも、便秘の可能性があります。

母乳の飲みがよくなく体重があまり増えず、うんちの回数も少ないようなら、母乳不足による便秘を考えましょう。そして、1回の授乳に15分以上かかったり、飲んでもすぐ(1~2時間)母乳をほしがるなら、足りない分をミルクで補ってみましょう。
また、3~6ヵ月の赤ちゃんが、順調に体重が増えていて母乳もよく飲んでいるのに、うんちが3~4日に1回となる場合があります。これは赤ちゃん特有の一時的な生理現象によるものですので、あまり気にしなくてもよく、しばらくするとなおってきます。
野菜などの繊維質、水分、糖分、油分などが不足していたり、バランスが悪くないかなど、食事内容をもう一度チェックしてみましょう。いも、かぼちゃなど繊維質の豊富な野菜を増やしたり、バターや牛乳などの油分を多めに与えて様子をみましょう。

子どもの直腸性便秘を防ぐために最も大切なことは、「したい」と思ったときにうんちをするという習慣を身につけることです。
排便習慣ができておらず、うんちを我慢する癖がついてしまうと、うんちをするときに痛くなり、またうんちを我慢してしまう・・・という悪循環に陥ります。
そうならないためにも、1日1回決まった時間に、便意があってもなくてもトイレにしばらく座る癖をつけることです。トイレが怖い、遊びに夢中になってうんちを我慢するなどがきっかけで、便秘になる子どもも少なくありません。

食物繊維が少なく、消化のよいものばかりを食べていると、腸にたまるうんちが少なくなり、食べ物(うんち)が腸にとどまっている時間が長い分だけ、水分が吸収されてしまい、便がかたくなる弛緩性便秘になります。
弛緩性便秘の症状を改善するには、食物繊維の豊富ないも、野菜、豆、きのこ、海草、ヨーグルトなどを食べるようにします。また、朝コップ1杯の水を必ず飲むようにするのもおすすめです。何より、朝食をしっかり食べることも大切になってきます。
適度な運動も有効なので、毎日3分、腹筋運動をしてみるのもいいでしょう。
<監修> 宮下クリニック院長 宮下守(みやした・まもる)先生
東京労災病院小児科部長、昭和大学医学部小児科講師、東邦大学医学部講師などを経て宮下クリニック(東京・大田区)を開業。丁寧で親身な診察に定評がある。近著は『症状からすべてわかる 子どもの病気の不安に答える本』(1575円・講談社)。
