


生き生きとした動物本来の生態をありのまま見せる「行動展示」という手法を考案し、一時は閉園の危機にあった旭川市旭山動物園を日本有数の動物園に再生させた。1996年度に年間約26万人まで落ち込んだ旭山動物園の入園者数は2005年度に207万人を記録、今年度も10月3日に2005年度の入園者数を突破するなど記録を更新し続けている。小菅氏の取り組みは、動物園の枠組みを超え、水族館、リゾート施設をはじめとした観光・サービス産業全体に新風を吹き込んだだけでなく、その独創的な取り組みは日本の“ハコモノ行政”の在り方に一石を投じ、日本の本格再生のカギを握る地方活性化の道筋を示したとして、大賞に選ばれた。



優秀賞の上野隆司氏は、従来、生理作用が全くないとされていた体内物質に重大な働きがあることを発見し、画期的なメカニズムの新薬を開発してきた。豊富な経営資源を持つ大手製薬会社でも難しいのが新薬開発の世界だが、上野氏は1994年に緑内障・高眼圧症治療薬「レスキュラ点眼薬」(製造販売元はアールテック・ウエノ)を発売したのに続き、今年は米スキャンポ・ファーマシューティカルズ(本社メリーランド州ベセスダ)が慢性便秘症治療薬「アミティーザ」の発売にこぎ着けた。スキャンポは年内にもナスダック市場に上場する見通しで、発明家と実業家の顔を併せ持つ上野氏は、世界を舞台に活躍するイノベーターとして高く評価された。



ロボットは21世紀の産業を担う技術として期待される一方、大学や企業が凌ぎを削る競争の激しい分野である。人間の足腰の力を補強するロボットスーツ「HAL(ハイブリッド・アシスティブ・リム)」を開発した山海嘉之氏は、大学発ベンチャー、サイバーダインを設立し、このほど第3者割り当て増資により資金を調達、量産体制を整えるなどいち早く実用化にこぎ着けたことが評価された。HALを装着すると、片腕で1キロ度の荷物を持ち上げる程度の力で40キロの重さのものを持ち上げられ、医療機関や介護、重労働作業の現場など幅広い分野での活用が期待されている。今年8月には、HALを着用した男性が肢体障害である人を背負ってスイスアルプス登山を成し遂げたことで、HALの持つ可能性を世界に知らしめたことも評価の対象となった。
| 日時: | 2006年11月29日(水) 17:00〜18:30 |
| 場所: | 高輪プリンスホテル プリンスルーム/クラウンルーム |
| 定員: | 100名(先着順) |
| 主催: | 日経BP社 | |
| 協賛: | ビー・エム・ダブリュー | |
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