日経ビジネス 別冊書籍・ムック・増刊のご紹介

稼げる農業 AIと人材がここまで変える

日経ビジネス 編
発行日:2017年5月15日
定価:本体1,200円+税
ISBN:978-4-8222-3694-6
四六変、224ページ
発行:日経BP社
発売:日経BPマーケティング

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稼げる農業

AIと人材がここまで変える

「これからは『農家』を育てるんじゃない
『農業経営者』を育てるのだ」
――小泉進次郎氏(自民党農林部会長)

「いろいろな生産者の方と取り引きをしてきましたが、わかったのは、商品を選んでいるつもりだったけれど、実は人を選んでいたということです」
――オイシックス社長 高島宏平氏

「(経常利益率を)あと2%ぐらい上げたいと思ってICTを導入したのですが、これは利益率改善の上で非常に有効でした。農業に必要な道具はいろいろとありますが、ICTもその1つ。用意するのは経営者の役目だと思います」
――新福青果社長 新福秀秋氏

「6次産業化というと、全部(農家が)自分でやるというイメージがあります。でも自分でなんでもできるというものではないんです。オープンイノベーションでやることが大切」
――コマツ会長 野路國夫氏

「失礼だけれど、今の農家がやっていることは大規模家庭菜園に近いと感じます」
――アイリスオーヤマ社長 大山健太郎氏

「商流づくり強化で2019年に輸出額1兆円を」
――自民党農林部会部会長代理 福田達夫氏


担い手の高齢化や生産額の減少など、日本農業の弱体化が指摘されて久しい。

これに対し、第二次安倍政権は「強い農業」を成長戦略の柱に位置づけ、様々な改革を行い、自民党の小泉進次郎・農林部会部会長が進める全国農業協同組合連合会(JA全農)の改革は大きな注目を集めた。

一方、現場の生産者は着々と改革を進め、大きな成果を挙げている。
カギとなるのは、人材の育成とIoTやロボット、AI(人工知能)などのテクノロジーだ。
農業の担い手を「経営者」として育て、テクノロジーを駆使して生産性アップを実現し、「稼げる農業」を実現している。
本書では、こうした農業生産法人や農業に参入した企業経営者らの話を通じて、日本農業が海外でも競争力を持つために必要なことは何かを明らかにする。

本書は2017年1月開催のシンポジウム「農業イノベーション2017~日本の農業を成長産業にするために~」を再構成したものだが、ここに日本農業の現状を把握するのに不可欠の基礎データなど、豊富な図版を加えた。

この1冊で日本農業の「今の姿」がわかりやすく概観でき、新規参入を考える経営者やビジネスパーソン必須のものとなっている。

本書の紹介
はじめに

【第一章】 農業の人材強化

今こそ農政新時代の礎を築く時
自民党農林部会長 小泉進次郎氏

・「経営」「生産管理」「生産」人材をそれぞれ育成
・女性の活躍は不可欠
・東京オリンピック・パラリンピックで国産食材を出せない?
・国際認証の取得で「国産神話」の打破を
・「その気になればできること」をやる

経営者、管理者、作業者に分けて人材育成
グリンリーフ代表取締役社長 澤浦彰治氏

社内託児所を設置、子育てしながら農作業が可能に

「人を育てる人」を育てる
サラダボウル代表取締役 田中進氏

週休2日制を導入、年2回ボーナスも

「自産自消」できる社会を目指し人づくり
マイファーム代表取締役 西辻一真氏

全国に散らばる「大学校」卒業生

若い農業人の力で新たな取り組み推進
セブンフーズ代表取締役 前田佳良子氏

野菜くずを飼料化、食品リサイクルのループを構築

◆ディスカッション◆
農業の人材強化に向けて

・「思い」「理念」の共有が重要
・新規就農者はやりたい農業を素直に実践してくれる
・ものづくりとひとづくりが両立してこそ強い会社になる
・平均年齢32歳、若い人をひき付けるコツとは
・国際認証を取得した農場は投資の対象にもなる
・農業界に近寄りすぎず経済界、産業界のノウハウを持ち込む
・AIやIoTの活用に期待
・世界を舞台に面白い仕事ができる産業


【第二章】 農業のグローバル化

商流づくり強化で2019年に輸出額1兆円
衆議院議員 自民党農林部会部会長代理 福田達夫氏

食品産業に巡るお金の量が減っている

豊富な品種を武器に台湾から世界へ
青森県りんご輸出協会事務局長 深澤守氏

日本の若者はリンゴを食べなくなった

和食ブームに乗ってコメの輸出拡大を狙う
神明代表取締役社長 藤尾益雄氏

北欧でパックご飯が売れる

マーケットインの発想で産地を指導・育成
全国農業協同組合連合会(JA全農) 営農販売企画部次長(農畜産物輸出担当次長) 上野一彦氏

リレー出荷で棚を長期間確保

◆ディスカッション◆
農業のグローバル化を進めるために何が必要か

・生産者が輸出国の現場をよく知ることが重要
・「日本版ソペクサ」創設、日本の食文化を海外に売り込み
・輸出拡大には人材育成が急務


【第三章】 ICTを活用したスマート農業

ICTベンダーの枠を超えスマート農業に挑戦
富士通執行役員イノベーション企画・推進本部長 蒲田顕久氏

ベトナムへのスマート農業拡大も

ICTでムリ・ムラ・ムダを排除し規模拡大
新福青果代表取締役社長 新福秀秋氏

栽培のノウハウやルールをナレッジ化

農業人口の減少をチャンスに変える
日本総研創発戦略センターシニアスペシャリスト(農学) 三輪泰史氏

スマート農業は匠の「目」「頭脳」「手」を代替

◆ディスカッション◆
スマート農業で生産性の高い農業を目指す

・従来の農業はコスト管理すら不十分だった
・農場ごとに決算書を出し利益率を改善
・ベテランも新米も役割分担をしながら分業できる
・ICTは万能ではない、農業のプロとタッグを組む
・自動走行や無線の規制緩和が課題
・過疎地域は農業経営者にはチャンス


【第四章】 流通構造改革【PART1】

生活者目線でコメ市場を改革
アイリスオーヤマ代表取締役社長 大山健太郎氏

・コメは「商品」ではなく「製品」のままだった
・東北のおいしいコメを全国に届けるには
・10万円超の高級炊飯器が売れるのはなぜか?
・「簡単」「便利」「おいしい」を追求
・低温製法でつくったコメをパック米、餅にも

コメの生産コスト半減に挑戦
コマツ取締役会長 野路國夫氏

・コメの生産コスト半減に挑む
・生産量のカギを握るのは「均平度」
・科学的にデータを取り分析する
・ベンチャー企業の設備でコスト削減
・トマトの通年栽培に挑戦
・間伐材をバイオマスに活用
・利益重視の農業経営へ転換を

◆ディスカッション◆
日本の農業は伸びしろが大きい

・オープンイノベーションが大事
・大規模化だけでなくブランド化も必要


【第五章】 流通構造改革【PART2】

「農家の手取り最大化」に挑戦
全国農業協同組合連合会(JA全農) 営農販売企画部部長 久保省三氏

水稲の労働コストを減らす「鉄コーティング直まき」

農薬・種苗のイノベーションで日本農業を強化
シンジェンタジャパン代表取締役社長 篠原聡明氏

バレンショの新技術と袋詰め効率をアップさせるリーフレタスの開発

商品の付加価値を増し競争力を向上
オイシックス代表取締役社長 高島宏平氏

「トロなす」に「ピーチかぶ」、独自のネーミングでヒット

利益の源泉は農業生産にこそある
グリンリーフ代表取締役社長 澤浦彰治氏

消費者への「エデュケーション」も大事

◆ディスカッション◆
農業のコスト競争力をいかに高めるか

・サイトの中の掲載位置で需要を調整
・異常気象には総合的な取り組みが必要
・生産・供給を安定させる連携が競争力向上につながる
・年収1億円超の農家も
・匠の技を形式知として日本の農業の力に変える

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