日経ビジネス 別冊書籍・ムック・増刊のご紹介

次世代自動車2017

日経ビジネス/日経Automotive 編
発行日:2017年3月31日
ISBN:978-4-8222-3734-9
A4変型判、280ページ
CD-ROM付(書籍と同内容のPDFを収録)
発行:日経BP社
発売:日経BPマーケティング

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次世代自動車2017

自動運転、次世代動力で見る
“トランプ後”の自動車産業

●日産・三菱連合の誕生など自動車業界の勢力図変化を解説
●自動運転に取り組む自動車メーカー、部品メーカーの動向を詳説
●リコールや排ガス不正など社会を揺るがした事件を分析

自動車産業のその規模の大きさからしばしば政治の道具になることがあります。新しく誕生したドナルド・トランプ米国大統領も、メキシコからの輸入車に難色を示し、米国での生産を求めるなど、発言に注目する必要があります。

しかし、自動車メーカーにとって現在の状況に対応することと、今後の戦略を練ることは同義ではありません。本書では、トランプ後の世界を見据えて、自動車産業の今後の行方を探ります。

最も大きな挑戦が自動運転です。自動運転はIT企業、そして新興サービス企業を巻き込んで、自動車メーカーを交えた激しい開発競争が勃発しています。2020年もしくは20年代半ばに、完全自動運転の時代がやってくることが想定され、これから10年以上、話題の中心であり続けるでしょう。この分野で負ければ将来はなく、全体の動向を知ることが自動車メーカー、部品メーカーの成長戦略に欠かせません。

2050年には新車からエンジンがなくなると言われるように、内燃機関から電動化へどのように転換していくかも大きな問題です。地球の温暖化は止まりません。自動車メーカーと地球環境は、「規制に対応する」という政府を介した関係でなく、未来の社会をどう造るかという根源的な問題なのです。そのカギを握るのは電池の性能進化、コスト低下ですが、その方向性を自動車メーカーの最新戦略とともに探ります。

2016年はそれ以前のフォルクスワーゲン、タカタなどに続いて三菱自動車の燃費不正が大きな事件となりました。自動車という高額商品において、顧客からの信頼は大きなブランド価値となります。法令を遵守し、公正に供することの大切さを改めて重視しなければなりません。正しいものづくりとは、どうあるべきか、その点についても経営と技術の両面からの考察をまとめました。

2017年の自動車産業は揺籃期にあると言えるでしょう。しかし、その中から、自動運転、次世代パワートレーン、正しい企業統治のトレンドを捉え、将来に備える必要があります。本書では、経営の専門誌「日経ビジネス」と自動車産業の専門誌「日経Automotive」の記事から、経営と技術のエッセンスを再構成しました。今後を正しく読むためにぜひご参考にしてください。

本書の紹介

【序章】 トランプvs自動車産業

・トヨタを揺さぶる世界の「難題」
・トランプ政権で日米貿易摩擦が再燃へ 自動車部品を襲う3つの「恐怖」
・トランプ氏勝利で「メキシコリスク」浮上 保護主義に身構える日本企業
・グローバル化は止まらない
 カルロス・ゴーン氏[日産自動車会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)]
       


【第1章】自動運転、チャンスとリスク

1-1 自動運転で勝つために
    ・ここまで来た、自動運転 世界初取材 ドイツ最新試作車
      Part1 世界初公開!! コードネーム「PT1」 BMW、世界一への先兵
      Part2 アウディ、ダイムラーの決断 覇権は誰にも渡さない
      Part3 「大衆車」で負けられない日本 準備着々、逆転シナリオ
    ・ソフトで差がつく自動運転車
    ・運転者はAI 近づく無人運転時代
      Part1 Google社が開けた風穴 完全自動運転車が世界を走る
      Part2 熱を帯びるAI開発競争 仮想走行試験でどんどん賢く
    ・自動運転センサー、主役はレーザーへ
      Part1 センサーは全部載せる 市街地の自動運転でLiDARは必須
      Part2 LiDARへの参入相次ぐ 可動部分を減らし小型・低コスト化
      Part3 高解像度目指すカメラ 2020年以降に画素数は700万超へ
      Part4 コスト半減狙うミリ波レーダー 予想より早まるCMOS化
    ・LiDAR(レーザーレーダー) 自動運転に必須の「目」
    ・高精度地図、2018年に実用化へ
    ・ゼンリン、自動運転が生む商機

1-2 何かあれば即退場
    ・運転支援システム、“過信”を防げ
    ・日本のモノ作りが激変する 国産車ハッキングの衝撃
    ・AIをハッキングから守る 多層の防御で安全に「つなげる」
    ・Teslaが見せたハック対応 激変するクルマの開発プロセスと構造
    ・事故の法的責任、刑法見直し必須


【第2章】一つに絞れない次世代動力

2-1 電動化は止まらない
    ・2020年の主役はEVかPHEVか
      Part1 電動車300万円の攻防 EV推すVW、トヨタは現実路線で
      Part2 床下電池で攻めるドイツ勢 見えてきた走行距離600km
      Part3 現実解探る日系メーカー EV走行の価値を低コストで
      Part4 標準化でリスク避ける部品メーカー 両睨みの電動部品が続々
    ・ホンダの新型FCV 進化を支えた先進技術
    ・リーフとミライの実車燃費試験 効率ではEVに軍配
    ・「もっと多くの人にEVを届けたい」
    ・全固体電池 新世代EVの切り札に
    

2-2 しぶといぞエンジン
    ・ダウンサイジング終焉 日本が切り崩す独エンジン牙城
      Part1 2020年日独エンジン決戦 超希薄燃焼に挑む日本
      Part2 インタビュー
          不可能とは絶対に言わないディーゼルもアップサイジング
      Part3 超希薄燃焼の実現手段 電動化しないで95g/km以下
      Part4 VW次世代エンジンの実力 低速トルク譲らず熱効率向上
    ・燃料改質エンジン 次世代の切り札へ
    ・小型車での本命狙う 1.0Lターボエンジン
    ・待ったなし排ガス対応 一体化進む後処理装置


【第3章】 反面教師、三菱に学ぶ

・三菱と日産、明暗を分けた20年 自滅した「砂上の楼閣」
・三菱・スズキの不正を繰り返すな
  Part1 氷山の一角か 企業体質とリソース不足が要因
  Part2 自動車メーカーOBが斬る 5回の目標変更が命取りに
  Part3 アンケートで探る現場の実態 8割の技術者が不正に危機感
  Part4 不正の温床を断つ 開かれた環境で「いいクルマ」を
・三菱・スズキの燃費不正なぜ起きた
       


【第4章】 素材が技術革新を牽引

・軽くならない車両に挑む
・小型車にもアルミフード
・異種材料を低コストで強固につなぐ
       


【第5章】 メーカーの数だけ戦略はある

・スバル成長戦略の光と影 水平対向頼みからの脱却
  Part1 将来への覚悟 選択と集中で何を残すのか
  Part2 ZEV規制をどう乗り切る SGPベースにEV/PHEVを投入
  Part3 予防安全と衝突安全でトップ維持 次期アイサイトと新骨格が鍵
  Part4 2021年度以降の選択肢 水平対向の限界を超えろ
・スズキ、インドで次の一手
  Part1 スズキの強みと課題 45%のシェアを守り切れるか
  Part2 世界品質狙うMaruti社 生産・開発で人を育てる
・ボルボ・カー 中国資本で復活自動運転の主役に
・アイシン精機、トヨタ系列、再編の主役
・旭硝子、車の“波革命”が追い風
       


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