日経ビジネス 別冊書籍・ムック・増刊のご紹介

稼げるFTA大全

羽生田慶介 著
発行日:2018年7月16日
定価:本体2,500円+税
ISBN:978-4-8222-5784-2
A5判、280ページ
発行:日経BP社
発売:日経BPマーケティング

紙の書籍

日経BPSHOPで購入する
amazon.co.jpで購入する

その他オンライン書店

日経BPブックナビで購入する

稼げるFTA大全

知っていましたか?
関税3%は法人税30%に相当

経営者が通商ルールの変化に目をそむけ、思考停止すると、
ある日突然、経営環境は「冬の季節」へ突入する。
だが通商ルールの変化に備えていれば、
それを千載一遇のチャンスとして生かすこともできる。
会社を潰すのも、成長させるのも、FTAへの備え次第だ。
(本書より)

あなたは、FTA(自由貿易協定)のこんな特徴を、知っていますか――。

 FTAの“使い漏れ“を解消するだけで、営業利益率が20%改善
 FTAを駆使すれば、外国でのM&A機会が増える
 各国GDPの10~15%を占める「政府調達」がビジネスチャンスに
 正しく活用できなければ、追徴課税400億円超の例も

 TPP11や、日本EU・EPA(経済連携協定)――。2019年には大規模FTA(自由貿易協定)が相次ぎ発効される見通しです。けれど、果たしてこれらの動きが、日本の企業にどんな影響を与えるのか、十分に理解している経営者やビジネスパーソンは少ないのではないでしょうか。

 それはある意味、当然のことです。

 これまで、FTAを巡るニュースといえば、交渉の「過程」を伝えるものばかり。協定が発効された後、企業がどのようにそれを活用すればいいのかという情報は、ほとんど語られることがありませんでした。

 けれど、だからといって「FTAは何だかよく分からない」と放り投げてしまうのはもったいない!

 本書で指摘している通り、「関税3%は法人税30%に相当」します。仮に、これまで輸出入でかかっていた関税がゼロになれば、それを活用するだけで、昨日と同じビジネスを続けているだけでも、ザクザクと利益を生み出すことができるのです。

 ほかにも、海外企業のM&Aがよりやりやすくなったり、各国GDPの10~15%を占める「政府調達」に入札しやすくなったりするなど、FTAを活用することで、ビジネスチャンスはぐんと広がります。

 同時に、FTAのルールをきちんと守れていなければ、税関当局の指摘を受けてしまい、サプライチェーンが止まるという甚大な被害を受けることもあるのです。

 本書を読めば、あなたはもういてもたってもいられなくなるはずです。

 日本初、企業が「稼ぐ」ためのFTA攻略本を、あなたの会社の経営にも役立ててください。

本書の紹介
◆はじめに 本当は怖いFTA残酷おとぎ話
2030年、笑うアリ社長と泣くキリギリス社長/「関税ゼロ」の利益が設備投資の源泉に/FTAの書類不備で負のスパイラルに/おとぎ話か、未来への啓示か

◆第1章 導入編 まず理解すべき通商の基本

【1項】 ウチの会社に「通商のプロ」はいるか
通商交渉、民間企業は関係ないのか/「通商」って一体、何?/FTAは諸刃の剣/経営への影響は絶大、けれどリテラシーは低い/あなたの会社に「通商の専門家」はいるか/FTAは経営の議題に登場してこなかった/関税は損益計算書を見ても分からない
【2項】 FTAの“使い漏れ”解消で利益倍増!
驚愕の事実! 「関税3%は法人税30%に相当」/すべての会社にFTAの“使い漏れ”懸念/関税コストが下がれば、今日から利益がザクザク/“使い漏れ”をなくして営業利益率が10%アップ/内需型企業や中小企業もFTAで利益アップ
【3項】 本当は怖いFTA、大手取引先を失うことも
大手取引先のFTA対応に付いていけるか/2019年、コンプライアンスリスクが突然降ってくる
【4項】 主なFTAの骨子を理解する
環太平洋経済連携協定(TPP)/日本EU経済連携協定(日EU・EPA)/北米自由貿易協定(NAFTA)/日本タイFTA/日本ASEAN包括的経済連携協定(AJCEP)/日本インドFTA/EUメキシコFTA/中国ASEAN FTA/東アジア地域包括的経済連携(RCEP)/アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)/EUメルコスールFTA

◆第2章 実践編 すぐ始める通商対応

【5項】 6つのアプローチで通商ルールを使いこなせ
「ウチの会社にTPPは関係ない」の危うさ/関税分野で有効な3つのアプローチ/非関税分野で有効な3つのアプローチ
【6項】 FTAの“使い漏れ”を解消して当期の利益アップ
FTAの“使い漏れ”はあなたの会社でも起きている/申請しないパターン:商社・フォワーダー丸投げは危険サイン/調べないパターン①:シンガポールの販社経由だとFTAが使えない?/調べないパターン ②:関税の「階段グラフ」を知らない“使い漏れ”/あえて使わないパターン: 時には意志ある“使い漏れ”も/“使い漏れ”の刈り取りは身内から始める/“使い漏れ”を数字で語る/狙い目は「高頻度多品目」「Out-Out」「第三国経由」/FTAの“使い漏れ”は経営の責任/関税番号は1万種? 譲許表なんか読んでいられるか!/ITツールでFTAルールを一気に把握/原産地規則を満たさなければFTAは使えない/「原産性判定」に十分なリソースの投入を/「輸送ルート」「税関対応」もFTA活用の重要な条件/担当者が変わっても変わらぬFTA活用を
【7項】 FTAが抱える恐怖、コンプライアンスリスク
コンプライアンス違反のコストは大震災並み/FTAコンプライアンスリスクの高まり/日本企業が追徴課税400億円超の例も/自社だけで終わらないコンプライアンス対応/コンプライアンス対応できない企業は仕事を失う
【8項】 製造業以外にも多様な恩恵をもたらすFTA
海外のコンビニエンスストア出店が加速する/FTAの内容は国内法に書かれていない/海外展開は「4つのモード」で考える/「ポジティブリスト」は全然、ポジティブではない/「約束表」の雛形はたった2つしかない/「約束表」を活用してライバルに差を付ける/GDPの10~15%を占める巨大市場「政府調達」/政府調達章「附属書」が巨大市場の道しるべ/資格の取得、官報のチェックで入札機会を逃さない/データ・ローカライゼーション自由化でIoTビジネスが拡大/電子書籍や音楽データに関税はかかるのか/ソース・コードの開示要求は禁止
【9項】 地域統括本部は管理部門から投資部門へ
FTAで海外のM&A機会が増える/ただちに商売に使える「GATSプラス」/ASEANでのM&A機会が急拡大/GATSプラスで企業がすべきこと
【10項】 世界で広がる「保護主義」への対抗
通商リテラシーがわが身を守る/ISDSは企業の味方

◆第3章 戦略編 激動の通商環境を生き抜く

【11項】 100年に1度の通商激動期がやってきた
英EU離脱とトランプ大統領の誕生/「保護主義」「ブロック経済」が第二次世界大戦を引き起こした/第二次世界大戦前の保護主義的な動きと貿易額の推移/もはや先進国だけでルールはつくれない/複雑に絡み合うFTA、まるで“スパゲティー・ボウル”/アメリカと中国がついに頂上決戦/関税率が「いきなりアップ」する恐怖/アメリカの保護主義政策で玉突き現象/メキシコの自動車工場で大量リストラ?/メキシコで生産された自動車がEUに/影響はアジアや中国にも広がる
【12項】 「所有」から「利用」する経営へ
通商に比べれば、海外の賃金アップは些末なこと/新たなFTAが1つ生まれるだけで競争環境は変わる/持たない経営で環境変化に柔軟に対応/「チャイナ・リスク」を思い出せ
【13項】 もっとルールづくりに参加しよう
アメリカの企業はTPP交渉に参加していた/国際ルール形成は「言ったもの勝ち」

◆おわりに

既刊の別冊書籍・ムック・増刊はこちら