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日本人だけが知らない「ニッポン」の観光地

水津 陽子 著
四六判、216ページ
発行日:2014年9月24日
定価:本体1,400円+税
ISBN:978-4-8222-7791-8
発行:日経BP社
発売:日経BPマーケティング

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日本人だけが知らない「ニッポン」の観光地

しんしんと雪の降る2月。夜のとばりが下りると同時に、茅葺き屋根が光り輝く。ライトアップされた白川郷は神秘的な空気に包まれている。寒空の下、その美しさに上がる感嘆の声。だが近年、その声には耳慣れない言葉が数多く含まれるようになった――。

白川郷や上高地、乗鞍、立山などの起点となる岐阜県高山市。以前は案内板やパンフレットは日本語だけで、外国人観光客にとって観光しやすい町とは決して言えませんでした。ところが、現在では年間20万人を超える外国人観光客の誘致に成功しています。

その背景には、観光ホームページや道路標識の多言語化、100人超のボランティア通訳者など、きめ細かな対応と戦略がありました。冒頭の文章で描いているように、白川郷をはじめ、高山市の周辺が今以上に外国人観光客で賑わう日はそう遠くないでしょう。

もっとも、高山市は長年にわたる努力によって多くの外国人を呼び寄せるようになりましたが、対策が不十分なために、後れを取っている観光地は少なくありません。政府は、東京オリンピックが開催される2020年に訪日外国人旅行者数で2000万人の高みを目指すとしています。そのためには、より一層の対応が不可欠です。

本書は、外国人旅行者が見た日本の魅力、日本人が気づいていない観光資源について、地域再生を本業としている著者が分析し、まとめたものです。

日本人には当たり前で何気なく思える風景や地域資源でも、外国人観光客のフィルターを通して見れば極めてクールで、極めて日本的だと感じるものはいくらでもあります。身近であるがゆえに見落としている外国人旅行者獲得の糸口。その答えを、ぜひ本書にてご確認ください。

「日本が世界に訴えるべき観光資源、日本の価値、魅力とは何か? それは、意外にも私たち日本人が考えている範疇の外にあるのかもしれません」

著者が本書で述べている意味が、きっと分かると思います。

本誌の紹介

【第1話】 古都と廃墟

富士山の次に人気がある場所はどこ? 世界に刺さる「価値」は常識の外にある

  • 「日本人が行かない場所に外国人が来ている」
  • ホームページは驚異の11カ国語対応
  • 単なる「廃墟」も突き詰めれば「アート」に

【第2話】 桜

「桜と言えば日本」は日本人の思い込み? 韓国とフランスに学ぶ本当の地域ブランディング

  • アジアの常識は「桜と言えば韓国」!?
  • 季節の風物詩をどう「観光商品」に仕立てるか
  • 「エニグマ」にとどまっている日本の観光地

【第3話】 川・運河

島国・日本がいまだ目覚めぬ水の観光 2020年、TOKYO・隅田川が描く未来

  • 隅田川に「宇宙船」が登場した理由
  • 川沿いエリアの回遊で新たな観光資源が誕生する
  • 海洋観光は「クルーズ船誘致」だけではない

【第4話】 宿

外国人はなぜ「RYOKAN」が好きなのか? 個人旅行者をリピーターに変えよう

  • 玄関脇の「名入れ看板」に感動する外国人
  • 目黒区の不便なホテルが大人気のなぜ?
  • 「カオサン」に見る最新FIT客取り込み戦略 ほか

【第5話】 ローカル鉄道

ネコにランチにスピリチュアル! 外国人も憧れる地方路線の潜在力

  • “猫駅長”に会うために外国人がローカル線に!
  • アジア人もお腹いっぱいのレストラン列車
  • SLが牽引する「東北ゴールデンルート」 ほか

【第6話】 美術館

「アート」は国籍と言語を超える アートツーリズムは地方を救うか?

  • “美術館”に変貌した官庁街通り
  • 銅製錬所の島が丸ごとアートの町に!
  • 英語も通じないのに外国人に愛される宿

【第7話】 食べ歩き

アジアの食いしん坊が集まる「大阪・黒門市場」 リピーターを生み出すフードツーリズムとは?

  • 外国人の4人に1人以上がリピーター
  • アジア客の一番人気は「フグ刺し」と「イチゴ」

【第8話】 都市観光

「大阪」VS「京都」は大阪に軍配? ディープタウン大阪が物語るリピートの本質

  • 躍進する大阪が訪日観光の「西の顔」に?
  • 「リピーター率」と「認知度」は大阪が京都を上回る
  • 日本の旅館が外国人向け投資商品に? ほか

【第9話】 名城・古城

“歴史的ハコモノ”から脱却して新たな価値を! 日本観光の入り口になりうるいにしえの城巡り

  • 「世界の名城25」に選ばれた「姫路城」
  • 台湾との観光交流で客数増やす松山城
  • 「城」がいにしえの世界観を蘇らせる ほか

【第10話】 街道

リピーターは木曽路を目指す ハードな峠越えも立派なコンテンツ

  • 馬籠峠、4人に1人は外国人
  • 不満は「カードが使えないこと」
  • 「カタカナ英語講習」で外国人対応は十分 ほか

【第11話】 バス

定番の観光バスに、外国人目線で乗ってみた! 地域交通網とのリンクでバスの動線は無限に広がる

  • 高速バスは地方観光の救世主!
  • リピーター獲得にSNSが必須
  • 歴史は60年超。外国人向け超定番のバスツアー ほか

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