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狂騒の東京オリンピック

吉野 次郎 著
四六判、224ページ
発行日:2015年11月30日
定価:本体1,400円+税
ISBN:978-4-8222-7938-7
発行:日経BP社
発売:日経BPマーケティング

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狂騒の東京オリンピック

新国立競技場のデザイン、建設費を巡る騒動の最中、東京五輪開催後に「新国立ジャイアンツ球場」として活用する案が浮上した。読売新聞グループが全面バックアップするも、永田町の主流派が猛反発、最終的に潰された。

経済合理性を無視してまで、新国立競技場を「国家のシンボル」に据える理由は何なのか。背景を探ると、そこには「国立競技場」に対して日本人が戦前から連綿と抱いてきたある想いがあった。

日本のスポーツ界は戦前から、「金もうけは卑しい」という価値観に囚われている。慈善事業として開催される甲子園や、観客に背を向け独自の哲学を貫く全日本柔道連盟。内紛を繰り返すスポーツ団体や採算度外視で赤字を垂れ流すスポーツスタジアムが、日本各地に点在する。米国スポーツ市場が約60兆円に成長したのに対し、日本はその20分の1の約3兆円しかない。稼げなければ、現役選手を鍛えることも、次世代の選手を発掘することもできないにも関わらず、である。

「日本のスポーツ界はいまだ戦時下にあり」————。経済記者が正面から取材をして見えてきたのは、時代錯誤のまま身動きが取れずにいる日本のスポーツ界だった。弱体化が進む市場に未来はあるのか。スポーツを巡る日本の現状と課題、そして解決の糸口を「経済的観点」から分析したルポルタージュ。

本誌の紹介

【1章】国家の“喜劇”

 破綻の序曲/14人の重鎮たち/「困ってしまった」ザハ設計事務所/
 「皆で考えればいい」、JSCトップの甘い認識/
 “徹頭徹尾”リーダー不在/安藤忠雄の軽いノリ/
 国家神道の残像/新国立だけじゃない、ずさんな整備計画

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【2章】遠き金メダル

 甲子園200年分の売り上げ/天皇が引き出した柔道家の本音/
 青山霊園で黙祷捧げる4人の老人/為末大が予言、「競技団体の半数は破綻する」/
 村社会で権力闘争に明け暮れる/川淵三郎の処方箋/五輪メダルは“カネで買う”

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【3章】戦争の残滓

 汚職政治家が残した借金/丘陵地に出現した巨大スポーツ施設群/地元潤す集客マシン/
 21世紀の「軍国主義」/殺風景な「都市公園」/
 皆ハッピーになれるフットボール場/ヤンキース、本拠地一新で急成長

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【4章】夜明け前

 チーム1:羽生と浅田がフィギュア界にもたらす「富」
 チーム2:「20億円の男」が目撃した広島カープの変貌
 チーム3:トライアスロン、補助金ゼロをバネに飛躍
 チーム4:バスケ界で人気断トツ、琉球キングス
 チーム5:悲喜こもごも、春季キャンプで潤う沖縄

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