日経ビジネス
65歳定年時代のマネジメント術

今春、改正高年齢者雇用安定法の施行を受けて65歳までの雇用が義務化される。 60歳を過ぎたシニア層の就業に関心が高まるものの、職場はシニア社員の活用に頭を抱えている。 人事制度、賃金体系をどう変えればいいのか。シニア社員にどんな仕事を任せればいいのか 。管理職は年上の部下(元上司)と若手社員のモチベーションをいかに保つか。 65歳までの継続雇用を見据えて40~50代社員のキャリア開発の発想をいかに切り替えるべきか。 65歳定年時代の人事制度、マネジメント術を探る。

開催概要

13:00
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13:50

基調講演(1) 「シニア大雇用時代、人事革命が始まった」

 昨年夏「40歳定年制」を導入してはどうかという提言が、国家戦略会議フロンティア分科会から出され、話題を呼びました。「お払い箱か」とぎくりした中高年社員がいる一方で、賛同した経営者も少なくなかったようです。年金支給開始年齢の引き上げにともない、定年延長を求められては会社がもたないと、経営側は危機感を覚えています。はたして定年見直しで、終身雇用は崩れていくのでしょうか。私の答えは「否」です。日本型経営を守りつつ、シニア雇用を守る道を模索すべきだと考えています。

 その解決策のひとつが、大卒であっても一生平社員の「ノンエリートコース」の創設。若者とシニア、双方の雇用を守る新しい日本型経営スタイルを提言します。

  • ◇定年見直しで、日本型雇用が変わるのか
  • ◇年金支給年齢の引き上げと定年延長、今後の見込みは?
  • ◇継続雇用は、若年雇用を阻害するのか
  • ◇定年延長で、ノンエリート社員が増える?!

講師

海老原嗣生

リクルートキャリア
フェロー、株式会社
ニッチモ代表

上智大学卒業後、大手メーカーを経てリクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。新規事業企画等に携わった後、リクルートワークス研究所へ出向し、「WORKS」編集長に。2008年に株式会社ニッチモを立ち上げ、HRコンサルティングを行う他、リクルートキャリアのフェローとして、同社発行の雑誌『HRmics』の編集長を務める。専門は、人材マネジメント、経営マネジメント論など。著書に『就職、絶望記「若者はかわいそう」論の失敗』『日本人はどのように仕事をしてきたか』など。経団連21世紀政策研究所コア研究員、広島県雇用推進アドバイザーも務める

13:50
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14:40

基調講演(2) 「シニアをイキイキ社員にする、50代からのキャリア支援」

 シニア社員を活性化できるかどうか、継続雇用の成否はこれにかかっていると言っても過言ではありません。経験と知識を兼ね備えた貴重な労働力として若手のロールモデルとなるか、あるいは若手のモチベーションをそぐような存在となるのか。シニア層をイキイキ社員にするには、50代からのキャリア支援が欠かせません。

 立ち位置の再確認から、強みの再発見、キャリアビジョン策定まで、50代社員に必要なキャリアの棚卸しをステップ毎にお話ししましょう。これを支える人事評価・賃金制度の見直しポイントも解説します。

  • ◇シニア人材の活用・活性化を阻むものは何か
  • ◇シニア人材活用のために企業は何をすればいいか
  • ◇貢献人材であり続けるために個人は何をすればいいか
  • ◇これからのキャリア開発、どこを見直すべきか
  • ◇変化に対応できないシニア層をどうすればいいか

講師

片山繁載

日本マンパワー
取締役

法政大学卒業後、日本マンパワー社に入社。教育研修事業を手掛けた後、1996年取締役就任。取締役退任後、98年に再就職支援事業の立ち上げを手掛ける。個人のキャリアカウンセリングや組織のキャリアサポートのコンサルティングを手掛ける。2010年3月、教育研修・人材事業担当取締役に就任。専門は、人事制度設計・運用、キャリアデザインプログラムの開発、キャリアカウンセラー養成など。近年は「50代社員の活性化」をテーマにした講演・執筆に力を入れる。著書に「雇用調整ガイド」など。

14:40
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14:50

休憩

14:50
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16:20

トークセッション 「シニア継続雇用を始めてみて、難しかったこと、良かったこと」
~マネジメントの発想をいかに切り替えるか


 65歳継続雇用にいち早く取り組んだ企業は、どんなむずかしさを感じ、どんな利点を実感しているのでしょうか。また課題をどう乗り越えてきたのでしょうか。先端企業の人事担当者に伺います。定年再雇用後に実績・評価によってコース変更を可能にした高島屋、1977年に「定年ゼロ制度」を導入した前川製作所、50代以上の社員向けにFA(フリーエージェント)制度を導入したオリックス。賃金・評価制度をどのように改定したのか、マネジメントの発想をいかに切り替えたのか。それぞれの実践例から、65歳定年時代のマネジメント術を探ります。

パネリスト

中川荘一郎

高島屋 人事部人事政策担当次長

加茂田信則

前川製作所 顧問 

安部歩   

オリックス人事部 副部長

16:20
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17:20

「65歳定年時代のマネープラン、会社の支援が欠かせない」

「仕事のやりがい」×「プライド」×「家計プラン」
あなたの会社のミドル社員、シニア社員は、この3つが満たされていますか?

 職場で必要とされている、会社の中で「居場所がある」と実感しながら、過去の経験も生かせる仕事で生き生きと働いていますか。もしも一家の大黒柱なら家計プランもしっかりしているでしょうか。

 そこまで会社が面倒を見る必要はないという考えもあるでしょう。しかし、この3つの要素が満たされないと、社員は給料に見合った成果を上げることが出来ません。下手をすると「ぶら下がり」社員になりかねません。

キャリアプランとマネープランは、密接にかかわっています。65歳定年時代を迎えてキャリアコースが大きく変わろうとしているいま、社員のマネープランづくりを支援することが、自立した社員を育てる上で欠かせません。

45歳を迎えたら、生涯を見通してのキャッシュフロー表を作ることをお勧めします。50歳前後から、「バリバリ役員コース」に乗るか、「そこそこ昇進コース」を狙うか、「ゆるゆるキャリア」でマイペースで歩むか、それとも独立起業に挑戦するか――、どんなコースを選ぶかで、収入は変わってきます。まずは、収入カーブを押さえた上で、生涯収支を試算しましょう。もしも老後に赤字転落するようなら、妻も働く、住宅ローン借り換えで固定費を抑えるなど、早めに対策を講じる必要があります。

 家計プランを黒字化する上で、ポイントがあります。これまでの常識や思い込みを捨て、いかに「呪縛」から解放されるか――。その呪縛とは何か、どうしたら呪縛から解放されるのか。講演でじっくりお話ししたいと思います。

  • ◇「仕事のやりがい」×「プライド」×「家計プラン」、3つの関係とは?
  • ◇マネープランの支援が、自立した社員を育てる
  • ◇バリバリか、そこそこか? 収入カーブを押さえて生涯収支を試算する
  • ◇家計プランの黒字には、「呪縛からの解放」が欠かせない

講師

和泉昭子

生活経済ジャーナリスト

ファイナンシャルプランナー

横浜国立大学卒業後、福武書店(現ベネッセコーポレーション)入社。日本短波放送に転職し、アナウンサーに転じる。独立後はNHKを中心にキャスターとして経済番組などを担当する。1995年にCFP(ファイナンシャルプランナー上級資格)を取得した後、生活経済ジャーナリストとして活躍。個人の自律的な生き方を支えるマネープランとキャリアプランを融合したライフプラン構築を提唱する。金融機関や事業会社のコンサルティングも手掛ける。著書に「シングル女性の未来予想図」「自分でつくる理想の年金」(共著)など。日本年金機構「運営評議会」委員なども務める。

開催概要

セミナー名 65歳定年時代のマネジメント術
日時

2013年6月12日(水)13:00-17:20

定員 100名予定(最少開催人数30名)
主催 「日経ビジネス」×「日経マネー」
会場

御茶ノ水ソラシティカンファレンス
ROOMーC

対象 40代~50代の管理職、中小企業の経営者、組合幹部
受講料 ¥24,000(税込)

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