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グーグルが社食をタダにする理由

熾烈な人材争奪戦の舞台裏、外村仁・エバーノート日本法人会長に聞く

2013年2月5日(火)

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 ただ、それでもやっぱり優秀な人材には、本社に来てもらいたいのが企業の本音です。グーグルやアップルなどは、サンフランシスコに住むことを許容して、市内と本社を往復する無料バスを1日に何往復も走らせています。「サンフランシスコに住んでも構わないから、仕事はシリコンバレーでしてね」といった感じで、バスには無線インターネットと電源が完備されています。コーヒーや軽食もついていて、移動中も仕事ができる環境が整備されているんですね。

すごいですね。

外村: その延長に、多様な福利厚生が登場してきたんです。一番有名なのが、グーグルが始めた無料の社員食堂でしょう。同社に倣って、今はカフェテリア(食堂)のあるネット企業は大抵、無料で提供しています。グーグルは、自席から一定の半径以内に必ずスナックコーナーを置くという設計になっていて、食べ物を探しにむやみに移動しなくてもよい、というところまで徹底しています。

 余談ですが、この動きはさらに広がっていて、シリコンバレーでは、小さなスタートアップでも、従業員にランチボックスを振る舞うケースも増えています。その結果、企業向けにお弁当を配達するケータリング会社がぽこぽこ生まれて、さらにそういったケータリングをとりまとめるアグリゲーターのような会社も登場しています。これを利用すると、今日はタイ料理、明日はインド料理といった具合にバラエティーのある料理が小さなスタートアップでも毎日楽しめるので、結構繁盛しています。日本のお弁当屋さんもこちらで商売すればいけるんじゃないかというくらいですよ。

床屋に歯医者、オイル交換の出前もある

 話しがそれましたが、グーグルでもう1つ有名なのは、クリーニングサービスです。オフィスに衣類を持ってきて、ハンガーにかけておくと、クリーニング屋さんが取りに来て、翌日仕上げてくれるんですよ。

 それ以外にも、床屋や歯医者の出張サービスがあります。定期的に来社する日程が決まっていて、事前にネットで予約しておくと、待ち時間なく、散髪や歯の治療ができてしまうんですね。後は、車のオイル交換サービスなんていうのもあります。

 実は、私たちエバーノートも、いくつかメディアで話題になるようなサービスを始めています。1つは、EV(電気自動車)の補助金制度です。EVをリースで取得して、毎月のリース代をエバーノートが全額補助します。しかも、単に補助するのではなくて、会社の駐車場には、他社に先駆けてEV用の急速チャージャーを12台配備しました。

 今、社員は250人ぐらいなんですけれど、実に40人近くがEVに乗っています。日本好きの会社にふさわしく、日産リーフが一番人気があって30台くらい駐車場に停まっています。きっとシリコンバレーで一番リーフユーザーの多い会社じゃないでしょうか?

コメント14件コメント/レビュー

単純な話だと思いますが、日本だとグーグルほど目的意識を持った社員で構成された会社が少ないだけでしょ。自由な時間を与えればサボるし、現状維持を良しとする人が多すぎるだけなのでは?多少サボられたって、その人が生む付加価値が高ければ問題ないわけで。日本の会社の社員は付加価値をつけられる実力がないから、せめて勤務時間は座って仕事しろ、能力がない奴は時間でカバー、ってことなんですよ。(2013/02/08)

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「グーグルが社食をタダにする理由」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

単純な話だと思いますが、日本だとグーグルほど目的意識を持った社員で構成された会社が少ないだけでしょ。自由な時間を与えればサボるし、現状維持を良しとする人が多すぎるだけなのでは?多少サボられたって、その人が生む付加価値が高ければ問題ないわけで。日本の会社の社員は付加価値をつけられる実力がないから、せめて勤務時間は座って仕事しろ、能力がない奴は時間でカバー、ってことなんですよ。(2013/02/08)

話の趣旨は理解出来るが、結局のところは、十分なリソースの余裕と資金の裏付けがあってこその話。実例にあげられたアップルストア、本国はわかないが、昨年のiPadmini購入時の自分の経験からすると、日本のアップルストアは、オンラインも実店舗も、顧客の立場ではなく、マニュアル的対応を優先している。(2013/02/07)

一見「何でもタダ」で良さそうに見えるけど、物理的に「好きなものを食べに行く」自由を従業員から(うまく)奪っているのですよね。 皆さん長く勤めないのだろうから、一時的にその様な環境を経験するのは良いかも。(2013/02/06)

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