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米陸軍初の日本人教官が伝授、スーパーエリートの育て方

米陸軍士官学校にみるリーダー教育と日米の未来

  • 小栗 太

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[1/7ページ]

2014年6月25日(水)

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 米国の「ウエストポイント」をご存じだろうか。米国の国防の中枢を担うリーダーを育成する米陸軍士官学校の通称で、米フォーブス誌の2013年全米大学ランキングでは名門ハーバード大学などを抑えて7位に選ばれた超エリート校だ。

 ここで世界の覇権を握る米国のエリートはいかに育てられ、同盟国である日本をどう見ているのか、通常はなかなかうかがい知ることができない。2年前に米陸軍における日本人初の教官としてウエストポイントに赴任した兵庫剛氏に、日本では決して分からない米国の知られざるリーダー教育の実態と彼らの日本観を語ってもらった。

(聞き手は日本経済新聞 小栗太)

東アジア情勢が混迷するなかで、日本は米国を重要なパートナーと考えています。米国防の中枢を担う人材を育てる学校の教官としてどう感じますか。

日本のことをほとんど知らない米国エリート

兵庫剛(ひょうご・つよし)
1996年防衛大学校卒、陸上自衛隊入隊。2002年筑波大学大学院(地域研究)修了後、05年にイラク復興支援に従事。12年から米陸軍士官学校に日本人初の教官として2年間赴任。現在は2等陸佐。1972年生まれ、香川県出身。

兵庫:まず赴任して驚いたのは、学生たちが日本についてほとんど知らないことです。ウエストポイントには日本語をはじめ、日本関連の講座がほとんどありません。「日本」と名が付くのは1つだけで「日本と韓国の政治」という選択科目ですが、受講者はわずか7人で、半数はアジア系米国人です。昨年は希望者が少なく、開講されませんでした。国防の中枢を担う人材を育てる学校に日本を知るための土壌がないのです。

 「まさか」と思うかもしれませんが、一般的な米国人が高等教育を通じ、自然と日本に興味や関心を持つようになる環境はあまりありません。

 日本にとって米国は大切なパートナーです。しかし「日本」に接したことがない、ごく普通の米国人から見るとどうでしょう。私が陸上自衛隊から教官として派遣されたのも、こうした状況に一石を投じたいという問題意識が陸自にあったからではないかと思います。

どんな教育が行われているのですか。

リーダーは自然には育たない

兵庫:ここでは米国の将来を担うエリートを育てるためのリーダー教育が行われています。陸軍士官学校の目標は「Leader of Character」を育てることです。「Character」とは「事の善悪を正しく判断できる磨かれた人格」といった意味です。正しく判断できるリーダーを育てることが教官の使命になります。

コメント18件コメント/レビュー

この記事を拝読させて頂いたのが2018/07/24ですから、この記事が掲載されてから、4年が経過していますが、いまだ、米国と日本の違いを的確に把握された文章ではと思います。実は、私の息子(国籍米国人)は、現在WestPointのCadetとしてLeadership教育を受けています。今年の8月に、日本の防衛大学校に4か月間の交換留学生として来日する予定です、彼は、WestPointにて、日本語クラブの1員として米澤教官(今年6月で日本に帰任との事)にご指導を受けたそうです、この記事に対する、いくつかのコメントも読まさせて頂きましたが、WestPointが目指すリーダ教育についての理解が少し違うのではと感じたのでコメントさせて頂きます、息子から聞いたWestPointの座学の様子や、軍事訓練の様子から、最近読んだGRIT(やり抜く力、著者:Angela Duckworth)という本の中で書かれている(情熱と粘り強さ)が最も適切WestPointが目指すリーダ教育について表現されているのではと思います。私の感想としては、今の日本で防衛大学からアメリカのWestPointのようなスーパーエリートを排出するのは、国としての環境(国民の軍人に対する尊敬の念)の違いから無理だろうと感じています。WestPointは毎年15000名の応募の中から1200しか合格しない狭き門です、その中の1/3は日本でいうと東大に1ッ発合格できる能力があり、その彼らが厳しい軍事訓練を耐え抜いてリーダシップを身に付けて卒業して、実際の戦闘地域で部下の命を任されながら任務を遂行するのですから、環境が違いすぎます。(2018/07/24 12:56)

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この記事を拝読させて頂いたのが2018/07/24ですから、この記事が掲載されてから、4年が経過していますが、いまだ、米国と日本の違いを的確に把握された文章ではと思います。実は、私の息子(国籍米国人)は、現在WestPointのCadetとしてLeadership教育を受けています。今年の8月に、日本の防衛大学校に4か月間の交換留学生として来日する予定です、彼は、WestPointにて、日本語クラブの1員として米澤教官(今年6月で日本に帰任との事)にご指導を受けたそうです、この記事に対する、いくつかのコメントも読まさせて頂きましたが、WestPointが目指すリーダ教育についての理解が少し違うのではと感じたのでコメントさせて頂きます、息子から聞いたWestPointの座学の様子や、軍事訓練の様子から、最近読んだGRIT(やり抜く力、著者:Angela Duckworth)という本の中で書かれている(情熱と粘り強さ)が最も適切WestPointが目指すリーダ教育について表現されているのではと思います。私の感想としては、今の日本で防衛大学からアメリカのWestPointのようなスーパーエリートを排出するのは、国としての環境(国民の軍人に対する尊敬の念)の違いから無理だろうと感じています。WestPointは毎年15000名の応募の中から1200しか合格しない狭き門です、その中の1/3は日本でいうと東大に1ッ発合格できる能力があり、その彼らが厳しい軍事訓練を耐え抜いてリーダシップを身に付けて卒業して、実際の戦闘地域で部下の命を任されながら任務を遂行するのですから、環境が違いすぎます。(2018/07/24 12:56)

筆者の観点から貴重な経験談として価値はあります。ただ、一般的に言われている合衆国における教育や企業、軍事に関する情報の中に、筆者の指摘されたような情報は既に耳にしており、特別に目を見張るような事実として認識するものではないと思います。問題は、わが国の現状を冷静に観察評価しなければならないという事と、それについて歴史的な判断や実行を伴うリーダーシップが何れかの時点で、我々自身の手で行われなけらばならないと言うことについて、残念ながら誰も担い手がいないと言うことです。そう言う意味において、5%の人材は重要な意味があると思います。つまり、日本における政治的なリーダー、思想的な啓蒙者等の先駆的で大胆な指導力が発揮される時代が来ているにも拘わらず、民主主義の名の下に、繰り返される不毛な議論に終始し続けていることと、全くふさわしくないリーダー予備軍(政治家)が選挙と言う唯一合法的な手段で選任されてしまう非合理性に我々自身が頼らざる得ない現実が、その答えではないだろうか。(2014/06/28)

この手の記事の典型的な罠にはまっていますね。兵庫さんは日本の大学教育についてどの程度知っているのでしょうか。おそらく一般の大卒者と同レベル程度ではないかと、その人に日米の比較を聞いてもね。日本の大学では統制されない状態での教育訓練が普通だと思いますよ。自衛隊とは違いますからね。▽とは言えウエストポイントの教育方法は参考になりました。自ら考え判断する能力を体系的に、カリキュラムとして教えていることに感心しました。日本の大学ではたいてい教授の経験と勘で行われていることが多いと感じています。つまり、結果のばらつきが大きいです。だから平均では勝てないでしょうね。日本では、「自分で考えて実行する力を育てる」教育は行われていないようなことが言われてますが、それは間違いですよ。先に書いたように大学の先生の個人的な努力で行われています。なので運悪くそのような先生に当たらない人もそれなりにいるだけです。まあ、体系的にやっているところには平均では勝てないですけどね。▽もう一つ、上位5%が強いといっていましたが、アメリカの大学では下位層は平気で捨てると聞いています。日本の大学では文科省がそれを許さないので大変らしいです。アメリカ式なら上位の教育にもっと力を入れられるという話を大学の先生から聞いたことがあります。私は強い指導者を育てるためにはアメリカ式が必要だと考えています。一部の大学だけでよいので日本も取り入れるべきだと思います。(2014/06/26)

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