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第2回 育児という“生産性の低い仕事”につい、イライラ

  • 青野 慶久

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2010年10月22日(金)

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 長男の幸有(こあ)が生まれて約5カ月。僕は育児休業を取ることを決めました。期間は8月14日(土)から29日(日)までの2週間です。

 何しろこれほど長期間、会社を空けたことがないので、育休直前は全力で仕事を片付け、最終出社日は机の周りを整理し、燃え尽きました(笑)。そしてたいした心の準備もないまま育休に突入したんです。

 育休を取ったのだからということで、ミルクや離乳食を飲ませる、着替え、オムツ換え、お風呂に入れる、あやす…など育児の基本動作は休みの間、ほとんど僕がやりました。実家などへの移動中も含めてです。嫁さんは「育休サイコー!」って言っていましたよ。

 休みの前半は僕や妻の実家がある松山や三重に行ったり、大阪の友人宅を訪ねたり。後半は自宅にいて、区の子供広場に遊びに出掛けたり、保育園の見学や医院にワクチン接種に行ったりと、なかなか忙しい毎日でした。

 休業中、育休を取るきっかけをつくってくれた文京区の成澤廣修区長とお会いしたとき、「青野さん、実家とか行って楽をしているんじゃないの?」「そうなんですよ。楽をしていると思うんですよね」「何をやったの?」という話になったので、していることを全部言ったら、「そんなに! 僕はそこまでしていない」と驚かれました。

 嫁さんを完全フリーにし、僕と子供だけで過ごした日も2日。2人っきりだと大変は大変ですが、実はむしろ気楽。やることはたくさんあるけど、子供が寝た時は1人でくつろげますしね。妻が横にいて、いろいろ指示されるとイライラすることもありますから(笑)。

ストレスだらけの2週間

 育休中の2週間は相当ストレスが溜まりました。育児のこと、仕事のこと…、いろいろなことが積み重なって、です。

おじいちゃんと離乳食。かぼちゃとにんじんは好き

 例えば、育児に関して言えば、離乳食を食べさせるのに30分かかる。ひとさじ、ひとさじ食べさせて、気に入らなければべっと出される。

 ただ食事をさせるだけなのに30分もかかるという現実。日ごろ食事にあまり時間をかけず、牛丼をかっこみ、その間もメールをチェックしているような生活ですからね。「この生産性の低い感じは何だ。この間にメールが何通書けることか…」なんて思ったりしました。

 僕は何にしても効率的にやりたいほうなので、そうできないことにストレスを感じるんでしょうね。もっと育児もテキパキできたら、イライラせずにすんだのかもしれません。

 仕事面では、会社でややこしい問題が発生しても何もできない自分に落ち込みました。

 グループウエアを見ているから、会社がどんな状況かは分かります。ああ、こんなことになっているのか。彼に事実関係を確認したい。方針を考えたり、コミュニケーションを図ったりしたい――。

コメント9件コメント/レビュー

生産性の悪い仕事も、全く話を聞かない部下も、自分のやり方を決して変えようとしない同僚も、育児に比べりゃ"屁"みたいなもんですわ。嗚呼感謝感謝>カミさん(2010/10/25)

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生産性の悪い仕事も、全く話を聞かない部下も、自分のやり方を決して変えようとしない同僚も、育児に比べりゃ"屁"みたいなもんですわ。嗚呼感謝感謝>カミさん(2010/10/25)

青野さんのように社会的に影響力のある方が育休を取られることには一定の価値を感じますが、それにしても二週間、とは。正直に申し上げて、海外在住の子育て組としては悲しくなるほどの短期間です。2週間の育児休暇では、普段のお仕事とはちょっと違う世界を体験した、という「リフレッシュ休暇」で終わってしまうのではないでしょうか。子育ての本当の苦労など2週間ではわかるはずもなく、いいとこどり、という印象が拭えません。こういう話をするといつも、海外とは事情が違う、と言われますが、少なくとも私の周りで子育てしている日本人はみな、異口同音に「もし日本だったら、子育てなんてとても出来ないかった」と言います。日本は子育てしにくい国、というのは、少なくとも嘘ではないと思います。それは、2週間の育児休暇が経営者にとっての『特別』であることと関係があるのではないでしょうか。(2010/10/25)

 「生産性が悪い」…イライラする…なんとも正直なご発言です。「イクメン」を気取って美化された発言を繰り返すよりは、ずっといいかもしれません。 かつてアメリカで子育てをしていた時、「子供キライ」「赤ちゃんキライ」なんて死んでも言えないような社会の圧力のようなものを感じました。日本では信じられませんが、妊婦も赤ちゃん連れも、街の主役。バギーを押すママは、誰もが道をあけてくれ、その真ん中を悠然と微笑んでエレベーターに真っ先に乗り込める特権を持っていました。 また、決して笑顔を絶やさず、ユーモアにあふれた表情で「育児が自分に与えてくれる豊かさ」を語る有名教授に感服した経験があります。日本もそうなればいい??わかりません。無理だと思います。だから少子化なんでしょう。 「生産性」「投資効率」などの視点で見れば、「子供」ほどムダにあふれたものはありません。むしろビジネスモデルで行けば絶望的ですらあります。そして下の方も行っておられましたが、我々大人の日常から見ると絶望的にコントロール不能。汚かったりもします。 しかし一方で恍惚とするほどの幸福をもたらしてくれる不思議な存在でもあります。そしてなによりも、社会は子供が産まれ育たなければ、いずれ消滅します。つまり不可欠なのです。 社会がより幸福な形で、次世代の成員を獲得するための哲学と合意。そんなものが、アメリカには日本よりもわかりやすい形で形成されているような気がします。 貴方の貴重な育児経験が、日本でもこうした哲学の醸成と合意の形成に資する事となりますように!(2010/10/25)

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