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感動だけではもったいない、なでしこジャパンに学ぶ5つのこと

そこには仕事やビジネスを戦うためのヒントがある

  • 武田 斉紀

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[1/5ページ]

2011年7月25日(月)

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なぜここまで、なでしこジャパンがブレイクしたのか

 なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)のワールドカップ優勝から、早くも1週間がたった。

 今でも思い出すだけで感動がよみがえり勇気も湧くが、私たちはそれを何かに生かせているだろうか。感動だけではもったいない。せっかくなので、今回はなでしこたちの戦いの中から、もう少し具体的に私たちの仕事やビジネスに生かせるヒントを見つけてみたい。

 まずはブレイクのきっかけとなった7月10日未明に行われた準々決勝・ドイツ戦以降、決勝・米国戦からの変貌ぶりを簡単にまとめてみよう。

 日本時間7月18日未明に行われた決勝・米国戦の生中継は、通常午前3時台の視聴率が1~2%のところ、11%以上を記録。午前5時以降はゴールデンタイム並みの21.8%、瞬間最大では実に30%近くに上った(産経ニュース2011年7月19日)。

 NHKのBS放送に加えて、準決勝から地上波でフジテレビが放映したことが大きかった。かつてはオリンピックでもなければ、サッカー女子の試合が地上波で放送されることなどなかったものだ。それだけ準々決勝で今大会まで2連覇中で、3連覇を狙った開催国ドイツを、延長の末に破ったインパクトは大きかったとも言える。

 Twitterでは1秒間に7196ツイートという新記録が生まれたそうだ(Tech Crunch Japan、2011年7月18日)。都内の主要駅では号外が配られた。世界一をたたえるメッセージはサッカー界だけでなく、多くのスポーツ選手や有名人から寄せられ、世界中のメディアが彼女たちの健闘を手放しでたたえ、家族と観戦していた米国のバラク・オバマ大統領も「おめでとう」のメッセージを寄せてくれた。

 なでしこたちは、決勝(米国戦)での歴史的勝利から一夜明けた7月19日、成田空港に帰国した。400人を超えるファンから熱烈な出迎えを受け、史上最多となる260人の報道陣が集まった。1カ月前にW杯へ向けて中部国際空港から出発した時の報道陣はわずか10人。見送るサポーターは1人もいなかった(スポニチアネックス、2011年7月20日)。

 なでしこたちは試合の後に必ず、東日本大震災からの復旧復興をサポートしてくれた世界の人々に感謝の気持ちを伝える横断幕を掲げて、場内を一周した。彼女たちは、大会中常に気遣っていた被災地の人たちにも思いを届けることができた。人々は「頑張れば何でもできるんだという勇気をもらった」と感謝の気持ちを伝えた。

 5点を決めて得点王となり、大会MVPにも選ばれたキャプテンの澤穂希選手(MF10※)はインタビューに答えた。「ここまで来るのは長い道のりでしたが、世界一の夢を諦めずにやって良かったです」。15歳で代表デビューし、あまりにも高かった世界の壁と戦ってきた18年間を振り返った。

※以下、選手名の後の英字はポジション:GK(ゴールキーパー)、DF(ディフェンダー)、MF(ミッドフィルダー)、FW(フォワード)、数字は背番号。

 なでしこジャパンは、大きな感動を私たちにくれた。あれから1週間がたち、思い出すだけでもまだ興奮するものの、少しずつ過去として刻まれつつある。後述するが、彼女たち自身が既に次の夢、ロンドンオリンピックでの優勝に向かって歩き始めている。

 冒頭にも記したように、なでしこたちの戦いから感動をもらっただけではもったいないと私は思う。その中から、私たちの仕事やビジネスに「生かせる」形でヒントを得たい。そのためにも、次に「なぜここまで、なでしこジャパンがブレイクしたのか」について整理しておこう。

 「なぜここまで」には、次の3つの要素が挙げられるのではないか。

1. 小柄なのに身長差10cmもある相手と戦って勝った
2. 8試合、24試合して1度も勝てなかった相手にここ一番で勝って優勝した(奇跡を2度も起こした)
3. 恵まれない環境下で、ずっと努力を重ねてきた(澤選手は18年も)

コメント15件コメント/レビュー

拝読し感動をまた新たにしました。なでしこジャパンの試合を見た方々30%、その後TVや記事で殆どの日本人いやグローバルには計り知れない方々が接したかと思いますと一人一人が感動と己を見返すタイミングを戴いたように思います。この記事を大変参考になりました。ありがとうございました。(2011/07/27)

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いただいたコメント

拝読し感動をまた新たにしました。なでしこジャパンの試合を見た方々30%、その後TVや記事で殆どの日本人いやグローバルには計り知れない方々が接したかと思いますと一人一人が感動と己を見返すタイミングを戴いたように思います。この記事を大変参考になりました。ありがとうございました。(2011/07/27)

http://www.ttcbn.net/no_se​cond_life/archives/13706(元のYahoo! Sportsの記事も是非ご覧ください。)アメリカやドイツのメディアが殊更にこの点にfocus​することによって「日本は今回特別だった。こういう事情だから仕方ないじゃないか」と、思いがけない自国の敗退を納得しようとしているのか。日本のマスコミの質問の仕方が浅いのか。それとも日本のメディアに日本語で質問されて、澤さんや宮間さんがこういうことを面と向かっていうのが照れ臭いと思ったのか。真相はよく分かりませんが、彼女達が感謝のバナーをもって場内を回っていた時の表情は、とても純粋に見えました。女子サッカーが不遇なのは、アメリカやヨーロッパでも事情は同じ。みんな必死に頑張っていたと思います。そんな中で、なでしこも、ただひたむきに、ひたすらに頑張ったと思いますが、今回は確かに、地震で被害を受けた人達に今自分達ができることは何だろう、と純粋に考えて精一杯体を張った、その最後の一押しが、最後まであきらめない、神がかり的なゴールやセーブに繋がったのではないか、と私には思えてなりません。日本のマスコミの論調が、何かと札束の厚さに換算した話ばかりで、ちょっと辟易としています。(2011/07/27)

自分も持論にかぶせる例として「なでしこ」の風に乗ったご都合記事に見えました。他人の成功を見て自らを改めるべく見直す機会とする事は大変良いこととは思いますが、成功要因は他の方も言うように結果論です。失敗してれば埋もれたか、無駄な努力をしている例に挙げられ、仕分けも正しかったと言われただけ。最近では何でも我田引水の例として別記事ですがリチウムイオン電池の方が酷いですね。(2011/07/26)

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