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知られざるキヤノンビジネスサポートの快挙

CDGM手法を応用すれば国家債務も大幅削減できる

  • 吉田 耕作

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[2/6ページ]

2013年3月26日(火)

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 青学で、この文の筆者のTQMと演習のクラスを履修した。本間さんはキヤノンマーケテイングジャパン(CMJ)本社の総合企画本部に在籍し、経営品質協議会のセルフアセッサーの資格をとり、その立場で上位方針の下部組織への浸透の仕事に従事していた。仕事をする中で、企業の命令系統であるトップダウンの動脈の流れと並行して、現場力の活性化やボトムアップ、つまり静脈の流れ作りの必要性を痛感していた。

 TQMのクラスでは、小集団活動の1つであるCDGMを学んだ。そして、自分が長い間サラリーマンとして抱えていた問題意識に対する答えを数多く得られ、まさに自分はこういうことを求めていたのだと改めて実感したそうだ。 MBA取得後、筆者が青学を退官後の、いわば後任として、TQMの非常勤講師として、2007年から2009年にかけて青学のMBAの学生に講義をした。

 キヤノンマーケテイングジャパン(CMJ)でもその考え方を広めようとしたが、あまりうまくいかなかった。そうこうしているうちに、関連会社のキヤノンビジネスサポート(CBS)に転出になった。そこでも、当時の社長に、しつこく、再三再四、七転八起してCDGMを勧め提案してきたが、採用に至らなかった。

 しかしこの間、CBS社内で提案する前に、説得材料つくりのために、関連組織であったPOD(Print on Demand)センターで小規模ながら実践する機会を得た。その例は私の興味を引き、拙著『統計的思考による経営』の1章となった。

 通常関連会社への転出は社会一般には格下げのような印象を持って捉えられているが、私は、これは本間さんが力量を発揮する絶好のチャンスと考えた。大会社の中では限られた人数での小集団活動は注目を集める成果を出すことはまれであるが、小規模の会社ではそのインパクトは大きく、会社の業績にも影響を与える程の成果を生むことも可能であるからだ。事実、私の本の中で、彼の扱った例は「関連会社での仕事は一大チャンス」という題の章となった。この点は大企業の関連会社や中小企業で働いている多くの人々に、声を大にして伝えたいことである。

社長の小野田満昭さん(当時及び現キヤノンMJ上席執行役員)

 そうこうしているうちに2009年7月に小野田満昭氏がCBS社長に就任され、社内の1)コミュニケーション、2)問題解決手法、3)個人からチームへ、の3つを同時に改善できるやり方を模索しておられた。

 そこで、本間さんはCDGMがCBSの風土に合っていること、つまり、ホワイトカラーの生産性向上に向いており、やらされ感がなく、ジョイ・オブ・ワークに焦点を合わせた、北風ではなく太陽による経営なのである、という点を強調した提案書を作成して提出した。

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