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「半分以上は“マンネンヒラ”?!」 管理職厳選時代で得られるモノ

全員が同僚という米国の会社が見せた成果

2013年9月24日(火)

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 管理職に就けないとやる気が失せる?

 それとも、管理職に就けないと賃金が上がらないから、やる気が失せる?

 あるいは、両方?!

 こうした疑問を抱いた報道が、先日あった。

 厚生労働省の調査によると、50歳を過ぎても、課長や部長といった管理職に就いていない人の割合が55%と半数を超え、この20年間で8.9ポイント増えた――。

 こんな内容を、NHKがニュース番組で報道したのだ。

 ちょっと前には「昇進させないのは気の毒」とばかりに、部下のいない管理職という、摩訶不思議なポジションを設ける会社が少なくなかった。そのポジションでさえなくなったということなのか?

 確かに、私がこれまでインタビューさせていただいた方の中にも、「以前は、ある年齢になれば試験を受ければ、誰もが管理職になれた。でも、最近は厳選されているから厳しい・マンネンヒラはきついですよね」とこぼす人たちもいた。

 大学時代の友人は「絶対落ちない」とされていた管理職試験の最終面接で落とされ、「出世したいとかあまり思ったことなかったけど、落とされるとそれはそれでショックなんだよなぁ」とへこんでいたこともあった。

 いずれにしても、年功序列の崩壊を具体的な数字で示され、改めて今までの働き方が期待できなくなったことがクローズアップされたのだ。

 そこで今回は、「管理職厳選の時代」について考えてみようと思う。

「50歳を過ぎて管理職になれないと意欲が失せる」

 まずは報道された内容から紹介します。

 番組によれば、4年制大学を卒業した男性社員のうち50歳から54歳で、課長や部長といった管理職に就いていない人は55%と半数を超え、係長などの役職も全くない人は34%と、3人に1人の割合になっているそうだ。

 また、管理職ではない人の割合は年々増加していて、20年前に比べると8.9ポイント増加し、管理職の月給は役職のない社員のおよそ1.3倍ある。

 さらに番組では、「人件費の抑制や組織のスリム化で管理職を減らす企業が相次ぎ、昇進が厳しくなっている。社員が仕事への意欲を失うおそれがあり、企業にとっては大きな課題だ」というコンサルタント会社、日本マンパワーの片山繁載取締役のコメントも紹介し、その課題打開に取り組んでいる企業を紹介していた。

 いかなる報道にも、それを伝えるディレクターの視点があるものだが、恐らくこのミニ特集を構成したディレクターは、「えっ!!半分以上もマンネンヒラかよ。それってやる気が失せるよなぁ」という点にあったのだと思う。少なくとも私にはそう思えた。

コメント34件コメント/レビュー

業界にも寄るんでしょうが、ITエンジニア系は40代になると転職でマネージャーしか募集してないのが歪だと思う。まあ、平社員ならブラック企業でない限り転職しても同じだから、もともと転職しないのかも知れませんが。でもマネージャー以外の転職の受け皿は欲しいですね。50%も管理職になってるから非管理職が無能だと思われてしまうんでしょうか?せいぜい10%程度に減らして、管理職が、選ばれたエリートにしか就けない役職で、なれなくても普通だ、みたいな風潮が世の中に生まれたほうがいいですね。特にITはそんなに管理職の人数は必要ないですし。(2018/01/24 14:23)

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「「半分以上は“マンネンヒラ”?!」 管理職厳選時代で得られるモノ」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

業界にも寄るんでしょうが、ITエンジニア系は40代になると転職でマネージャーしか募集してないのが歪だと思う。まあ、平社員ならブラック企業でない限り転職しても同じだから、もともと転職しないのかも知れませんが。でもマネージャー以外の転職の受け皿は欲しいですね。50%も管理職になってるから非管理職が無能だと思われてしまうんでしょうか?せいぜい10%程度に減らして、管理職が、選ばれたエリートにしか就けない役職で、なれなくても普通だ、みたいな風潮が世の中に生まれたほうがいいですね。特にITはそんなに管理職の人数は必要ないですし。(2018/01/24 14:23)

会社で出世する為に必要な技能は政治力なのに、そこを理解していない方が多いようですね。 技術がどうのと仰られている方も居ますが、会社に「出世にはここまでの技能が必要」と言われた事でもありますか?(2013/10/29)

毎回河合さんのコラムを楽しみにしています。いつも納得して読ませていただいていますが、今回初めて、「うーん、そうかな」と思ってしまった箇所があります。以下の部分です。「管理職にならなくとも、出世しなくとも、自分の泳ぎ方次第で、やりがいを手に入れるチャンスが到来したのだ。  (中略) それを自ら決める時代。本当の意味で“自由”になったということではないだろうか。 」管理職になれないことと、自由な時代になったことの相関がよくわからなかったのです。そこはあまり関係ないようにも感じるのですが、そこのところ機会あれば取り上げていただければ幸いです。時代は、ますます不自由になっているように思えるのですが、いかがでしょうか。管理職になれない時代なのは、確かですが、失敗を許さない、言いたいことを言えない雰囲気は高まっているようにも思うのです。(2013/10/01)

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