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【23】「自分探し」ではなく「自分創り」を

人はなぜ働かなければならないのか

  • 小笹 芳央

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[1/3ページ]

2008年9月16日(火)

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 「人間は生まれながらにして自由、平等である」。

 18世紀のフランスの哲学者ルソーの言葉です。この思想はその後のフランス革命に大きな影響を与えました。現代においても大切にすべき理念だと思います。

 しかし実際のところ、本当に人間は生まれながらにして自由、平等なのでしょうか。誤解を恐れずに言うと、私は「絶対にそんなことない」と思っています。なぜなら、人はそれぞれ過去からの因果関係を背負っています。生まれる家によって社会的地位や財力が全く違うわけです。姿かたちも平等だとは言えません。こう考えていくと、生まれながらにおいて自由、平等であるはずがありません。

 この関係社会の中で、自分の快楽や欲望を好き勝手に追求して、生きていけるわけではないのです。そういう意味では、自由ではなく、かなり不自由で不平等な状況からスタートすると言わざるを得ません。

自分創りをするのは自由を獲得するため

 このような不条理を受け止めた上で、私たちがこの社会の中で大きな自由、平等を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。

 その答えは、「自分創り」にあります。不自由から自由へ、不公平から公平へと歩んでいくために、「自分探し」ではなく「自分創り」をする

 これは、私がいつも講演会などで若い人に伝えていることです。私がこのことを訴えたいのは、常に自分探しをし続けて、最も重要な自分創りを怠る人たちを、数多く見てきたからです。

 自分探しをする人には似たような傾向があります。まずは学生時代に自分探しをして、その結果、就職をして社会に出ます。いったんは、最初に就いた仕事で妥協する人もいます。ここまでは特に問題はないのですが、次に、30歳を目前にした27歳から29歳という年齢で、再び自分探しを始めるのです。

 「今の自分は、本当の自分ではない」「自分が本当にやりたいことが分からない」――。このように常に自分探しをしている人たちに言ってあげたいのは、「探しても何も見つからないよ」ということ。若い頃は、出口の見えない自分探しではなく、自分創りに励むべきです。人間は不自由で、不平等な存在からスタートすることを念頭に置いて、今よりもっと大きな自由を獲得するために、自分株式会社をしっかり経営してほしいと思います。

 私が、本コラムのテーマである「自分株式会社を経営する」という意識を持って働き続けたのも「将来、大きな自由を獲得したいから」という思いが源流にあります。

コメント1件コメント/レビュー

「自分探し」というのは、どこかに「すでに完成された自分」があるはずという幻想なのかもしれません。「ありのままの自分を認めて欲しい」という欲求に通じるものがあるのかなぁと思いました。でも、それは「自分を変えたくない」というわがままですよね。とりあえず目指す形を決めるところからはじめようと思います。(2008/09/16)

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「自分探し」というのは、どこかに「すでに完成された自分」があるはずという幻想なのかもしれません。「ありのままの自分を認めて欲しい」という欲求に通じるものがあるのかなぁと思いました。でも、それは「自分を変えたくない」というわがままですよね。とりあえず目指す形を決めるところからはじめようと思います。(2008/09/16)

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