• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

1本の竹をとことん使うベンチャー

タケックス・ラボ 清岡久幸【2】

  • 前島 太一

バックナンバー

[1/3ページ]

2009年3月6日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 古くから日本人の生活と密接にかかわってきた「竹」を有効活用し、抗菌剤や建材などの商品開発をしているタケックス・ラボの清岡久幸さん。限りない可能性を秘めた竹に込める彼女の思いは、竹のように真っすぐだ。

 「竹製品がプラスチックに代用されたり、海外で生産されたりする時代でも、父親の会社には、竹を使った建材を開発していくような開発力がありました。ただ、コスト管理やマーケティングは苦手。攻めと守りで言うと、攻めばかり。経営は得意ではありませんでした」

 事業として芽が出始めた時の、まさかの倒産。しかし、清岡さんは、立ち止まらなかった。いや、突き進むしかなかった。

研究者から経営者へ

 逆風だけではなかった。1996年に大阪・堺市で発生したO-157による集団食中毒事件。そのO-157の検体が、共同研究をしている大学に持ち込まれ、偶然、竹の抽出成分を加えたところ、抗菌効果が表れた。即効性と持続性も認められた。それがマスコミに取り上げられたことで、マクドナルドや山崎製パンなど、大手企業から一部採用されるまでになった。

 「父の会社が傾き始めたのは、竹の表皮から抽出した食品添加物が認知されてきた頃。その時に小児病棟の光景を思い出したのです。そして、健康で安全な食品添加物を作りたいという思いから、竹の抽出成分がもたらす抗菌効果をもっと広めなければ、という気持ちが沸いてきたのです」

 2002年、清岡さんは、タケックス・ラボの母体となる新会社「フードテックス」を大阪・吹田市に立ち上げる。ついに研究者から経営者になったのだ。

 「課題は、開発した商品を次のステージに持っていくこと。ところが大手企業には、商品の安定供給、品質管理、危機管理などの問題を指摘され、採用を見送られる日々が続きました。私たちのようなベンチャー企業は、何よりも信用がありませんでした」

 信用力を向上するために、積極的に事業提携を推し進めた。小さな工場で作っていた商品の製造を、老舗で品質管理に厳しい伏見製薬所(香川県丸亀市)に委託することに。ベンチャーキャピタルにも事業計画書を手に日参していた。

オススメ情報

「丸の内のアントレプレナーたち」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

上が細かい所まで知りすぎると 下はごまかしがきかない。ただ事業の スピードは上がります。

髙橋 和夫 東京急行電鉄社長