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Facebookは日本で弱小
「公式企業ページ解禁」を
初めて明らかに
ミクシィ
社長 笠原 健治 氏

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  • 2010年10月20日 水曜日
  • 杉山 俊幸

 インターネット上での交流サイト(SNS)大手、ミクシィ社長の笠原健治氏は、運営サイト「mixi」上に企業の公式ページの開設を解禁していく考えを、このインタビューで初めて明らかにした。背景には、SNS世界最大手の「Facebook」が日本で本格稼働を始めたことがあるようだ。いつもながらの淡々とした口調ながら、静かな闘志を語った。

(聞き手は日経ネットマーケティング編集長、杉山 俊幸)

── インターネット上での交流サイト(SNS)への関心が、以前にも増して高まっています。

ミクシィ 社長 笠原 健治 氏

ミクシィ 社長 笠原 健治 氏
(撮影:山田 愼二)

 インターネットではこれまで「何が」というモノに対する情報が重要でしたが、ソーシャルネットでは「誰が」という情報に価値があります。その点への認知が広まっているのでしょう。我々が、(人と人との関係を表す)ソーシャルグラフの活用をより重視することを9月10日に発表したのはそのためです。ミクシィは、ソーシャルグラフ・プロバイダーになっていくということです。

── その発表会では、ミクシィが持つインフラをオープン化していくことと、海外展開戦略がポイントでした。

 ソーシャルネットという空間は急速に大きくなっており、一から十まで自社だけでやっていくのは、もはやリソース的にもスピード的にも現実的ではなくなってきたのです。できる限りオープンにして、誰しもが使えるサービスに当社のサービス「mixi」を変化させていく。

── 1億5000万人の会員を有する中国のSNS「Renren」と、2500万人の韓国SNS「Cyworld」との提携を発表されました。欧米における提携先は決まりましたか。

 まだ決まっていません。欧米については、どうも(SNSで世界最大手の)「Facebook」が独占していると思われがちですが、細かく見るとそうとも言い切れない。ドイツやオランダなど、英語より母国語が強い国ではとりわけその傾向が強いようです。実体以上に、メディアが大きく取り上げすぎなんじゃないですか。だから、ミクシィが進出していく余地は十分あるのです。

── Facebookについてはあとでお聞きしようと考えていたのですが、やはりその存在は気になりますか。

 まあ、我々とは戦略が異なりますからね。Facebookはすべて自社で世界展開をしていく考えだと思いますが、我々は各国のナンバーワンSNSと組んでいく。

── 時にFacebookのやり方は、ドミナント(支配的)思考に基づくものとも言われます。ミクシィが、Facebookと提携することはあり得ませんか。

 彼らはあくまで自分たちでやっていくという考えだと推測します。もしもですよ、あるとしたらそれは買収という形でしょうね。

── 買収提案を受けたことがある?

 (Facebook創業者の)マーク・ザッカーバーグ氏とは面識もありませんから。ただ、(Facebookの)幹部と話をした折に、(買収意向の)ニュアンスがあったような気はします。

── 最近ですか。

 2年前のことです。

── ザッカーバーグ氏が来日して、記者向けにサービスの説明を初めてやったころですね。

 それとどのように関係しているのかは、私には分かりません。ただ現在でも日本市場でFacebookは、登録ベースで100万人を超えたくらいの規模でしかないと聞きます。日本の企業がマーケティングツールとして使っても実質的な効果は見込めないのではないでしょうか。

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