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全日空のFacebookページのファン急拡大、「滑らない砂」ですそ野広げる

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  • 2011年3月3日 木曜日
  • 杉本 昭彦

 全日本空輸のFacebookページ「ANA.Japan」のファン数(ページへの登録者数)が急増中だ。開設翌日の1月12日には1000人、1カ月強で1万人を超え(3月2日時点で1万517人)、投稿へのコメント数も多く活況を呈している。国内大手企業のFacebookページでは、昨年9月に始めたユニクロが3万人、10月開始の良品計画が2万人を超える規模でトップクラスとなる。全日空の急拡大の秘密はどこにあるのだろうか。

受験のお守りに200件以上のいいね!

 「滑らない砂の話って知っていますか?」

 全日空の営業推進部WEB販売部WEB企画チームの高柳直明リーダーに、同社Facebookページの人気の秘密を記者が尋ねたところ、こんな問いかけが返ってきた。

 これは、飛行機の機体整備でねじを外す際に、滑らないように工具に付ける砂のことだそうだ。全日空は1月31日、Facebookページ上で「明日2月1日より4日間、羽田空港にて各日先着1000名様に『ANA特製手作りお守り』をプレゼントいたします♪」と写真と共に告知した。滑らない砂を入れた、受験生向けのお守りだ。投稿への好感を示す「いいね!」ボタンは200回以上押され、「欲しい!」などのコメントが20件以上寄せられるという大きな反響を得た。

全日空のFacebookページに掲載したコンテンツの「いいね!」数ランキング

 この出来事は、全日空のFacebook活用を象徴するものだ。

 全日空のFacebookページ運営目的は、「ANAファン、ユーザーとコミュニケーションをしてエンゲージメント(きずな)を深める」(高柳氏)ことだ。

 滑らない砂のエピソードに代表されるように、全日空のFacebookページは、普段は知ってもらう機会が少ない全日空の活動を広く伝える役割を果たしている。航空券のネット販売が最大の目的である自社サイトでは、売り上げには直結しないこうした取り組みは大きく紹介しづらいか、そもそも掲載していない。それをFacebookページで取り上げて全日空の活動に共感してもらい、ファンづくりを目指しているという。

 そのため、「キャンペーン告知など販促系のコンテンツの投稿は週1回程度にとどめている」と高柳氏。コンテンツは毎週月曜日、社員の笑顔の写真の投稿から始まる。キャビンアテンダント(CA)のような会社の“顔”となる社員だけでなく、予約センター、空港の地上係員、機内サービス用品の保管・管理業務を担当するスタッフなど、舞台裏で支える社員たちも登場する。

 登場する社員にとっては、普段の取り組みが広く知られて様々な反響が直接寄せられることで、仕事のモチベーション向上にもつながっているという。

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