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被災者へTwitterで情報提供、自社の持つ“資産”を活かす
ゼビオ、日産自動車、東急ハンズ、オウケイウェイヴ――そのとき企業がつぶやいた

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  • 2011年3月14日 月曜日
  • 杉本 昭彦,小林 直樹

 「みなさん大丈夫ですか?!余震に注意してください。まだ揺れてるかんじがする…只今店舗の被害を確認中です」

 いわゆる“軟式アカウント”の代表格としてTwitter界で知られる、スポーツ用品専門店経営のゼビオ(@XEBIO_Co_Ltd)。フォロワー1万人以上から愛されている“中の人”「ぜびこ」さんは、3月11日に発生した東日本巨大地震の直後から、被災地に役立つ情報を中心に200件以上をツイート(Twitterへの投稿)している(3月13日午後8時時点)。

 冒頭のツイートは3月11日の午後2時52分。地震発生は同46分ごろで2分近くは揺れていたことを考えると、まさに直後のツイートである。その4分後、56分にはNHK広報局(@NHK_PR)がツイートした大津波警報をRT(リツイート)。「こんな大きい地震、生まれてはじめて」と恐怖に震える中、「落ち着いて行動を」「水を確保してください」「室内でも靴を履いて」とフォロワーを気遣った。

 この時点でまだ家族の安否も分からぬまま、フォロワーの中にいる店舗スタッフに向けて、「DMでも結構ですので情報下さい!お客様、スタッフにケガがないか、店舗状況はどうなっているか教えてください」とツイートを続けた。

 本社に電話してもかかりにくく連絡が取れない各店舗従業員や、店舗で客として被災した人々から、@XEBIO_Co_Ltd 宛に続々と情報が寄せられた。

 また、ゼビオ仙台泉中央店がスポーツ飲料やゼリー、菓子類などを提供していることも発信。Twitterが被災状況の確認手段、被災者向けサービスの発信手段として中心的役割を担うことになった。奮闘するぜびこさん宛に多くの激励メッセージが寄せられた。

 本誌のTwitterを利用したインタビューに対して「ぜびこ」さんは、「弊社は本社を福島県郡山市においており、実際の被災地であり、被害にあった店舗も多数あります。ずっと地域の皆さんに支えられてまいりました。ですから、少しでもみなさんのお力になれればいいなと思ったためです。ワタシ自身も福島の出身であり、思い入れがあります」とTwitterでの地震関連の情報発信を始めたきっかけを語る。

 「企業だからと言うわけではなく、1人の人間として、同じく国に住む人たちのことを心から思い、力になりたいのです」

 情報発信に当たっては、他の企業アカウントと連携して正確な情報を集めることに注力。3月13日も深夜2時過ぎまで情報を伝え続けた。

日産、車中泊対策など自動車関連中心に

 「横浜、まだ余震でゆれております。運転中、強い揺れを感じたら、ハザードを点灯し、徐々に減速しながら安全な場所に停止してください」(11日15時29分)

 「【車中泊をされる方】(1)車両は交通の障害にならず津波の心配の無い安全な場所で(2)いわゆる「エコノミークラス症候群」防止のため、水分を充分摂り数時間おきに足を動かす運動を(3)就寝中誤ってアクセルを踏んで過熱や急発進のおそれがあるため、なるべくエンジンは止めてください」(11日22時26分)

 こちらは約1万5000人のフォロワーがいる日産自動車(@NISSAN)のツイートである。自動車メーカーとして、まさに必要であろう情報を適切に提供していると言えよう。工場なども含めた被害状況リリースをWeb公開直後にURLをツイートし、問い合わせが寄せられていた本社ビルの従業員や訪問者の安否についても無事である旨をツイートした。

 日産でTwitterなどを担当するグローバルコミュニケーション・CSR本部の小川正太郎氏は、「外出先で被災するなどしてテレビやラジオを視聴・聴取できず、携帯電話も通話とメールができないがネットだけは通じるという状態で、Twitterが情報の拠り所という方も多く、正確な情報を伝達する必要性を感じました」と、地震関連情報の提供を始めたきっかけを語る。

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