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見込み客へ効果的にアプローチ、村田製作所、日本マイクロソフトの例
[検証2]BtoB企業こそソーシャルメディア

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  • 2012年4月20日 金曜日
  • 小林 直樹

※本記事は、「BtoB企業こそソーシャルメディア [検証1] 帝人、クラレ、東芝-企業・製品認知を高める 」の続きです。

 BtoB企業にとって、YouTubeなどの動画が強力なリード獲得ツールになっていることは共通しているようだ。

 村田製作所は、自社の技術を集約した自転車一体型の小型ロボット「ムラタセイサク君」を2005年からキャラクターに据える。ブランディングで国内BtoB企業の中ではトップクラスの企業である。自社のPRのみならず、「子どもの理科離れ」を解消する役割をも担う活躍ぶりだ。

 2008年には、いとこの一輪車ロボット「ムラタセイコちゃん」も登場し、展示会などのイベントに、そろって引っ張りだこ。その勇姿は、YouTubeの「ムラタチャンネル」でも公開され、アクセスを集めている。

キャラよりデバイス映像が人気

村田製作所では、デバイスのデモ映像がムラタセイサク君より人気となった

 だが村田製作所が、YouTubeで公開している動画83本(4月13日時点)を再生回数順に見てみると意外なことに気づく。セイサク君&セイコちゃんは実はトップではないのだ。

 ムラタチャンネルにおける人気動画は、高圧力で空気を吐出できる超小型薄型デバイス「マイクロブロア」のデモ映像だ。再生回数トップ10のうち、6本がこの映像で、再生回数は計6万回を超えている。

 ムラタチャンネルを管轄する同社広報部主任の高橋正嗣氏は言う。

 「動画は優秀な営業ツール。デバイスに興味を持ったお客様にデモキットをその場で調達できない場合でも、映像を見てもらえば理解していただける。また、相手先の担当者レベルには好感触でも、決裁権者への説明で難航するケースがよくあったが、動画を充実させることでかなり解消している」

 また、学生のリクルーティングを目的に昨夏開設したFacebookページでも、学生向けイベントの報告より、無線デバイスや通信モジュールの開発・生産動向に関する投稿の方に「いいね!」が多く集まる傾向があるというから驚きだ。

 かつて同社の部品販売先は、国内エレクトロニクス関連メーカーにほぼ限られ、相手の顔が見えていた。しかしグローバル化とアジア諸国の台頭とともに、コンデンサーやコイルなど汎用品を求める企業は、国内外で裾野が広がっている。それぞれに専属の営業マンが付くスタイルは、そぐわなくなりつつある。

 企業PRを主目的に広報主導で開設した各ソーシャルメディアが、今や営業面でリードを獲得する上で欠かせない存在になっている。

 そうは言っても契約に至る確度の高さで、展示会来場客に勝るものはない─。読者の方から、そんな声も聞こえてきそうだ。

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