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ノンクレジット広告を望みますか? ネイティブ広告に残るグレーゾーン、広告主も入って議論を
【特集】ノンクレジット広告を望みますか?(1)

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  • 2015年6月19日 金曜日
  • 小林 直樹

ニュースサイトには編集記事か広告記事か判然としない記事があふれている。広告に見えない広告記事を良しとする発想から脱却しなければ手痛いしっぺ返しを食らう。

“記事風の広告”を見抜く自信があると回答した人ほど、「広告」表示は必要と考えている。アンケートの詳細は関連記事「広告記事を見抜ける人ほど広告表記を強く希望」を参照

 ライスミルクをご存じだろうか。文字通りお米を原料とする植物性のミルクで、乳脂肪分やコレステロールが気になる健康志向の人の間で話題になっていた。牛乳、豆乳に次ぐ「第3のミルク」と呼ばれ、海外ではベジタリアンが愛飲しているという。昨年11月に「日経トレンディ」が発表した「2015年ヒット予想ランキング」でも、ライスミルクは第4位にランクインしていた。

 人気の兆しが見えたことで国内大手企業も参入してきた。キッコーマン飲料が5月1日に発売した「玄米でつくったライスミルク」がそれだ。同社が3月9日にプレスリリースを配信して以降、さまざまなメディアで記事が上がった。

編集記事? 広告記事?

 マイナビ運営のニュースサイト「マイナビニュース」が公開している「ライスミルク大特集」と題した広告企画ページもその一つ(下写真)。ページ下の方にしっかり「(マイナビニュース広告企画)」と明記されている。

キッコーマンが5月に発売した新商品「ライスミルク」の広告企画ページ。ページ下方に「(マイナビニュース広告企画)」の記述がある

 しかしながら、気になる点もある。「特集記事」として掲載されている記事タイトルをクリックして表示される記事は、マイナビニュースの通常のニュース記事の体裁で、広告記事であることを示す「広告」「PR」といった表記、および広告主名の記述がない。

 発売前日の4月30日に掲載された「これから流行る!? 新飲料『ライスミルク』ってなんだ?」は、同商品の企画開発担当者のインタビュー記事。その2週間後、5月14日掲載の「飲むだけじゃない! 料理にも使えるライスミルクとは」では、「牛乳代わりに飲むだけでなく、調味料としてお料理にもさまざまに活用できる」として、アレンジレシピを紹介している。

 ちなみにキッコーマンの広報にこれらの記事について尋ねたところ、タイアップ広告であるとの回答だった。一方のマイナビニュース側は、「ライスミルクに関する編集記事が数本集まったので、その入り口となる“まとめページ”を営業活動でご提案して、この形になっている」と説明する。

 今年の3月18日、日本インタラクティブ広告協会(JIAA、旧称:インターネット広告推進協議会)は「ネイティブ広告に関する推奨規定」を発表した。

 ニュース媒体やソーシャルメディアプラットフォームに溶け込む形で広告を表示する「ネイティブ広告」が隆盛の中、ネットユーザーの誤認を招かないように業界として自主規制に踏み切ったものだ。タイアップ広告については、「広告表記を行う」「広告主体者を明示する」ことを推奨している。

 したがって、記事を掲載しているマイナビの説明が正しいとすれば、広告企画からリンクしている特集記事は編集記事のため、「広告」表記は必要ない。

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