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時短ママ社員から成果を引き出す簡単な方法

信頼を築く「魔法の一時間」

2013年12月2日(月)

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 育休から職場復帰し、「短時間勤務制度(以下、時短勤務制度)」を利用して働くワーキングママ(以下、ワーママ)が増加中です。時短勤務制度の適用期限も「小学3年生」までに延長されるなど、ワーママが育児と仕事を両立しやすい体制の整備は進んでいます。

 しかし、ワーママの「キャリア構築」については、まだまだ道筋を描くことができていない企業が多いようです。自分もワーママであり、かつ、ワーママ部下のマネジメントも行ってきた私自身感じているのは、まずは直属の上司が、ワーママやワーママ予備軍の部下とキャリアビジョンを共有することが大切だということです。

 時短勤務中のワーママ社員に対して、「責任ある仕事は任せられない」として、アシスタント(補助的)業務のみを与える上司は少なくありません。もちろん、それを望むワーママもいるでしょう。「家庭生活を重視するため、職場での負担や責任は軽くしたい」と思うワーママにとっては、アシスタント的なポジションは働きやすいはずです。

 しかし、「これまでと同じようにキャリアを積み上げていきたい」という志向を持つワーママたちに同じことをすれば、彼女たちの胸の中に強い葛藤を生んでしまいます。「今は子どもが小さく手がかかっているからしょうがないとしても、子どもが小学校高学年に上がって、時短からフルタイムに戻った時、こんな自分に一体どんな仕事ができるのか?」という不安や不満です。

 現在、30代前半の社員であれば、7~8年後は40代目前になってしまいます。「その先のキャリアをどう積んでいくか、全くイメージできない」というのが彼女たちの本音でしょう。実際、会社側もどんな業務やポジションを与えればいいか悩んでいると、クライアント企業の経営者や管理職からよく相談されます。ワーママの急増も、時短勤務の適用期間延長もここ数年のことで、モデルケースは少なく、ワーママも会社も不安を抱えているのです。

 そんなワーママ社員に、どうすれば、ビジョンを持って意欲的に仕事に取り組み、高いパフォーマンスを挙げてもらえるか。それは、直属の上司にかかっているといって過言ではありません。ではその具体的方法とは、まず、ワーママ部下が「どんなキャリア構築を望んでいるか」を理解することが第一歩です。

 ワーママの中には「時短勤務の身だから、補助的な仕事しか任せてもらえなくても仕方がない」とあきらめつつも、本心では「今までと同じようにキャリアを積みたい」と考えている人が実は数多くいるはずです。でも、上司を始めとする会社側が全くケアせずに彼女たちを放置していると、ワーママはその思いを押し殺し、マネジメント側にとってももったいない事につながります。「やっぱり私は会社から必要とされていないのだ」と感じさせてしまえば、彼女たちの気持ちは仕事から離れていく。これは双方にとって悲劇です。

 これを解消するのは、思うより簡単なのです。ほんの1時間でもいいので、「あなたはこれからどんなキャリアを歩んでいきたいか」と彼女と本音を語り合うことです。そして、ワーママの「キャリアを積みたい」という意思を確認できたら、それを信じて、重要な仕事やポジションを思い切って任せてみる。その際、「自分がしっかりとフォローする」という姿勢を見せることが必須です。目標とやりがいを得たワーママは、高いパフォーマンスを発揮するはず。そして、「私を信じてくれた上司の期待に応えたい」という気持ちも、頑張りを後押しすることでしょう。

コメント1件コメント/レビュー

結婚や出産の見通しが全くない状態であっても、「いずれ結婚・出産したとしたら、どんな働き方をしたいか」「10年後、20年後、30年後、ビジネスパーソンとしてどうありたいか」を話し合う の部分は、森本さんが女性同士だから相手も話易かった部分もあり、男性管理職の場合は、セクハラにならないようにどう上手く聴きだすかの傾聴力が問われる。管理職同士で相手を適齢期の女性として面接の練習。(行きあたりばったりでは絶対失敗します)予算が取れるなら30歳前後の女性キャリアコンサルタントを招いて面接練習するのが良いでしょう。目先の評価が欲しくて思ってもいないことを語る人も出てくるでしょうし、時には思い通りにならないケースは出てくると思いますが、不幸にしてそういうケースが出ても『だから女は…』にならないように、部下の本音を見抜く能力も求められるように思います。(2013/12/02)

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「時短ママ社員から成果を引き出す簡単な方法」の著者

森本 千賀子

森本 千賀子(もりもと・ちかこ)

エグゼクティブコンサルタント

1993年に現リクルートキャリアに入社。2010年からリクルートエグゼクティブエージェントに参画。過去の膨大な事例から企業の成長フェーズに合わせた課題解決を提示。多くの経営者から頼りにされている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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結婚や出産の見通しが全くない状態であっても、「いずれ結婚・出産したとしたら、どんな働き方をしたいか」「10年後、20年後、30年後、ビジネスパーソンとしてどうありたいか」を話し合う の部分は、森本さんが女性同士だから相手も話易かった部分もあり、男性管理職の場合は、セクハラにならないようにどう上手く聴きだすかの傾聴力が問われる。管理職同士で相手を適齢期の女性として面接の練習。(行きあたりばったりでは絶対失敗します)予算が取れるなら30歳前後の女性キャリアコンサルタントを招いて面接練習するのが良いでしょう。目先の評価が欲しくて思ってもいないことを語る人も出てくるでしょうし、時には思い通りにならないケースは出てくると思いますが、不幸にしてそういうケースが出ても『だから女は…』にならないように、部下の本音を見抜く能力も求められるように思います。(2013/12/02)

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四方 修 元マイカル社長