• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「あの騒動」に見る、いわゆる「ゴーストライター」の功罪

大抵のことは、情報公開で良い方向に向かうはず

2014年3月13日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 佐村河内守さんの事件と関連して、様々な分野のゴーストライティングが注目されています。先日は、「ブラックジャックによろしく」などの漫画で知られる佐藤秀峰さんが、自身のブロマガで、自らがカバーイラストを担当した小説が、ゴーストライターによって書かれたものであるということを話しています。

 なお、私がこれまで書いた本(4月初頭に書店に並ぶものを含めると7冊)は全て自分でドラフトから書いています(イラストは自分で描いていません。できたら描きたいですが)。本を自分で書き始めた当初、自分で書いたドラフトを編集者の方に送ると、先方から「筆力ありますね」と返事が返ってくることが多く、いぶかったものでした。

 というのも、世の中のビジネス書と比較してみると、自分の文章がお世辞にもそれらに比肩できるようなものであるとは思えなかったからです。後にビジネス書の大半は誰かに(少なくともドラフト段階では)代筆されていることを知り、妙に納得したのを覚えています。

 今回は、ビジネス書におけるゴーストライティングの実態と、その良し悪しについて書いてみたいと思います。なお、私はゴーストライターという名前には抵抗があり、上阪徹さんが話す「ブックライター」という呼び名のほうがしっくりくるので、この仕事に従事されている方への敬意も含めて、ブックライターという言葉を使わせてください。

著者≠執筆者は昔からあること

 出版の世界には、昔から著者とされる人と執筆者が違うことはよくあるものでした。「論語」は孔子が話していたことを弟子がまとめたものですし、ヘーゲルの「歴史哲学講義」も、ヘーゲルの講義を聞いていた弟子たちがまとめていたものです。日本人の著者によるものでいえば、僕の愛読書の一つである「西郷南洲遺訓」などもそうですね。

 しかしながら、論語の本当の著者は孔子の弟子であるという人もいませんし、歴史哲学講義や西郷南洲遺訓はゴーストライターに書かせたものであると糾弾する人もいません(もちろん、先に述べた本は、本人以外の人が書いていることが広く知られているものではありますが)。著者というと、執筆者という印象がありますが、一番本質的には、著者=コンテンツ提供者ということなのでしょう。

コメント12件コメント/レビュー

ゴーストライターの何が悪い。昔からあるし、芸能人のステマ、ペニーオークションの問題だって自分が実施してないことから同罪だ。今回のは障碍者を悪用したことだろう。それは音楽という製品を売り出すのにマーケティングと称するトンデモ価値を付けてしまったのがばれたから。ある意味だまされた側にも責任はある。正しく選択・評価しなかったのだから。法令解釈からいえば著作権と特許権の違いかな。特許権なら発明者と権利者が違ってもよい。著作権は隣接権がある。それより金銭の授受はどうだったんだろう。業務として謝礼をもらったなら、それは人件費か?「曲」という成果物を渡しなら売り上げだ。少額でも継続して実施したなら開業届も必要だろう。某大学講師の税務処理に興味がある。(2014/03/14)

オススメ情報

「越境人が見た半歩先の世界とニッポン」のバックナンバー

一覧

「「あの騒動」に見る、いわゆる「ゴーストライター」の功罪」の著者

慎 泰俊

慎 泰俊(しん・てじゅん)

投資プロフェッショナル

東京生まれ東京育ち。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て現在はバイアウトファンドの投資プロフェッショナルとして働く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ゴーストライターの何が悪い。昔からあるし、芸能人のステマ、ペニーオークションの問題だって自分が実施してないことから同罪だ。今回のは障碍者を悪用したことだろう。それは音楽という製品を売り出すのにマーケティングと称するトンデモ価値を付けてしまったのがばれたから。ある意味だまされた側にも責任はある。正しく選択・評価しなかったのだから。法令解釈からいえば著作権と特許権の違いかな。特許権なら発明者と権利者が違ってもよい。著作権は隣接権がある。それより金銭の授受はどうだったんだろう。業務として謝礼をもらったなら、それは人件費か?「曲」という成果物を渡しなら売り上げだ。少額でも継続して実施したなら開業届も必要だろう。某大学講師の税務処理に興味がある。(2014/03/14)

この手の話になると、目くじら立ててダメだと言いはる人が必ずいますね。本の場合はおっしゃるようにゴーストライターの名前も編集者と同じ扱いで名前を入れるべきでしょうね。私は現在の本の作成過程に詳しくはしらないのですが、きっと多くの人が関係して最終形態になるのだと思います。そうなると映画のエンドクレジットのように関係者をそれなりの順でしっかり紹介するのは本筋だと思います。▽佐村河内守氏の場合でも同じようにCDに関係者全員の名前が乗っていれば少し展開が変わった可能性があると思います。すでに逃げに逃げているCDメーカーのコロンビアの関係者の責任それなりにあきらかになったと思われるからです。なのでおっしゃるように情報は公開されることでよい方向に進んでいく場合が多いと思います。(2014/03/14)

IT業界や建設業界や出版(翻訳)業界その他多くの業種では下請け構造が当たり前と思われていますが、絵画や音楽においてはなかなか理解を得にくいのでは?(2014/03/13)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

不満や不安を明確にすると、 解決案を見つけやすくなる。

ジェレミー・ハンター 米国クレアモント大学経営大学院准教授