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ビッグデータは「知能」になれるのか

2014年5月15日(木)

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クイズ番組の “準”優勝に有効な一夜漬け

 人間の場合はどうでしょうか。言い換えれば、クイズ番組に出場してチャンピオンになるにはどのような勉強、修業が必要なのか。

 実は筆者は1979年の春、フジテレビのクイズ番組「クイズグランプリ」で準優勝してハワイ旅行を獲得した経験があるので、かなり分かります。当時は筑波大学付属駒場高校2年生で、音楽部長を務めるかたわら、籍だけ置いていたクイズ同好会の仲間に出演を頼まれ、一夜漬けの猛勉強をしました。当時出版されていたクイズグランプリの過去問Q&Aブック10冊を仲間に借りて、「文学・歴史」などジャンルごとに読み込み、要は丸暗記したのです。

 ちなみに、準優勝の証拠のトロフィーは、フェイスブックのバナー写真の左上に掲示しています。また、フジテレビ開局50周年記念番組でクイズグランプリを振り返って紹介するシーンで、私が選択権を得て「科学の100!」と叫び、「アボガドロ数(約6×10の23乗個)を1単位とする分子の量を表す単位は?」という問題で、早押しに勝って「モル(mol)!」と正解するシーンが流れました。このシーンは開局50周年記念DVDに収録され、今でも見ることができます。

 その時の対戦相手で、優勝した神奈川県立光陵高校のエース、道蔦さんの顔は今でも忘れられません。彼はその後、アメリカ横断ウルトラクイズなど、いくつものスペシャルクイズ番組で優勝し、まさに日本のケン・ジェニングスと言っていいクイズ王となりました。ニフティサーブのフォーラム「FQuiz」のシスオペとなって出題する側に回り、毎日のようにクイズを作るようになって「回答するより、(良い)問題を作る方がよほど大変だ」という名言を残しました。これは、問題を解くプログラムを作るよりも、面白くて魅力的な出題文を作る方がコンピューターにとっても難しい、ということを示唆しています。

 IBM のワトソンは、クイズ番組のルールや出題ジャンルを把握し、膨大なパターンを覚えこませることで、正解確率を上げていきました。上述のように、実は人間もクイズ番組に出場する前に似たようなことをしています(少なくとも私はそうでした!)。しかし、我々人間が子供時代から身に付けた日常世界についての本物の知識をもとにした、深い理解を経て回答しなければならない問題は、ワトソンは苦手です。IBMのサイトには次のように書かれています。

「質問:ワトソンが苦戦した問題や出題形式の一例を教えてください。

 答え:例えば、「立っている状態で羽目板を見るためにはこの方向を見なければなりません」など、それについて書かれた文献が存在しない、日常的な知識の解釈を要求されるような問題には苦戦を強いられました。」

 ただ、例えば物理化学を本当に理解して回答する代わりに、先の例で言えば多くの文献で「アボガドロ数」と「モル」の2単語は、同じ文の中で関係付けられて出てくる特徴的なキーワードなので、人間でもワトソンのような機械でも丸暗記で正解することは十分に可能です。クイズ番組や、解答の候補リストさえ出してくれればよいという用途ならこれで十分であり、そのような用途は広く、たくさんあるような気がします。

コメント2件コメント/レビュー

本文のテーマからそれるが、国語ってどうにかならんのか。ひらがな、カタカナ、漢字にはじまるのは良いとして、諺や、文章表現など日本語で行われる行動のあらゆる要素をごちゃまぜにしているが、日本人ならその言動を日本語で行うのは当たり前で、したり顔で文章の行間を読んだりすることは果たして学習科目としての国語の役割なのか?そもそも国語と言う教科は学問なのか、生活術なのか?少なくとも、日本語の語学学習でもなければ、言語学上の課題でもない。文学にそうした所作が含まれるかもしれないが、低学年からの必修科目である国語にそれらが組み込まれている現在の国語は教科としてあるべき体をなしていると言えるのだろうか。文学作品の解釈に正解などあるのか、とワトソンに問いたい。ミスタースポックなら何と答えるだろうか。(2014/05/15)

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「ビッグデータは「知能」になれるのか」の著者

野村 直之

野村 直之(のむら・なおゆき)

メタデータ株式会社社長

NEC、MIT人工知能研究所、ジャストシステム等を経てメタデータを創業。ビッグデータ分析、ソーシャル活用、機微情報の匿名化ソリューションなどを提供中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

本文のテーマからそれるが、国語ってどうにかならんのか。ひらがな、カタカナ、漢字にはじまるのは良いとして、諺や、文章表現など日本語で行われる行動のあらゆる要素をごちゃまぜにしているが、日本人ならその言動を日本語で行うのは当たり前で、したり顔で文章の行間を読んだりすることは果たして学習科目としての国語の役割なのか?そもそも国語と言う教科は学問なのか、生活術なのか?少なくとも、日本語の語学学習でもなければ、言語学上の課題でもない。文学にそうした所作が含まれるかもしれないが、低学年からの必修科目である国語にそれらが組み込まれている現在の国語は教科としてあるべき体をなしていると言えるのだろうか。文学作品の解釈に正解などあるのか、とワトソンに問いたい。ミスタースポックなら何と答えるだろうか。(2014/05/15)

シナプスの機能が正確にわかればそれほど難しいことではないと思いますよ。100年もあれば余裕で分かるでしょ。クイズの答え情報でもあり知識でもある区別はない(2014/05/15)

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