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中国の女性が男性以上に働けるひとつの理由

2014年9月17日(水)

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 女性が輝く社会にしたい――。

 安倍晋三首相が成長戦略の“中核”として掲げる「女性の活用」。来年度から国家公務員における女性の採用率を引き上げるなど、その動きは活発化している。テレビに映る国際会議の場で、「女性の活用」をいかにも誇らしげにぶち上げる安倍首相の満面の笑みをぼんやりと見つめながら、私はふと中国人女性のことを考えた。

 働き盛りの年齢である私の友人の中国人女性には、専業主婦はほとんどいない。むしろ、夫よりも仕事が忙しいくらいだ。中国には「天の半分は女性が支える」ということわざもある通り、女性の活用はずっと前から当たり前に行われてきた。女性が社会に出て働くことは当然のことだし、出産後もほとんどの女性が退職せず、そのまま仕事を続けている。

 日本では状況が大きく異なる。厚生労働省の最新のデータによると、日本人女性の出産後の継続就業率は38%(2010年時点)。6割以上の女性が出産後に退職していることがわかる。その理由は「家事・育児に専念するため、自発的に辞めた」(39%)や、「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立が難しかった」(26%)、「勤務時間が(家事との両立という面で)合いそうになかった」などがある。昔も今も日本人女性が「育児」と「仕事」の両立でいかに悩んでいるかがわかる。

 あまたの論客が、女性の社会進出についてさまざまな方向から意見を述べておられる。当「再来一杯中国茶」では、やはり中国との比較を試みてみたいと思う。「なぜ中国では女性が男以上に働けて、日本ではそうならないのか」だ。

 お断りしておくが「女性の社会進出には中国的な社会制度が必要だ」などという暴論を述べる気はさらさらない。日本と中国が大きく異なるポイントを探ることが、お互いの社会の違いを理解する一助になれば、という意図だ。

 「馬鹿馬鹿しい、日本と中国は違うから当たり前」で、ほとんどの方が思考停止していないだろうか。「違うから違う」では子どもの論法だ。具体的に、どこがどう違うのかを、いつもの通り私が会った人々の事例から見ていこう。

日本語ができない両親、娘の子育て支援に来日!

 現在、上海で企業を経営している張恵さん(40歳=仮名)は9歳を筆頭に3人の子どもを持つお母さんだ。

 だが、お母さんという言葉は似合わない、おしゃれで洗練されたカッコいいキャリアウーマンでもある。張さんは中国の大学を卒業後、日本に留学。そのまま日本の大手企業に就職し、中国人の夫と結婚。日本で育児休暇を取って、日本人と同じように出産した経験を持つ。

 日本に住み、最先端の仕事に就く彼女。だが一方で、張さんは伝統的な「中国人流の子育て」を実践した。

 育児休暇に入った段階で、まず自分の両親が、そして入れ替わるようにして夫の両親がそれぞれ3カ月まで滞在できる親戚訪問ビザを使用して来日した。

:「ご両親は日本語ができるの?」

張さん:「いえ、双方の両親とも日本語はまったくできません」

 それでも、祖父母たちは、慣れない異郷でのスーパーでの買い出しや子どもの世話など、家事・育児の一切合切をやってくれた。張さんは出産後、4カ月で会社に復帰したが、両親が家にいてくれるので安心し、復帰直後から残業もバンバンできたという。

コメント21件コメント/レビュー

働いている母親より、昭和の時代の専業主婦の方が絶対に「輝いている」と思うんだがなぁ。「輝く」ってなんだろね?(2014/10/02)

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「中国の女性が男性以上に働けるひとつの理由」の著者

中島 恵

中島 恵(なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年、山梨県生まれ。1990年、日刊工業新聞社に入社。退職後、香港中文大学に留学。1996年より、中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

働いている母親より、昭和の時代の専業主婦の方が絶対に「輝いている」と思うんだがなぁ。「輝く」ってなんだろね?(2014/10/02)

日本にもずいぶん前には祖父母が子育て支援をしてくれるのが一般的な時代があったと思います。都市化・少子化・核家族化を経て祖父母と離れて暮らすのが一般的になり、支援のハードルが上がるにつれて今の日本の状況となったのでしょう。中国でも都市化・核家族化が急速に進行中で、現世代の祖父母は高度経済成長の前から残る最後の世代ですから、伝統的な子育て観を継承していても不思議はありませんが、30年後、60年後は今の日本と同じような状況になっているのかもしれませんね。(2014/09/22)

あぁなんかほっとする記事ですね。特に福島姉さんの後に読むと。住むと泊ると、中国語では同じ! そういえば同じ?住?でしたね。でも?落葉生根?は?落葉帰根?もあるので、一概にどこでも適応してゆくとは限らないのではないかとも思いますが。私の経験では中国の女性、主に学生ですが、とてもしっかりしていて、いつも日本の学生との交流で感心させられたものです。後編が楽しみです。(2014/09/19)

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