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「なお、妊娠はしていない」報道はマタハラです

2014年10月28日(火)

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「この婚姻は誠実」と保証する心地悪さ

 普段あまりテレビを見ない方には信じられないかもしれないが、ワイドショーの芸能ニュースでは女性タレントや女優が結婚する度に「なお、妊娠はしていない」と付け加えられる。この余計な一言はいつ頃から付け加わったのだろうか。アナウンサーがそう述べる時、或いはスポーツ新聞の記事の末尾に加えられる時、「この婚姻は誠実なもの」と保証してみせたかのようで、心地悪い。

 すでに妊娠している場合、当人のキャラクターや事務所の力関係によって「できちゃった婚」が「さずかり婚」になったりするわけだが、祝いたいんだか隠したいんだか、多様化に適宜対応しなければいけないコウノトリ業界も、どういうスタンスで飛んでいけばいいのか、さぞかしお困りのことだろう。

これぞマタハラの最たる事例

 「……なお、妊娠はしていないとのことです。では、次のニュースです。」とそそくさと展開していくわけだが、ふと立ち止まってみると、「『妊娠はしていない』と誰が誰に言ったのか」という経緯が抜けていることに気付く。

 つい先日、妊娠・出産を理由にした降格人事を「原則違法」とする最高裁判決が出て話題となっているが、マタニティ・ハラスメントの最たる事例は、雇用主が労働者に向けて「子どもはできても会社は続けるの?」と尋ねたり、「正社員に夕方帰られるのはちょっと困る」とほのめかしたりすること。

 事務所の商品であるタレントは「イメージ的にまだ早い」などと結婚のタイミングまで管理されるわけだが、当然、会社に雇用された労働者であることに変わりはない。雇用主から「結婚おめでとう。で、妊娠はしてんの?」と問われるのは、いくらイメージ商売だろうが、マタハラの事例に違いない。

コメント6件コメント/レビュー

芸能人なんてそんな下世話な存在でしょう。問題ないわ。だが職場は全く違う。マタハラは許されるものではない。(2014/10/29)

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「「なお、妊娠はしていない」報道はマタハラです」の著者

武田 砂鉄

武田 砂鉄(たけだ・さてつ)

ライター/編集者

1982年生まれ。2014年9月、出版社勤務を経てフリーへ。ネット、雑誌で芸能人評や文化論、音楽、時事コラムを執筆中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

芸能人なんてそんな下世話な存在でしょう。問題ないわ。だが職場は全く違う。マタハラは許されるものではない。(2014/10/29)

、「できちゃった婚」とは押し並べて「できました婚」であって、そもそも「できちゃった婚」は、当人やメディアから発せられる言葉として定着すべきではないのである。→まだ結婚する意志が固まらない内に、意図せず妊娠をしたため、速やかに結婚することを決心した。それを「できちゃった婚」と呼ぶのはなぜおかしいのか、当人の思いとも合致していると思うのですが?筆者の考えが分かりません?(2014/10/28)

同感。「妊娠していない」には常に違和感を持っていた。それともう一つ。結婚会見などで,本人が「相手は一般の方」とか「とても誠実な方」とか,いわゆる身内なのに「方」はないだろう,「人」じゃないのか?と思うのは私だけ?(2014/10/28)

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