• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ファミレスは今やセレブ向けレストラン?

最新業績動向から読み解く「6月下旬消費変調説」

2014年11月5日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本フードサービス協会から10月27日に発表された9月の外食産業市場動向調査(外食売上高・全店ベース)は前年同月比▲2.0%で、4カ月連続の前年割れになった<図1>。業態別の内訳を見ると、大手ハンバーガーチェーンで起こった使用期限切れ鶏肉使用問題が尾を引いているファストフードが同▲4.3%。パブレストラン・居酒屋も同▲3.7%と不振。一方で、ディナーレストランは同+4.1%、ファミリーレストランは同+1.5%、喫茶は同+1.3%となり、明暗が分かれた。

■図1:外食売上高および客単価・利用客数の寄与度 外食産業全体
(出所)日本フードサービス協会資料から筆者作成

ファミレスは「勝ち組」なのだが…

 消費税率引き上げ後の家計の財布のひもの緩み具合を探る上で筆者が以前から注目しているのは、「勝ち組」とされるファミリーレストランの売り上げ動向である。

 ファミレスは客単価の引き上げに成功している一方で、利用客数が6月は減少に転じた。これは関東甲信地方での記録的な大雨という一時的な天候要因のせいなのか。それとも、消費税率引き上げの影響が時間差を置いて6月から出てきたためなのか。最初はどちらが正解なのか、正直よく分からなかった。

 だが、その後の状況から考えて、どうやら正解は後者のようである。ファミレス売上高は9月まで17カ月連続で増加を続けているものの、利用客数は転換点となった6月以降、4カ月連続で減少となっている<図2>。

■図2:同上 ファミリーレストラン
(出所)日本フードサービス協会資料から筆者作成

 その9月にファミレスの利用客数がマイナスになったことについては、「(昨年よりも)日曜日が1日少なかったため」という説明がなされている。だが、天候要因を含む特殊要因で利用客数の減少を毎月説明し続けることには、やはり無理があるだろう。日本フードサービス協会は「10月も相次いだ台風の影響で(外食産業全体の売上高が)前年割れの状態が続きそうだ」としつつも、「天候の要因を除いたとしても消費の回復には力強さは見られず横ばいの傾向が続くだろう」としている。

 消費の現場から最初に「6月下旬消費変調説」を指摘したのはおそらく、北海道を地盤とするスーパーの社長である。全国350社の食品スーパーが加盟する業界団体の会長でもあるこの社長は、7月27日の日本経済新聞に掲載された記事で、消費税率引き上げの影響に関して次のようにコメントした。

コメント3件コメント/レビュー

<一番目のコメントへ> 家計簿付けない独身貴族?ですが、家計簿をつけなくても、4月以降は明らかに財布の中身が減るのがメチャ速く感じます! 月に税込で10万円使っていたものを4月以降、同じだけ消費すると計算上は約3,000円くらいの支出増加の筈なんですが、実感としては1万円以上に感じます。 皆がそうしているかは分かりませんが、お金持ちではありませんので「無駄な物は買わない!o(`^´*)」って自分に叱咤激励している状況です。 まぁ、アベちゃんとかタニガッキンみたいなお金持ちのお坊や、それを後ろでコントロールするユダやんには屁でも無い支出増なんでしょうけどねぇ。。。(2014/11/06)

オススメ情報

「上野泰也のエコノミック・ソナー」のバックナンバー

一覧

「ファミレスは今やセレブ向けレストラン?」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

<一番目のコメントへ> 家計簿付けない独身貴族?ですが、家計簿をつけなくても、4月以降は明らかに財布の中身が減るのがメチャ速く感じます! 月に税込で10万円使っていたものを4月以降、同じだけ消費すると計算上は約3,000円くらいの支出増加の筈なんですが、実感としては1万円以上に感じます。 皆がそうしているかは分かりませんが、お金持ちではありませんので「無駄な物は買わない!o(`^´*)」って自分に叱咤激励している状況です。 まぁ、アベちゃんとかタニガッキンみたいなお金持ちのお坊や、それを後ろでコントロールするユダやんには屁でも無い支出増なんでしょうけどねぇ。。。(2014/11/06)

今週はイマイチでしたね。切り口も分析も悪くはないのですが不思議です(笑)マクロ的には「ファミレス」で一括りにしているにも関わらず、ミクロ的には「近所のファミレス」を対象にしていることが問題かと思いました。ファミレスにも和洋中、価格も300円から2,000円程度まで様々あって、ターゲットごとにポジショニングマップを比較的書きやすい業態にも関わらず、業界内の状況に触れずコラムにされたところに浅さを感じました。もちろん、消費税の増税などの影響で実質可処分所得の減少の煽りを株っているという論説には否定していません。ただ、その中で「晴れの日を少なくしてその代りクオリティをあげようと考えている層からファミレスが見向きをされなくなってきた」、なんて分析もあって良かったと思います。あと、時系列のあるグラフや図を作成する場合は単位(年・月)ぐらいは入れましょう。(2014/11/05)

地方在住者としては、共感できる記事だ。ただ、家計簿もつけない、一部の生活者の動向が気になる。この消費マインドの変化は、消費税だけが原因なのだろうか?雇用動向の正確な分析も記事にしていただきたい。(2014/11/05)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私がじゃなくて、神様が見ても、 誰が見たって(リニアは)いけるんです。

葛西 敬之 東海旅客鉄道名誉会長