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鈴木 信行(すずき・のぶゆき)

日経ビジネス副編集長

鈴木 信行

1967年愛媛県生まれ。1991年慶應義塾大学経済学部卒業、大学時代は日本経済思想史を研究。同年、日経BPに入社。日経ビジネス、日本経済新聞産業部、日経エンタテインメント、日経パブリックビジネス、日経ベンチャーを経て2011年1月から日経ビジネス副編集長。中小企業経営、製造業全般、事業承継、相続税制度、資産運用などが守備範囲。趣味は野球、格闘技、公営競技の観戦。

◇主な著書
敗者の錯覚』(日経BP) 2011
事業承継の教科書』(日経BP) 2010

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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メディア志望必見「テレビマンと出版人の末路」

2018年6月11日(月)

 「ドラマ離れ」など誰が言ったのか。4月23日から日本テレビで放映されている連続ドラマ「○○な人の末路」が快進撃を続けている。月曜深夜24時59分~という深夜帯にもかかわらず、異例の高視聴率を叩き出しているのだ。

 ドラマの原案は、日経ビジネスオンラインで連載された「末路シリーズ」を大幅加筆修正した書籍『宝くじで1億円当たった人の末路』。

 2017年3月に発売され、累計15万部を突破した同書だが、ことドラマ化に当たっては「小説ではない同書をドラマ化するのは相当難しいのではないか」との意見も挙がっていた。そんな不安を吹き飛ばし、連続ドラマ界に旋風を起こしているのが、日テレ制作局で数々の人気ドラマを手掛けてきた人気監督、狩山俊輔氏だ。

 対談の後編では、ドラマの枠を超えて「テレビと出版の仕事の違い」がテーマに。テレビマンと出版人のアイデアの発想法、やりがい、ストレスの共通点や違いとは。少なくともメディアを志望する就職活動生は、超激務の両業界に飛び込む前に、2人の愚痴(?)をまずは聞いたほうがいいかもしれない。

聞き手は鈴木信行

狩山 俊輔(かりやま・しゅんすけ)
1977年生まれ、大阪府出身。過去の主な作品に、テレビドラマ「セクシーボイスアンドロボ」(2007年)、「1ポンドの福音」(2008年)、「銭ゲバ」「サムライ・ハイスクール」(2009年)、「怪物くん」「Q10」(2010年)、「ダーティ・ママ!」(2012年)など。2011年には「妖怪人間ベム」を演出(写真は的野 弘路、ほかも同じ)
鈴木 信行(すずき・のぶゆき)
1967年生まれ、愛媛県出身。日経ビジネス副編集長。2017年3月に「宝くじで1億円当たった人の末路」を出版。日経エンタテインメントなどを経て現職。大の中日ドラゴンズファンで、名古屋のテレビ・ラジオ局からの「末路本」に関する取材、出演オファーを強く希望している。

鈴木:宮田さんの回を見ていて特にすごいなと思うのはリアリティです。そもそもクリーニング屋さんの仕事内容って、多くの人は詳しく知らないじゃないですか。でも宮田君は非常にリアルにクリーニング工程をこなしていきます。

狩山:いいロケ地が見つかったのも良かったと思います。クリーニング屋さんは難しいロケ物件で、営業を止めてもらうか休日に撮影をしなきゃいけないので、いい場所が見つかるか心配だったんです。結果としてすごくたたずまいのいいクリーニング屋さんが見つかった。お借りした店のご主人と奥様がとてもいい方で、朝の6時から夜の10時ぐらいまで店の外で立ってずっと宮田君のロケに付き合ってくれるんです。機械の使い方などで宮田君やスタッフが何か分からないと実際にやってみせてくれる。

鈴木:それで宮田さん、あんなにクリーニング装置をリアルに操れるわけですね。ご本人も「クリーニング店のリアル感を出したい」ってインタビューでおっしゃっていましたし、「やるからには全力を尽くすタイプ」なんでしょうね。辛いものも何が何でも全部食べようとするし(笑)。

狩山:あのクリーニング屋さんとの出会いがあったからこそ、クリーニング編は成立したと思っています。

鈴木:さて、そんな4つの末路がどうなるのか、ドラマはいよいよ佳境に差し掛かるわけですが、ここから先はドラマの枠を超えて、いろいろお話をしたいです。僕ら出版人の中には、同じメディアなのに華やかなテレビ業界に憧れている人が結構いるわけですが、仕事をしていく上では共通点もたくさんあると思うんです。

狩山:そうでしょうね。

鈴木:例えば、アイデアとか普段どうやって考えていますか。僕らみたいな活字の仕事と、映像の仕事ではアイデアの発想法も違うのでしょうか。自分の場合は基本、寝ている時にアイデアが出ることが多いんですが。

狩山:ああ、あります、あります。

鈴木:あります?

狩山:寝る前とかですね。

ともに生涯ぐっすり眠るのは難しい職業!?

鈴木:何か一つのところで行き詰ってどうしようかなと思っていた時、眠りに落ちる前とか朝起きるぎりぎりの時にぱっと思い付く。

狩山:僕もあります。

鈴木:よかった。何かうれしいです。普段、職場でこんな話をしても絶対に周囲からは理解してもらえないんで、仲間が見つかった気分です。でも我々のやり方が仮に正しいとすると、テレビマンと出版人は「生涯ぐっすり眠ることは許されない職業」ってことになってしまいますね(笑)。

狩山:僕の場合、移動中も思い浮かぶことがありますよ。ロケに行く時はロケバスに乗って移動するんですけど、車に揺られながらふっと思う時がある。

鈴木:普通に歩いている時もあります。

狩山:家に帰って、お風呂に入った時にはっと思うこともあるし。

鈴木:一緒だ。逆に言えばテレビも出版もオンオフの切り替えはなかなか難しい仕事と言えるんでしょうけど、ストレス解消とかどうしてます? お互い締め切りというものに追われる生活だと思うんですけど。

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