• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

中能 泉(なかの・いずみ)

フリー編集者・ライター

中能 泉

出版社勤務を経て、フリーの編集者及びライターに。女性の健康・美容を主なフィールドとするが、男女問わず健康・医療・美容全般が得意分野。『日経ヘルス』を中心に、『日経ヘルス プルミエ』や『日経ヘルスforMEN』の立ち上げに参加し、エディトリアル・ディレクターを務める。その他の雑誌や書籍の企画・編集も多数。WEBマガジン「なかよく通信 」では女性のための耳よりな健康・美容情報をゆるりと発信中。2009年、株式会社なかよくオフィスを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

急発進した夢の治療~再生医療の「いまココ!」

脳の再生へ、パーキンソン病以外の治療にも道

2018年9月6日(木)

「脳は再生できる」時代へ?!

 この治療法は、移植した細胞が神経細胞になり、ドーパミンを出すことで、パーキンソン病の症状を改善したり、飲み薬を減らせるようになることが目的。ドーパミン神経が増えても、病気の原因となる異常なたんぱく質がたまるのを防げるわけではないので根治は難しく、「リハビリや薬などほかの治療との組み合わせで根治に近づけたい」と髙橋教授。薬が効かない患者のために、最終的には薬が必要でなくなる治療を目指したいとも話します。

髙橋 淳(たかはし・じゅん)
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)臨床応用研究部門・神経再生研究分野・教授。京都大学医学部卒業。同大学付属医学部脳神経外科で勤務後、1995年から2年間米国ソーク研究所研究員。2007年京都大学再生医療科学研究所生体修復応用分野准教授を経て、12年から現職

 コスト面については企業と組んで削減を図っており、将来的には全体で数百万円に抑え、保険適用を受けられるようにするのが目標。1回の移植で効果が10~20年続き、寝たきりや要介護になることが防げるのであれば、有用な治療といえるのではないでしょうか。「メカニズムの研究も進んでいるので、近い将来、病気の発症自体を止めることができるかもしれない」といいます。

 さらに、ドーパミン神経細胞の補充療法は、脳の神経細胞が失われることで機能障害が起こる脳の病気が細胞移植によって改善できるのでは、という期待ももたれています。これまで難しいとされていた脳の病気の治療に向けて、新しい扉は確実に開かれたのではないでしょうか。結果が待たれます。

京都大学iPS細胞研究所制作の「幹細胞かるた」。最後で解説しています
今回の幹細胞かるた

「を」 大きさは実にさまざまヒトの細胞

細胞と一口に言ってもさまざまなものがあります。ヒトの体には200種類以上の細胞があるといわれています。最近ではもっと細かく分類できるのではないかという考え方もあります。細胞は大きさも形もさまざまで、受精卵は比較的大きく0.1mm程度で球に近い形をしています。運動神経細胞はとても細長く、長いものでは1m程度になります。iPS細胞は他の細胞とくらべて小さく丸い形をしています。さまざまな細胞が力をあわせてヒトの体を作っています。

出典:「幹細胞かるた」 企画・制作:京都大学iPS細胞研究所、デザイン:大隅 英一郎(picto inc.)、イラスト:石津 雅和(FiTS)

続きを読む

著者記事一覧

もっと見る

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

影響力がある方々の発信力や突破力につないで実現にこぎ着けるほうが多かった。

保岡 興治 元法相、自民党憲法改正推進本部特別顧問