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星野 佳路(ほしの・よしはる)

星野リゾート代表

星野 佳路

1960年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院に進学し、修士号取得。88年星野温泉旅館(現星野リゾート)に入社。いったん退社した後、91年に復帰してトップに就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

星野佳路のファミリービジネス研究会

過酷な経営環境に置かれたとき

2018年11月12日(月)

 ファミリービジネスの後継者は、負の遺産を背負ってスタートを切ることがよくあります。残された債務が巨額な場合、機を見て法的整理に踏み切るなど、勝負に出る必要があります。債務に足を引っ張られながらの経営では、会社を大きく変革する展望が開けません。

 鹿沼カントリー倶楽部(栃木県鹿沼市)社長の福島範治さんは、民事再生法の適用申請を果敢に決断しました。厳しい状況の中で経営者として、いかに戦う姿勢を維持するか。そのメンタリティーには、大いに学ぶべきものがあります。(星野佳路)

福島範治(ふくしま・のりはる)氏(右)
1970年東京都生まれ。青山学院大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行、ラグビー部で主将を務める。98年、鹿沼カントリー倶楽部に入る。99年副社長に就任。2004年民事再生法の適用を申請。08年社長に就任
星野 佳路(ほしの・よしはる)氏(左)
1960年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院に進学し、修士号取得。88年星野温泉旅館(現星野リゾート)に入社。いったん退社した後、91年に復帰して社長に就任
(写真:栗原克己)

星野:鹿沼カントリー倶楽部に後継者として入社して6年後の2004年、福島さんは民事再生法の適用申請を決断されました。

福島:はい。入社したときは、グループで500億円の負債があって債務超過。銀行の管理下でした。最初はとにかく余計な資産や支出を削り、会社を身軽にしていきました。赤字のスポーツクラブなどを閉鎖したり、父が趣味で買った絵画を売却したりと。

星野:そうして「落とせるものを落とす」のに、どれだけの時間がかかりましたか。

福島:3、4年です。

星野:それは早いですね。

福島:利益が出ていたゴルフ場に集中した結果、02年頃には、翌月の支払いの心配などはしなくて済み、銀行にも少しずつ返済ができるようになりました。

星野:それでも残された負債はあまりに大きかった。

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