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鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表/技術ジャーナリスト/編集者

鶴原 吉郎

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、新素材技術の専門情報誌、機械技術の専門情報誌の編集に携わったのち、2004年に自動車技術の専門情報誌「日経Automotive Technology」の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、クルマの技術・産業に関するコンテンツ編集・制作を専門とするオートインサイト株式会社を設立、代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

クルマのうんテク

FFレイアウトの熟成が進んだBMWの「X2」

2018年9月26日(水)

ドイツBMWの新型SUV「X2」。国内では2018年4月に発売された

 このところこのコラムでもSUV(多目的スポーツ車)を取り上げることが多い。昨年からことしの記事を見返してみても、直近で三菱自動車の「エクリプス クロス」「アウトランダーPHEV(プラグインハイブリッド車)」ボルボ「XC40」スズキ「クロスビー」アウディ「Q2」フォルクスワーゲン「ティグアン」やマツダ「CX-5」などを紹介した。

 こんなにSUVばかり紹介しているのは、もちろん偶然ではない。その背景にはSUVがこれまでの「セダンやハッチバック車からの派生車種」という存在から、むしろ市場の中心になりつつあることがある。その傾向が顕著なのが欧州市場で、調査会社の英JATO Dynamicsの調査によれば、2015年に初めてSUVセグメントが最も販売台数の多い車両カテゴリーになり、その後も販売シェアは増加し続けている。

 欧州市場におけるSUVの販売台数は2016年の381万台から2017年は456万台へと19.5%増加し、マーケットシェアも2016年の25.2%から29.3%に拡大したという。また、SUVの中でもBサブコンパクトやCセグメントでの増加が顕著で、それぞれ対前年比で34%、21%増加した。さらに世界最大の自動車市場である中国や、欧州に次いで世界3位の市場である米国でもSUV比率は増加し続けており、SUVが乗用車の代表的なカテゴリーになりつつあるのは世界的な傾向だ。今回紹介するドイツBMWの新型SUV「X2」も、Cセグメントという比較的コンパクトなクラスに属する新型SUVである。

BMWブランドを支えるFFプラットフォーム

 これまでBMWのSUVは、「X5」や「X3」というように、奇数の数字を使ったネーミングをしてきた。従来のSUVラインアップが実用性を重視した比較的箱型の車両デザインを採用しているのに対して、最近車種を増やしている「X6」や「X4」といった車種は、クーペを思わせるなだらかな傾斜のデザインを採用している。このコラムでも第16回でX6を取り上げているが、BMWがこの車種をSUVとは呼ばず「SAC」(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼んでいることからも、このクルマを同社としては「クーペ」として位置づけていることが伺える。

 つまり、セダンが市場の主流だった時代に、クーペやハッチバック、ハードトップといった派生車種がどんどん増加していったように、現在はSUVが派生車種をどんどん増加させている局面といえる。従来のSUVの製品ラインとSACの関係は、例えばX5のSAC版がX6、X3のSAC版がX4という関係になっており、今回取り上げるX2は、X1のSACという位置づけだ。

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