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三田村 蕗子(みたむら ふきこ)

フリーライター

三田村 蕗子

福岡生まれ。津田塾大学学芸学部卒業。流通を皮切りにビジネスの幅広いテーマを手掛け、現在、ビジネス誌や経済誌、流通専門誌で活動中。2014年11月下旬から経済成長著しいバンコクに拠点を移し、東南アジアのハブだからこそできる取材活動にも力を入れている。移住の経緯やバンコク情報は、ホームページで発信中。

◇主な著書
ブランドビジネス』(平凡社新書) 2004
夢と欲望のコスメ戦争』(新潮新書) 2005

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

バンコク繁盛記

ゴム風船を膨らませ、国際化した小さな会社

2018年9月20日(木)

 収益源をがっちりと確保した上で、付加価値の高い新規事業に踏み出す。これは、業種や規模を問わず、すべての企業にとって1つの理想形ではないだろうか。タイの量産工場を軸にその理想を現実のものにしているのが、墨田区の小さな風船メーカー、マルサ斉藤ゴムだ。

ハンドメイドの良さを活かした付加価値型の風船を国内で製造し、タイでは量産型風船を生産している。
犬のようにも見えるし、恐竜にも見える。正体不明の「マンマルディー」は、パンパンに膨らませずに楽しむ異色の風船だ。

 可愛いブタの形をした「マンマルピィー」、膨らませると色が変わる「ヘンシンバルーン」、空気の入れ具合によってバレリーナが太ったり痩せたりさまざまな体型に変化する「マンマルビィー」。風船の概念を打ち破るマルサバルーンで新しいファンをつかむ一方、コンビニや玩具店を販路とする安価で手軽に遊べる風船の生産・販売にも余念がない。

マルサ斉藤ゴムの三代目、斉藤靖之。タイで収益源を確保しながら風船の新しい可能性に挑戦している。

 2つの事業をがっちりと同時進行する同社の挑戦は25年前に始まった。
 三代目にあたる斉藤靖之氏は言う。

 「1ドル360円の時代、日本はゴム風船の輸出国でした。ところが、円が高くなり、輸出が立ち行かなくなって多くの風船工場が閉鎖に追い込まれたんですね。そこで二代目の父はタイに注目し、向こうで風船を作ってパッキングする仕組みを作りました」

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