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漁夫の利か「とばっちり」か――「尖閣」で身構える韓国

通貨では「中国カード」切る

2012年9月19日(水)

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 「尖閣」と直接は関係ないはずの韓国が身構える。日中対立の間を上手に立ちまわれば漁夫の利を得られる。しかし下手すると「とばっちり」を食う――。韓国は首をすくめながら洞が峠を決め込んでいる。

日中対立は韓国の得

 中央日報の金永煕・国際問題大記者のコラム「韓日葛藤、MB(李明博)と野田が問題だ」(9月14日付)の書き出しが実に興味深い(注)

 「韓日関係を滅茶苦茶にした李明博大統領のオーバーアクションがなかったら、今ごろ我々は釣魚台(尖閣)で中国と日本が繰り広げる崖っぷちの対決を、余裕を持って見守りながら我々が得られる漁夫の利を計算することができていたろう……」

 「韓国が得られる漁夫の利」とは何か。この記事は具体的に書いていない。そこで韓国人に聞いてみると、多くが「対立が激化すれば、中国が日本商品を締め出すのは確実。その分、韓国の製品が売れる」と答える。

 外交的な「利」も期待されている。「韓国に対する中国の風当たりが弱まるはずだ」。中国が日本を悪者に見なすほど韓国は相対的にいい子になれる、と信じる韓国人が多い(「日韓関係はこれからどんどん悪くなる」参照)。

 同時に「中国と対立する日本からも、もっと大事にされるようになり韓国の外交的地位が向上する」とのそろばんもはじく。

「日王への謝罪要求」で足元に火のついた韓国

 もっとも、この記事の主眼は「本来、韓国は漁夫の利を得られたはずなのに、独島(竹島)訪問や日王(天皇)への謝罪要求により自分の足元に火を付けてしまった」と李明博大統領を批判することにあった。

 「足元に火」とは日本が竹島問題を巡り国際司法裁判所に提訴を決めたこと、日韓通貨スワップの一部打ち切りを検討すると表明したこと――の2点だ。

(注)一部の韓国紙には「大記者」という肩書のシニア記者が存在する。

コメント12件コメント/レビュー

 しかし、韓国がもし中国陣営に乗り換えるとなったら、アメリカは「世宗大王」以下の韓国海軍イージス艦をどうするつもりなのでしょうか? 第二次世界大戦でナチスに降伏したフランス海軍に対して軍港を奇襲砲撃して壊滅させた英国海軍のように沈めに行くのでしょうが、その前に中のブラックボックスは全部中国に送られてそうですね。(2012/09/20)

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「漁夫の利か「とばっちり」か――「尖閣」で身構える韓国」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

韓国観察者

元日本経済新聞記者。1995~96年ハーバード大学日米関係プログラム研究員、2006年イースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。02年度ボーン・上田記念国際記者賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 しかし、韓国がもし中国陣営に乗り換えるとなったら、アメリカは「世宗大王」以下の韓国海軍イージス艦をどうするつもりなのでしょうか? 第二次世界大戦でナチスに降伏したフランス海軍に対して軍港を奇襲砲撃して壊滅させた英国海軍のように沈めに行くのでしょうが、その前に中のブラックボックスは全部中国に送られてそうですね。(2012/09/20)

初めて拝読しましたが大変勉強になりました。あまり韓国側の気持ちになったことがないので、いろいろ多角的な見方を知ることが出来ました。韓国がアメリカから中国に乗り換えると、アメリカに対する日本の立場は強くなりますね。ただしそれには日本がアメリカに頼らない外交が出来ている必要があります。尖閣と反日デモでアメリカに仲裁をかってもらうようではまだまだ日本は半人前です。(2012/09/20)

日本は”親米衡中”で進めるのがいいと個人的には考えている。国の利害が衝突しにくい(あったとしても金で解決できる)米国とは日米同盟を深化させる。クリティカルな利害関係が出やすい隣人の中国とは、日本は均衡した立場で接する。■ところで韓国は、近年は勢いを増してはいるが、この勢いが続いていく保証はなく、歴史的に中国も韓国を何故かあまり大切にしていないので、日本も彼らにはコウモリの役割を与え、つかず離れずで放っておくのがよいだろう。(2012/09/19)

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