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「スマートフォンの時代は終わる」

サイバーアイ・エンタテインメント社長兼CEO、久夛良木 健氏に聞く

2013年1月29日(火)

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すべてをネットの向こう側で処理するクラウドには限界がある、ということでしょうか。

 米グーグルや米フェイスブックなどのネットサービス会社が互いの技術仕様を公開し、さまざまなコンピューター群が有機的につながっているのが、今のネットの姿です。こうした時代を言い当てるうえで、「雲」の中に各種のサービスが溶け込んだ状態を表現した「クラウドコンピューティング」という言葉はとても優れた言い回しだと思います。

写真:丸毛透

 ただし、ネットの世界でいつまでも曇り空が続くはずはありません。いつか晴れ間が覗いた時には、金融や医療などの各分野で、それぞれの目的に応じて個性的に進化を遂げた専用のコンピューター群が姿を現すはずです。


クラウドの先にあるネットの世界は、どのようなものになるのでしょうか。

 極論すれば、今のネットサービスの多くは、映画や音楽など、既に完成したものをデジタル化してどこかの場所に記録しておき、利用者の要望に応じてコンピューターを使ってネットで配信しているにすぎません。米アップルが手がける「iTunes」も、基本的にはこうした考え方に基づいています。これは20世紀的な発想だと思います。

 消費者がネットに求めているのは、スタンリー・キューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」に登場する人工知能「HAL9000」のように、1つの問いに対して答えを1つだけ返してくるような能力です。そのためにはコンピューター側で情報を処理する機能を一段と高める必要があります。これからのネットは単なる配信用としてではなく、膨大な情報を処理できる超巨大コンピューターのようなイメージを目指すのではないでしょうか。

スマホは理想のネット端末ではない

ネット端末はどんな姿になりますか。

 スマホブームは一時的なものだと思います。本来、ネット端末は消費者に持っていることを意識させてはいけないのに、今のスマホはCPU(中央演算処理置)がどんどん高機能化して、1日で電池を使い切ってしまうようになっています。これは端末メーカーの発想が古いままで、クラウド側で十分な情報を処理できないことに原因があるのではないでしょうか。

 一般には、スマホの高機能化がこれからも続くように思われているかもしれませんが、これは端末メーカーにとって都合のいい進化、願望に過ぎません。そもそも、数100グラムもの重さがあって、すぐに電池を消耗する現在のスマホやタブレットを何台も持ち歩くのはわずらわしくはありせんか。私は理想のネット端末とは言えないと思います。

 今後10年の間に、クラウド側であらゆる情報を処理する環境が整えば、端末が豊富な機能を持つ「リッチクライアント」の時代から、端末には限られた機能しか持たせない「シンクライアント」の時代へ大転換が起きると予想しています。スマホはクレジットカードのような薄さに、タブレット端末は下敷きぐらいの薄さになるのが理想的です。そうなれば、消費者は様々なサイズの端末をいくつも持ち歩き、状況に応じて使い分けるようになるはずです。

コメント29件コメント/レビュー

まったくの素人ですが、おかしな考えかもしれませんがスーパーコンピュターの京がありますが、それ以前に作られたコンピュターは今使っているのでしょうか。廃棄されたりするのですか。もし二次使用することができれば、性能は落ちますが、個人が使うのには十分すぎると思うので、グーグルやヤフーなどのサイト経由で個人が使えるようにすれば、高機能な端末を買わなくてもすむんじゃないですか。クラウドのようにアクセスして使えるといいですね。できれば無料でね。(2013/01/31)

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「「スマートフォンの時代は終わる」」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

まったくの素人ですが、おかしな考えかもしれませんがスーパーコンピュターの京がありますが、それ以前に作られたコンピュターは今使っているのでしょうか。廃棄されたりするのですか。もし二次使用することができれば、性能は落ちますが、個人が使うのには十分すぎると思うので、グーグルやヤフーなどのサイト経由で個人が使えるようにすれば、高機能な端末を買わなくてもすむんじゃないですか。クラウドのようにアクセスして使えるといいですね。できれば無料でね。(2013/01/31)

考え方が古いとか、既にできているとかの批判コメントが散見されるが、別コラムのヴィント・サーフ氏の記事と読み比べても、久夛良木氏の発言がずれているとは思えない。氏も「打ち込んだり検索したりすることなく会話ができるようになる。何がやりたいのかを推測して動いてくれるようになる。」と、ネットが人工知能化することを予言している。また、シンクライアントは古いとか、既にできているというのも間違い。ネイティブアプリをゴリゴリと一昔前のPCよりも高速なPCで動かしているのがスマホの中身。データもプログラムもクラウドに置き、プロセッシングもクラウドで処理。端末は表示のみ、というのが真のシンクライアント。それにはさらに高速で遅延のないネットワークが必要で、現状では無理ではあるが。ただ、通信と表示のみになっても電力消費は結構あるので、そこの解決は難しいですね。二次電池が超大容量化するか、もしくはどこででも常時無線給電ができるようなインフラ整備がされないと。(2013/01/30)

ネットワークのコストってそんなに下がっているのかな。昔から携帯なら5000円、ADSLなら2000~3000円、光なら4000~6000円であんまり変わらないですよ。まあスマホはMVMOなど使えば安くはなりますけど。(2013/01/30)

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