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「食べる」ことは喜びの源

食が結びつける人の絆

  • 文=ビクトリア・ポープ

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2014年11月27日(木)

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 2050年に90億人に達する世界の人口を、いかにして支えるか。ナショナル ジオグラフィックはこれまで7カ月にわたって『90億人の食』を特集してきたが、最終回となる今回は、栄養を補給するだけでない「食の意味」を考える。メキシコの首都近郊にある貧困エリアで、食が結びつける人の絆についてレポートする。

復活祭前の土曜日、メキシコ風ちまき「タマル」作りに精を出す女性たち。翌日に催される盛大な行事の準備だ。この行事は、磔の刑に処されて埋葬されるキリストにささげられる。(Photograph By Carolyn Drake/National Geographic)

メキシコの貧困エリアで

 メキシコ市の外れに位置する行政区、ミルパ・アルタでは、毎年クリスマスが近づくと、住民たちがごちそうの準備に大わらわになる。

 トウモロコシの皮に具を包んで蒸すメキシコ風ちまき「タマル」を6万個、トウモロコシの粉でとろみをつけたメキシコ伝統の飲み物「アトーレ」を1万9000リットル。これら気の遠くなるような量の食べ物を、わずか1週間足らずで用意しなければならないからだ。

 「やることは、際限なくあります」

 無駄口をたたく暇はないとばかりにぴしゃりと言ったのは、ビルギニア・メサ・トーレスという女性。白いピケ織りのブラウスを着た彼女は、さっそうとして自信に満ちていた。横にいる夫のフェルミン・ララ・ヒメネスも、白のポロシャツにグレーのベストというこざっぱりした服装だ。

 夫妻は、聖地チャルマを訪れる毎年恒例の巡礼に向けた行事を取り仕切る世話役である。世話役を希望する住民は多く、夫妻は14年間も順番を待ち、晴れて名誉ある役を務めることになった。このときは、聖地へ向かう巡礼者の気持ちを高める「ラ・フレンタ」(大集合)という行事の準備の最中だった。

 ラ・レフンタの準備には、それぞれ決まりがある。調理に使う薪の準備が始まるのは1年前。男たちが森に行って薪を集め、世話役の家のそばに高く積み上げてよく乾燥させる。料理の材料となるトウモロコシや肉、野菜は、ほとんど地元の農家から調達する。

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官